【シゴトを知ろう】ロケコーディネーター編

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【シゴトを知ろう】ロケコーディネーター編

2017.07.25

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ロケコーディネーター編

映画やドラマといった映像作品や、雑誌やCDジャケットの制作には、俳優や監督、カメラマンをはじめとするさまざまなスタッフが携わっています。今回ご紹介する「ロケコーディネーター」もそのうちの一人。「ロケコーディネーター」は直訳すると、“屋外での撮影を取りまとめる人”となりますが、具体的にはどのような役割を担っているのでしょう。イタリアで映像や広告の制作会社「有限会社Tea Time Film」を運営する駒谷卓さんに、そのお仕事内容を詳しくお話しいただきました。

この記事をまとめると

  • シーンに合う「撮影地」を探すことが仕事の一つ
  • 海外ロケでは通訳の役割りを担うことも
  • 共同作業が好きな人が向いている

スタッフ同士の相性が、作品の仕上がりを大きく左右する

Q1. お仕事の内容と、1日のおおまかなスケジュールを教えてください。

仕事は多岐にわたりますが、まず一つとして、映画やCMのシーンにぴったりな撮影地を探し出し、そしてその場所で撮影を行うための許可をとることが挙げられます。そのほか、カメラなどの撮影機材や照明機材の手配、スタイリストやヘアメイクといったスタッフの人選など。いざ撮影が始まると、現場での立ち会いや撮影スケジュールの管理、さらにはスタッフ間の通訳なども行いますね。

僕らは日本の制作会社と仕事をすることが多いのですが、イタリアと日本では8時間ほどの時差があります。作品が完成するまでの間、電話やスカイプで何度も打ち合わせをするのですが、おのずと深夜や早朝に打ち合わせをすることも多くなりますね。また、撮影が始まると、撮影の進み具合に合わせてスケジュールが変わります。

その結果、勤務時間はかなり流動的になるのですが、撮影時のある日のスケジュールを紹介します。

<一日のスケジュール>
5:00 出社 その日の撮影準備、打ち合わせなど
8:00 撮影現場へ 撮影立ち会い、スケジュール管理など
21:00 撮影終了 事務所へ 翌日の撮影準備、打ち合わせなど


Q2. どのようなときにやりがいを感じることが多いでしょう?

撮影スタッフ同士の相性の良し悪しが、作品の仕上がりを大きく左右することがあります。考えぬいた末に選んだスタッフたちの相性が良く、その結果素晴らしい作品が出来上がった時はとてもうれしく思いますね。

具体的なエピソードの一つとして、映画『テルマエ・ロマエII』のコーディネートを手がけた時のことが挙げられます。『テルマエ・ロマエII』の舞台は古代ローマですから、撮影にあたっては当時の町並みを再現した大規模なオープンセットを設営しました。日本からやってきた美術スタッフと装飾スタッフ、そして現地のデザイナーや美術スタッフがチームを組んでオープンセットのデザインや設計にあたったのですが、お互いがお互いをリスペクトしながら作業を進めた結果、最高のセットが完成しました。素晴らしいセットは、作品全体の仕上がりにも大きく影響したと思います。

Q3. お仕事をする中で、どんなことが大変だと感じられますか?

日本人と現地の人間でチームを組んで撮影準備や撮影にあたることが多く、スタッフの人数が少ない時で20名、多い時だと200人以上になることがあります。大人数をまとめること自体大変なのですが、日本とヨーロッパでは文化的な違いが大きいこともあり、各スタッフの意見をバランスよく取り入れつつ物事を進行させることに難しさを感じる時があります。スタッフ同士が円滑にコミュニケーションを取れるよう気を使うのはもちろん、「どうすればスタッフ全員が納得する結果になるのか?」と常に頭をフル回転させて考えています。

また、シーンによっては、雪山や荒れた海の船上といった厳しい環境下で撮影することがあります。そのような場所での撮影が長時間に及ぶと、さすがに体力的につらいなと感じますね。

映画やCMの制作には、大勢のスタッフが携わっている

Q4. どのようなきっかけで現在のお仕事に就かれましたか?

もともと音楽や映像が好きだったということもあり、ロケコーディネーターになる前は大手レンタルビデオ店に勤務していました。

諸事情で会社を退職した後、思い立って長期のヨーロッパ旅行に出たのですが、イタリアのフィレンツェを訪れた時たまたま映画『冷静と情熱のあいだ』の撮影が行われていて。さらには映画の製作陣が現地の撮影スタッフを募集していることを知り、興味から応募したところ、見事採用されました。
撮影スタッフとしての仕事が本当に面白かったので、『冷静と情熱のあいだ』の撮影が終わった後、そのままイタリアで暮らしながらフリーランスの制作スタッフ兼助監督として活動することに決めました。


Q5. 大学では、どのようなことを学びましたか? 現在の仕事において役立っていることはありますか?

大学の文学部に進み、「東洋哲学」を専修しました。履修科目以外にも英語や、第二外国語としてドイツ語も学びましたね。
イタリアに移住するまでは英語もほとんど話せなかったのですが、今は英語、イタリア語、スペイン語を使って仕事をしています。英会話の習得にあたっては、大学で身につけた基礎知識が役立ったように思います。


Q6. 高校生のときに経験したどんなことが、現在のお仕事につながっていると思いますか?

高校生の頃は、“ロックスター”になることを夢みていました。暇さえあれば音楽を聴いたり、楽器を弾いたりしていましたね。その経験から、粘り強さや集中力が養われましたが、どちらも今の仕事でとても役立っている能力です。


Q7. どのような人がロケコーディネーターに向いていると思いますか?

まずは、「映像や写真が好き」ということが大切ですね。また、ロケ中は長時間にわたって大勢のスタッフたちと作業することが多いため、人と一緒に過ごす時間を楽しめる人が向いていると思います。


Q8. 最後に、これを読んでいる高校生に向けて、メッセージをお願いします。

高校時代というと、ちょうど“多感”な時期にあたると思います。いま現在、つらいことに直面している人もいるかもしれませんが、後から振り返るとそのような経験も良い思い出に感じられるはず。
また、大人になれば、自分の意思で物事を決められるようになります。将来を楽しみにしつつ、ぜひ毎日を前向きに過ごしてください!



「ロケコーディネーター」は、撮影地のリサーチから現場での仕切りに至るまで、幅広い業務を担っていることが分かりましたね。また、制作スタッフをまとめるシーンも多いことから、高いコミュニケーション能力が求められる仕事だといえるでしょう。
体力面、精神面ともに鍛えられる機会が多そうですが、それだけに作品が完成した時の喜びは大きいはず。また、映像や広告作品にまつわる幅広い知識が身につく点も魅力です。映画や写真が好きな人は、「ロケコーディネーター」についてさらに詳しく調べてみては?


【profile】<有限会社Tea Time Film> 代表取締役社長・ロケコーディネーター・プロデューサー 駒谷 卓
http://www.teatimefilm.com/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ロケコーディネーター」
はこんな仕事です

映画やテレビ、CM、雑誌などの撮影をスタジオ外で行う場合に、最適なロケ地(撮影場所)を探すのが仕事。たとえば、「雰囲気のよい街角」「見晴らしのよい丘」といった抽象的なリクエストであっても、そこに込められた細かいこだわりや撮影に求められる条件を理解し、実現できる場所を探し出す。実際に撮影が決定した場合は、ロケ地との交渉や地元警察への許認可申請などの事務作業も請け負う。また、なかには海外に長く在住し、日本のから来る制作スタッフのコーディネーションを個人で手広く請け負う人もいる。

「ロケコーディネーター」について詳しく見る