【シゴトを知ろう】スポーツのチームや組織で働く人 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】スポーツのチームや組織で働く人 ~番外編~

2017.07.24

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スポーツのチームや組織で働く人 ~番外編~

華やかな自動車レースの世界。私たちがテレビなどでよく目にするのはドライバーやメカニック、エンジニアなどの皆さんですが、スポンサー獲得や人員・物資・お金の管理などを行う人が裏では支えています。日本を代表するレーシングチーム「チームルマン」でそれらの業務を手がけている狐塚宣寿さんに、レース業界の裏話などについて伺いました。

この記事をまとめると

  • チーム移籍をしたドライバーやスタッフとも関係は続く
  • 裏方のスタッフは競合チーム同士でも助け合う
  • 「SUPER GT」「スーパーフォーミュラ」は海外からの注目も高い

人事・営業・経理・総務の全てを兼ねる

工場の中にはレースの戦歴が展示されたスペースも

工場の中にはレースの戦歴が展示されたスペースも

――レースを指揮するチーム監督が表の監督なら狐塚さんの仕事は裏の監督という感じなのでしょうか

チーム監督は前面に出て戦うドライバーやメカニック、エンジニアを率いますが、私はピットの後ろで待機して、お金と人間の面倒を見ることが仕事です。ドライバー選定やスタッフの人員配置、スポンサー営業、予算管理、レーシングスーツやチームウェアの手配など、レース以外のことは何でもやります。一般企業でいえば人事部長・営業部長・経理部長・総務部長を兼ねた役割というイメージでしょうか。


――ドライバーはどのように選んでいるのですか?

スポンサーと一緒に選びますが、実際にレースを見て見極めることもあれば、海外メディアの情報を通して判断することもあります。海外に駐在するスカウトマンのような人から情報を仕入れることも。情報戦ですね。ドライバー本人からの売り込みもあります。

レース業界では転職は当たり前

――ドライバーやスタッフの移籍も多い業界だと思いますが、人間関係はその後も続くのでしょうか

もちろんサーキットでその後も顔を合わせますし、レーシング業界ではより良い条件や相性を求めてチームを移籍することはよくあることなので、何の問題もありません。勝てなかったのはチームにもドライバーにも理由があるでしょうし、お互いに相手に対して申し訳なく思っているものです。ドライバーが「違う車だったら勝てるんじゃないか」と考えるのは当然だと思いますし、チームも「違うドライバーだったら」と思うこともあるでしょう。勝負の世界なので裏切りということではありません。別々のチームになっても関係は続きます。飲みに行くこともありますし、また一緒に仕事をする機会もあるかもしれません。特にドライバーの場合は年齢の事情もありますので移籍してチャレンジしたい気持ちはよく分かります。メカニックやエンジニアも同じです。一度外に出て力をつけて帰ってくる人もいます。


――そうした転職活動やスカウトの動きはシーズンオフに盛んになるのでしょうか

はい。その時期になると狙っているスタッフを飲みに誘って「戻ってこいよ」と口説くこともあります(笑)。


――競合チームの人とも仲が良いのでしょうか

ドライバーやメカニックは戦っていますから、レースウィークには競合チームとの会話は少なくなるでしょうが、我々のような裏方のスタッフはチーム関係なく助け合わないといけませんから仲が良いですよ。サーキットごとにテントの設置場所やサイズ、お客様の誘導ルールなどが変わりますので、みんなで教え合っています。別のチームが作った豚汁を分けてもらうこともあります(笑)。

「レースが好き」という気持ちが大事

歴代ドライバーのヘルメットやチームが獲得したトロフィー

歴代ドライバーのヘルメットやチームが獲得したトロフィー

――最近は若いスタッフの方は入ってきていますか?

この業界の反省すべきところなのですが、「どうやって入ればいいのか分からない」と思われているようで、なかなか応募者が増えません。うちは自動車の専門学校から毎年インターン生を預かったり、なるべく門戸を開いているつもりです。興味のある人はどんどんサーキットに来て、アポなしでいいのでピットに訪れて話しかけてください。


――この業界で働くにあたり、勤務条件の面などで覚悟しておくべきことはあるのでしょうか

イベント屋なので土日が仕事になるのは仕方ないですね。サーカス団のようなものです。それが原因で辞めていく子もいます。サーキットの近くに拠点を置く会社も多く、都会のような楽しみが少ない場合もあるでしょう。レース前は残業になることもあります。基本的には「レースが好き」という気持ちがないと難しいと思います。


――今、日本のレーシング業界は盛り上がっていますか?

盛り上がっていますし盛り上げていますよ! 「SUPER GT(*1)」は一つのレースで6万人以上の観客を動員することもありますし、「スーパーフォーミュラ(*2)」はこの3年間で観客動員数が150%アップしました。F1から転向してきた有名ドライバーもいますし、F1の一歩手前という上り調子のドライバーもいて面白いですよ。

*1 SUPER GT:FIA(国際自動車連盟)公認の国際シリーズであり、国内最高峰の自動車レース。GT500とGT300の異なる2つのクラスの車両が同一コースを混走する見どころの多いエキサイティングなレース。2人のドライバーが交代で走る。

*2 スーパーフォーミュラ:SUPER GTと並ぶ国内最高峰の自動車レース。タイヤがむき出しのフォーミュラカーが使用される。


――今後の目標は?

今年の目標は「SUPER GT」「スーパーフォーミュラ」の両方のカテゴリで優勝することです。特に「SUPER GT」では年間チャンピオンも狙えると思っています。皆さんもぜひ一度サーキットに見に来てください。



日本で最も観客動員数の多い「SUPER GT」のレースはタイでも開催されるようになり、東南アジアでの注目も高まっているようです。ドライバーやスタッフの国際化も進んでいるため、この仕事に興味のある方は今のうちから英語の勉強を頑張ると良いのではないでしょうか。


【profile】株式会社チームルマン 営業部 部長 狐塚宣寿 
チームルマン:https://www.teamlemans.co.jp
SUPER GT:https://supergt.net
スーパーフォーミュラ:http://superformula.net/

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツのチームや組織で働く人」
はこんな仕事です

野球やサッカーなど、スポーツ選手が所属するクラブチームの運営に携わる仕事。広報活動やスポンサーの開拓、選手の契約の管理、経理など、業務内容は幅広い。新たな有力選手の入団交渉や、所属選手に対する処遇の変更など、チームの人事面もサポート。また、サポーターやファンの来場数を増やすために、集客方法を考案することもある。クラブチームを運営する企業に就職するケースが一般的。必要な資格はないが、スポーツが好きで、チームや選手に愛着を持って業務と向き合える人に向いている。

「スポーツのチームや組織で働く人」について詳しく見る