【シゴトを知ろう】児童自立支援専門員・児童生活支援員 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】児童自立支援専門員・児童生活支援員 ~番外編~

2017.08.03

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】児童自立支援専門員・児童生活支援員 ~番外編~

複雑な事情を持つ子どもたちと生活を共にし、安心と自立に導いていく児童自立支援専門員の仕事。「【シゴトを知ろう】児童自立支援専門員・児童生活支援員 編」では、武蔵野学院で児童自立支援専門員として働く関根祥子さんにその仕事内容について教えてもらいました。

番外編では、実際の夫婦が一緒に働くことの裏側や、思い出に残るエピソードについてより詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 夫婦制では実際の夫婦が子どもたちと同じ家(建物)で生活しながら支援する
  • 子どもたちに接するときには、客観的な視点を持つことが大切
  • 年間行事や部活動を通して、子どもたちに達成感や自信を感じてもらう

夫婦で力を合わせて、子どもたちが安心できる環境を作る

――児童自立支援施設では、複数の職員が時間ごとに交替して寮に滞在する「交替制」と、夫婦で子どもたちと同じ寮に暮らす「夫婦制」があると聞きました。関根さんが夫婦制の武蔵野学院で働くまでの背景を教えてください。

私は大学を卒業してから、国の養成機関で1年間学んで児童自立支援専門員の資格を得た後、まず県立の児童自立支援施設で交替制の職員として働き始めました。そこで、私と同じように国の養成機関を卒業した夫と出会い、結婚しました。その後、現在の施設から「夫婦制をやってみないか」と声をかけていただき、夫婦で挑戦してみることに決めたんです。

24時間を複数の職員で分担し、勤務時間が終了したら自宅に帰れる交替制と違い、夫婦制では常に子どもたちと共に生活しなくてはなりません。私たち夫婦の判断や力量に任せられる部分が多いため、始めは戸惑う場面もありました。

しかし、一日の終わりに夫婦で子どもたちのことやその日に起きた出来事について話し、思いを共有する時間はとても楽しいです。子どもたちの表情や言動から、大人への不信感が和らいでいく様子を見ると、「彼らが安心できる環境を用意できたのかな」とうれしく思います。
 
 
――複雑な事情を抱える子どもたちと接する上で心がけていることはありますか?

私は、自分の価値観や感じ方だけで物事を捉えず、客観的に子どもたちを見るように心がけています。その参考にしているのが、他の職員からの意見です。特に心理学の先生からのアドバイスは、心理テストの結果など科学的な根拠が元になっているので非常に役立ちます。

また、2歳になる私たちの息子は、子どもたちと接する上でとても大きい存在です。新入生や引っ込み思案な子が集団に溶け込むきっかけを作ってくれることもあります。何事にも正直な2歳の息子からは、「本当に心地良い関わりとはどんなものなのか」を学んでいます。
 
 

泥だらけになって臨む米作りで達成感を味わう

――学院で行われる年間行事を通して生まれた印象的なエピソードはありますか?

毎年学院総出で行っている田植えは、普段の生活以上にまぶしい子どもたちの汗や笑顔が見られる機会です。子どもたちの多くは、スーパーで売られている状態のお米しか見たことがありません。なので実際に田んぼの整地から自分たちで行い、自分たちの体と心を支えてくれるものの裏に、多くの人の苦労があることを知ります。

特に5月は田植えの準備で忙しく、子どもたちも寮長と一緒に、休みの日も田んぼに行き作業をしていました。寮長が綿密に田植えの計画を立てているのを間近で見て、子どもたちも「僕らもやらなきゃ」と思うみたいです。田植えの準備が終わった後には、「大変だったけどみんなで乗り越えられて良かった」と話す子どももいました。泥だらけになり、みんなでわいわいとお風呂に入ったのも、良い思い出になったのではないでしょうか。
 
 

目標を達成することで、子どもたちに自信が生まれる

――最後に、お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

今でも思い出すのは、以前働いていた県立の児童自立支援施設で参加した水泳大会です。私が以前働いていた施設では8月の大会に向けて、6月から毎日のように泳ぎこみをしました。当時指導していた女の子たちの中には水泳が苦手な子もいましたが、少しずつ泳げるようになってもらうため、練習には力を入れていたんです。

施設に入所している子どもたちの中には、他人から認められた経験が少なく、自分に自信を持てない子もいます。そういう子には、一生懸命何かに取り組み「できなかったことができるようになる」経験をしてもらいたかったんです。

約2カ月の間泳ぎ込んだ結果、私たちのチームは関東大会で3位に入賞しました。入賞が分かった瞬間、みんなで泣いて喜んだのを覚えています。「大変な練習を乗り越えた」「みんなで頑張った」という経験が一度でもあると、その後の子どもたちに人生にとって、とても大きな支えになります。達成感に満ちた子どもたちの顔を見て、私も元気をもらえました。
 
 
児童自立支援専門員として働く人々にとって、生活と仕事はつながっています。毎日子どもたちと関わりながら、少しずつ安らぎを与えていくには根気が必要ですが、その分喜びも大きいようです。

関根さんのように子どもたちを支えていきたいと考えている人は、ぜひ児童心理や福祉が学べる学校や、国(厚生労働省)が指定する養成機関について調べてみてくださいね。
 
 
【profile】国立武蔵野学院 厚生労働教官(第6副寮長) 関根祥子

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「児童自立支援専門員・児童生活支援員」
はこんな仕事です

傷害や窃盗などの非行問題に対応する児童自立支援施設の寮職員として、子どもと寝食をともにしながら指導にあたる仕事。児童自立支援専門員と児童生活支援員が、力仕事など生存のための技術を教える父親役と、掃除や炊事などの生活技術を教える母親役を分担する。勤務形態は、実夫婦の職員が小規模の寮舎に住み込み、アットホームな環境下で継続的に支援する昔ながらの「小舎夫婦制」のほか、交代制や並立制、通勤制などがある。家庭的かつ福祉的アプローチで大人不信の子どもとの心の距離を縮め、社会的自立へと導く。

「児童自立支援専門員・児童生活支援員」について詳しく見る