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【シゴトを知ろう】MAミキサー 編

2017.07.18

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】MAミキサー 編

テレビ番組や映画の音声は、視聴者が聞き取りやすいように調整されていることはご存じですか? 収録し終えた音を編集する人を、MA(マルチオーディオ)ミキサーといいます。

今回は、株式会社日テレ・テクニカル・リソーシズでMAミキサーとして働く小川智生さんに、仕事の内容やこの仕事に就いたきっかけについて伺いました。

この記事をまとめると

  • MAミキサーは用意された音声素材を、視聴者により伝わりやすく調整する仕事
  • 録音技師の父の影響で、録音技術が学べる大学を選んだ
  • 技術の仕事だが演出の感性が必要なので、どんな経験も仕事に生かされる

音の大きさや質を調整して番組を盛り上げる「音の演出家」

機材を使い、音声素材を調整していく。

機材を使い、音声素材を調整していく。

Q1. 仕事の内容を教えてください
 
MAミキサーは、映像の編集を終えたテレビ番組の映像データと、収録したままの音声素材を受け取り、皆さんが普段テレビで見ている状態に仕上げていく仕事です。音声素材は、シーンごとに出演者の声量が違ったり、雑音が入ったりしているので、視聴者が聞き取りやすいように音量や音質の調節をします。

また、テレビ番組で流れる「シャラーン」とか「バーン!」という効果音は、音響効果の人がどこでどの音を使うかを決めるのですが、それを実際に映像と合わせるのは僕たちの仕事です。若い方が見る番組なら少し大胆に音を入れてみたり、年配の方が見る番組では出演者の声がしっかりと聞こえるよう調整してみたりと、MAミキサーは、手元に来た素材をより良く視聴者に届けるための仕事をしています。
 
 
Q2. MAミキサーのやりがいは何ですか?
 
自分の感性を発揮して番組を音の面で演出できることが、大きな魅力です。例えば、最愛の人との別れのシーンでは、人間の耳が聞き取れる範囲内で音量を下げ、人気アスリートが勝利した瞬間は、音量をぐっと上げて盛り上げるといった加減は、僕たちにしかできません。「音の演出家」ともいえるMAミキサーの仕事には、自分の感性を仕事に生かせる楽しみがあります。 

あと、番組のエンディングで流れる「クレジット」に、自分の名前が載ることですね。番組に携わった証なので、うれしいです。ただ、他の会社のMAミキサーは「この番組を担当したMAミキサーはなんて人だろう?」と、クレジットにも注目しています。同業者に、「小川って人、全然できてないな」と思われてしまうかもしれないので、クレジットに名前が載るということは、やりがいだけではなくモチベーションにもつながっていますね。
 
 
Q3. 大変なこと・つらいことはありますか?
 
ずばり、先輩にアドバイスをもらってもそれだけでは理解しづらいことですね。というのも、音は具体的な言葉や数字にはできないので、人によって「正解」が異なります。なので、僕の場合は、何度も自分で調整し、しっくりくるものができたら先輩に聞いてもらっています。まずは自分の正解を用意して、先輩の持っている正解と照らし合わせて、徐々に感覚を掴むんです。難しいですが、その繰り返しで得られるものがあると信じています。

また、音声素材の中でもナレーションは僕らで収録する場合があるのですが、そのとき収録現場にいる、他の制作スタッフの方とのコミュニケーションの取り方には苦戦していますね。ほとんど年上の方なので、緊張してしまうんです(笑)。アシスタントだったころは、「仕事中に笑ったら不真面目に思われる」と真顔で仕事をしていましたが、今は、面白いシーンでは笑い、休憩の合間にも「この番組、面白いですね」と声をかけています。素直でいると自分もリラックスできますし、制作スタッフの方々にも僕が番組を楽しんでいることが伝わり、打ち解けられるんです。
 
 

録音技師の父の姿に憧れて選んだ大学で録音技術を学ぶ

Q4. どのようなきっかけ・経緯でMAミキサーの仕事に就きましたか?
 
父が映画の録音技師だったことがきっかけです。僕が小さいころから、自宅には機材がたくさん置いてあり、そこで作業をする父の姿はかっこよくて憧れていたんです。なので、大学も映画製作を学べる学校を選びました。

大学卒業後、今の会社に入社して、MAミキサーは音を効果的に使って番組を引き立てる仕事だと知りました。他の同期はアシスタントディレクターやカメラマンを志望する中、僕はMAミキサーを志望して今に至ります。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
映画学科がある大学で、僕は録音技術を専門的に学んでいました。映画学科では、異なる分野を学ぶ学生たちでチームを組み、映像作品を制作する課題が度々ありました。

卒業制作では、約30分の映画を作りました。監督コースの学生によるシナリオを基に、演技コースの学生が演じ、撮影・録音コースの僕らが撮影や録音をするというもので、本当に楽しかったですね。そうした実践的な授業もあったおかげで、大学時代の友人のほとんどは、テレビや映画の業界に進んでいます。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生のころは、映画監督や演出家を目指して大学を選びました。もともと映画が好きで、面白い作品を観賞した後は「自分もこんなふうに、人の心を揺さぶる作品が作りたい!」と考えたものです。現在はMAミキサーとして働いていますが、先ほどもお話ししたように「音の演出家」ともいえる仕事なので、「人の心を揺さぶりたい」という思いは、今も変わらず持ち続けています。
 
 

人としての経験が多いほど、制作スタッフに信頼される

Q7. どういう人がMAミキサーに向いていると思いますか?
 
MAミキサーは、技術でありながら演出に近い仕事だと思います。なので、「こうしたら相手を感動させられるかも」と想像できる人にはぴったりかもしれません。複雑な機材を使うので、技術に興味がある人も向いていると思いますが、個人的には、自分の感性を生かしたいと考えている人と仕事をしたいですね。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
まずはテレビをたくさん見て、楽しんでください。その中で、ほんの少しでもいいので「ここで、この音を付けているから、こう見えるんだ」と、音の役割に気付いてもらえたらいいですね。

そして、僕も先輩方からよく言われるんですが、「たくさん遊んだ方がいい」とも思います。旅行に行ったり、初対面の人と話したり、普通に遊んでいるだけでも自分の経験になるんです。僕の場合は居酒屋でアルバイトをしていた経験が、今、年上の方とのコミュニケーションに生きています。経験を積み重ねるほど、仕事に生かせる能力が蓄積されていくと思いますよ。
 
 
音は、目に見えないので、試行錯誤を繰り返して自分なりの正解を探すのが大切。その中で磨かれた感性によって上手く番組を演出できたときには、大きなやりがいを感じるのですね。

MAミキサーの仕事に興味を持った方は、普段は見ないテレビ番組も見て、番組によって違った演出や工夫がないか探してみましょう。
 
 
【profile】株式会社日テレ・テクニカル・リソーシズ 小川智生

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「MA(マルチオーディオ)ミキサー」
はこんな仕事です

マルチオーディオ、つまり映画、テレビ、PV、CMなどの映像に対して、音楽はもちろん、セリフ、ナレーション、効果音など、あらゆる音を合わせていく。音響効果とも呼ばれる。基本的に映像と音源が揃っている状態で仕事をするため、その映像作品の最後の仕上げを担うことになる。それだけに、音のちょっとしたズレにも敏感に反応できることが求められる。この仕事に就くには、音響・映像関連の大学や専門学校で知識と技術を学び、テレビ局、番組制作会社、音響技術会社、MAスタジオ等に就職して、経験を積んでいく。

「MA(マルチオーディオ)ミキサー」について詳しく見る