【シゴトを知ろう】冒険家 編

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【シゴトを知ろう】冒険家 編

2017.07.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】冒険家 編

マイナス40度の北極や、あらゆる動植物が野生するジャングル。地球上にある前人未到の土地を目指す冒険家は、職業として存在します。

今回は、「夢を追う男」こと冒険家の阿部雅龍さんに、仕事内容ややりがい、学生時代に勉強したことについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 支援してくれる方々のおかげで、冒険を続けている
  • 物理や数学を勉強したことが、冒険の計画を立てることに生きている
  • 体力、独創性、情熱の3つの要素を持つ人が冒険家に向いている

支援者の方々に、冒険を通して見る世界を共有している

人力車で秋田県を目指す最中。鹿児島県の枚聞神社にて。

人力車で秋田県を目指す最中。鹿児島県の枚聞神社にて。

Q1. 仕事の内容を教えてください
 
僕は、「夢を追う男」という肩書きで冒険活動をしています。具体的には、世界中を巡り、そこでの様子を写真や動画に収め、SNSにアップしているんです。これまでに、自転車での南米大陸縦断やいかだでのアマゾン川いかだ下り、カナダの北極圏を約750km歩いたこともあります。

冒険の過酷さや面白さ、はたまたそこでしか見られない絶景などを、SNSを通して支援者の方々に共有し、皆さんに、「自分も頑張ろう!」と思ってもらえるよう努めています。

ちなみに、普段は浅草で人力車夫をしていますが、2017年5月の今は、人力車で鹿児島県から秋田県を目指すチャレンジの最中です。
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
僕は、幼いころから冒険家が書いた本を読んでいて、その姿に憧れ続けていました。その夢を、今では支援者の方々のおかげで実現できているので、楽しさしかありませんね。

ただ、やりがいという点では、今の子どもたちに対して良い影響を与えたいと考えています。そのためには、僕たち大人が、「過去にしてきたこと」を誇るのではなく、「今も行動し続け、夢を次々に叶えている」背中を見せなくてはいけないな、と。自らが、夢は実現できると証明し発信していくことに、やりがいを感じています。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
基本的には、どんな苦労も自分が成長する糧になるので、つらいと感じた覚えはありませんね。けれど、資金調達や体力の面では、大変なときもあります。

例えば、資金の確保は、本当に難しい問題です。ほとんどは支援者の方々からの応援ですが、冒険家という僕の仕事を支援することに対し、「好きな仕事をしている奴に、なぜ金をやらなきゃいけないんだ」と考える方もいます。冒険家は、価値を認めてもらいにくい仕事でもあるのです。

また、冒険活動を始めた当初は、自分の限界を超えるまで頑張るべきだと思っていましたが、それでは体がボロボロになってしまいます。冒険家は、体が資本。今では、自分で自分にブレーキをかけるよう意識しています。
 
 

人生は一度きりだからこそ、一番やりたいことを選択した

Q4. どのようなきっかけ・経緯で冒険家の仕事に就きましたか?
 
大学時代の就職活動中に、ふと立ち止まり「自分の本当にしたいことは何だろう」と考えた時期がありました。そこで、幼いころに読んだ本を思い出し、「冒険家になりたい」と真剣に考えたんです。

しかし当時、僕の考えは周囲の友人たちには理解してもらえず「現実逃避をしている」と言われてしまい、当然、家族にも反対されました。そんなときに、ある極地冒険家の方の記事を読みました。記事には、「笑って死ねる人生をおくるために冒険している」という冒険家の言葉があり、その言葉をきっかけに自転車での南米大陸縦断を決行したのが、僕の冒険家としてスタートです。
 
 
Q5. 大学で学んだことや過去の経験で、今の仕事につながっていることはありますか?
 
大学では機械科に所属していたので、知識に基づいてものを作ることができます。以前、アマゾン川を下るためにいかだを作ったときには、大学での学びが非常に役に立ちました(笑)。また、大学ではスポーツ工学を研究していたので、冒険に必要な体づくりも学術的な側面から考えられますね。

また、これまでに人力車夫をはじめ、自然学校のスタッフ、運送業務、営業職などいろいろな仕事と経験をして、どんな場面でもひるまない対応力が身に付きました。

中でも人力車の仕事は、コミュニケーション能力を磨く上でとても役立ちましたね。もともと僕は口下手だったのですが、お客様に「人力車夫さんのトーク、つまらなかったな」という思い出を残してほしくないと思うことで、自然とコミュニケーション能力を伸ばせました。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生のころは、宇宙物理学者になりたくて、特に数学と物理に力を入れて勉強していました。数学と物理という、数字で考える勉強をしていたおかげで、今でも論理的に物事を考えられます。多くの人は、冒険家は情熱が命!というイメージを持っていますが、「風速◯◯m/sの中△△kmの距離を歩くには、こんな対策が必要だな」「一日に◯◯カロリーは摂取しないと、この冒険は行き詰まるな」など、数字で計画を立てる場面も多いんですよ。当時思い描いていた夢とは違う仕事に就きましたが、勉強したことは今に生きていると思います。
 
 

考えるよりも行動する。そのうち課題が見えてくる

Q7. どういう人が冒険家に向いていると思いますか?
 
簡単にいうと、「肉体派」で「クリエイティブ」な「オタク」でしょうか(笑)。冒険には、ガイドブックもマニュアルもありません。体力を付けるだけではなく、自由な発想で行動する独創性と、誰に何を言われても自分の好きなことに情熱を注ぐオタク気質も、大事だと思います。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
もし、今やりたいことがあるなら、考えるよりも先に行動してみてください。困難にぶつかっているときこそ、走り続けるスタイルを僕はおすすめします。

壁にぶつかって立ち止まっているだけでは、どこにも行けません。それに、走り続けているうちに、ちゃんと課題も見えてきます。その課題を、一つずつクリアにしていけばいいんです。その積み重ねで、天才にはなれなくても、天才に限りなく近づくことはできるのではないでしょうか。
 
 
世界中を旅する仕事に憧れる人は多いと思いますが、冒険には、体力や情熱だけではなく、知識や論理的な思考も必要だとは意外でしたね。

冒険家の方々は、自身の活動をWeb上で報告している人が多いそう。興味が湧いた人は、他にはどんな冒険をしている人がいるのか、のぞいてみてはいかがでしょうか。
 
 
【profile】冒険家 阿部雅龍
【取材協力】人力チャレンジ応援部

この記事のテーマ
環境・自然・バイオ」を解説

エネルギーの安定供給や環境問題の解決など、自然や環境を調査・研究し、人の未来や暮らしをサポートする仕事につながります。また、自然ガイドなど、海や山の素晴らしさと安全なレジャーを多くの人に伝える仕事もあります。それぞれ高い専門性が求められる職業に応じて、専門知識や技術を学び、カリキュラムによっては資格取得や検定も目指します。

「環境・自然・バイオ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「冒険家・探検家」
はこんな仕事です

人類がまだ足を踏み入れたことのない場所を踏破することを主な目的とする仕事。数千メートル級の山岳、南極・北極など氷に囲まれた世界、ジャングル、深海など行き先はさまざまだ。冒険するにあたっては多額の資金を必要とするため、書籍を執筆して販売したり、関連用品メーカーとスポンサー契約を交わしたりして資金を集める。行き先によっては生命の危険を伴うこともあり、ハードな旅に耐えられる精神力と体力が求められる。

「冒険家・探検家」について詳しく見る