【シゴトを知ろう】言語聴覚士 編

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【シゴトを知ろう】言語聴覚士 編

2017.07.13

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】言語聴覚士 編

世の中には、皆さんが普段行っている会話や食事が、病気によって急にできなくなってしまう人たちがいます。そんな人たちを回復へと導くのが、言語聴覚士の仕事です。

今回は、山梨県にある春日居サイバーナイフ・リハビリ病院で言語聴覚士として働いている安富朋子さんに、毎日の仕事内容や、学生時代の経験について教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 言語聴覚士とは、会話や食事が困難な人にリハビリを行う仕事
  • この仕事に就くには、大学や専門学校を経て国家試験に合格する必要がある
  • 患者さんと喜びや悲しみを分かち合える、感情豊かな人が向いている

言語や飲食に症状が出た患者さんに訓練、指導する仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください
 
言語聴覚士とは、病気などによって話すことや食べることが難しい方々に対し、リハビリを行う仕事です。私が勤める病院では、主に脳血管障害(脳出血や脳梗塞)が原因で脳に障がいが残り、その影響で言語や飲食に症状が出た患者さんのリハビリにあたっています。

毎日の業務は患者さんへのリハビリが中心で、患者さん一人ひとりの症状に合わせた訓練や指導をします。例えば、言葉が思い出せない患者さんの場合は、イラストの描いてあるカードを使ってものと言語を結びつける訓練、食事が困難な患者さんには唾の飲み込み方指導と、方法はさまざまです。同じ患者さんを長期間指導することになるので、信頼を得られるよう努めています。

<ある一日のスケジュール>
08:00 出勤
08:40 全体ミーティング
08:50 5〜6人の患者さんの訓練
13:00 昼食、休憩
14:00 訓練の続き
17:00 記録記入、訓練教材作り
20:00 退勤
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
食べられなかった患者さんが数カ月ぶりに食べ物を口にした瞬間や、声を発せなかった患者さんが自分の思いを言葉にできた瞬間は、本当にうれしいものです。そこに至るまでの苦労を知っているぶん喜びも大きいですし、思わず患者さんと手を取り合って泣いてしまうこともあるほどです。「一緒に訓練を頑張ってきてよかった」とやりがいを感じる瞬間ですね。

また、担当する患者さんの気持ちの移り変わりや表情の変化に気付き、日々違う一面に出合えることも楽しみの一つです。患者さんの新しい一面を発見するたびに、また一歩近づけた気持ちになります。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
命を預かっている、という責任の重さに悩むことがあります。特に、飲食に関わる訓練では、常に、窒息や肺炎など命の危険と隣り合わせです。危険を最大限に予測しながら、患者さんをサポートしなくてはなりません。

また、患者さんの気持ちをくみ取ることは、大変であると同時に、何よりも重要なことだと感じています。患者さんやそのご家族の悲しみや辛さを、簡単に分かったつもりになるのは失礼にあたりますので、かける言葉の一つひとつに気を配っています。
 
 

大学のオープンキャンパスが、言語聴覚士の仕事との出合い

Q4. どのようなきっかけ・経緯で、言語聴覚士の仕事に就きましたか?
 
私が言語聴覚士の存在を知ったのは、高校生の時に参加した、ある大学のオープンキャンパスでのことでした。そこで、私の好きな「人と話すこと」と「ご飯を食べること」を、ある日突然できなくなる人がいる事実、そして、それを援助する人が日本には少ないというお話を先生たちから聞いて、言語聴覚士を目指してみようと思ったのが、志したきっかけです。

その後、言語聴覚士になるため、リハビリテーション学部のある大学に進学し、国家試験に合格して資格を取得しました。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
大学では、主に生理学(生物の器官の働きを研究する学問)、解剖学など人体に関する基礎分野と、失語症(脳の損傷により言語に現れる障がい)や身体障がいといった、言語聴覚士に必要な専門分野について学びました。

大学3年生からは、実際の病院に通う臨床実習が中心になります。3年生の時は4週間の実習を1回、4年生の時は6週間の実習を2回経験しました。実習では、毎日訓練に参加できるので、訓練の現場で必要な観察力や想像力といった実践的な部分を学べました。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
正直、高校生のころは、具体的な将来の夢を持っていませんでしたが、「人の役に立てる仕事に就きたい」という、漠然とした思いはずっと持っていました。そんな時にオープンキャンパスで言語聴覚士の仕事を知り、「これだ!」という直感が働いたんです。

一言に「人の役に立てる仕事」といってもさまざまですが、私の場合、もともと話すことや食べることが大好きだったので、自然とこの仕事に惹かれたのだと思います。
 
 

たくさんのことに挑戦し、経験を積むことが大切

Q7. どういう人が言語聴覚士の仕事に向いていると思いますか?
 
私にとって、「言語聴覚士としてこうありたい」という理想でもありますが、喜びや悲しみを患者さんと分かち合える、繊細で感情豊かな人が向いていると思います。

話す訓練一つとっても、ただ「話せるようになる」という課題に向かって頑張ってもらうのではなく、患者さんに「この人と話したい」と思ってもらえるような言語聴覚士であることが、リハビリにおいて大切だと思います。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
言語聴覚士の仕事は、勉強はもちろん、「患者さんの人生や生き方を見る」ということが、とても重要です。例えば、もともと寡黙な人に、「たくさん話せるようになろう!」と声をかけても逆効果。目指すゴールは、あくまで「その人が今まで送ってきた生活に近づくこと」だと考えています。訓練の成果を求めるだけではなく、患者さんのこれまで生きてきた日々についても、じっくり考えて接することが大切なんです。

そのためには、自分自身がさまざまな経験をしていることが必要。高校生の今しかできないことに、全力で取り組んでみてください。たくさんのことに挑戦して、いろんな価値観に触れることが、言語聴覚士になってからも必ず生きてきますよ。
 
 
患者さんが元の生活を送れるよう、リハビリを行う言語聴覚士の仕事。一人ひとりに合わせた訓練を考えるのは難しくもありますが、患者さんが一歩前に進めた時の喜びはとても大きいのですね。

言語聴覚士の試験を受けるには、国が指定した養成校に進学する必要があります。どの学校に進めば受験資格を得られるのか、興味を持った人はぜひ調べてみてくださいね。
 
【profile】春日居サイバーナイフ・リハビリ病院 言語聴覚士 安富朋子
【取材協力】医療法人景雲会 春日居サイバーナイフ・リハビリ病院

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「言語聴覚士」
はこんな仕事です

言語機能や聴覚に障がいがある人、食事を取ることが困難な人に対し、回復へ向けたリハビリテーションを行う仕事。生まれつき障がいのある人や、脳卒中などの病気の後遺症や手術によって言葉や耳が不自由になった人など、患者はさまざま。検査によってその原因を探り、各人に合わせて適切な訓練や指導を実施する。患者の機能回復を促し、日常生活をサポートする。活躍の場は、病院やリハビリテーションセンターのほか、教育機関や福祉施設などにも及ぶ。

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