【シゴトを知ろう】レーサー 編

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【シゴトを知ろう】レーサー 編

2017.07.24

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】レーサー 編

日本でプロのレーサーとして生計を立てるには、トップカテゴリである「SUPER GT」や「スーパーフォーミュラ」への参戦を目指すことになります。その2つのカテゴリで活躍する大嶋和也さんに、レーサーの仕事の醍醐味や大変さについてお話しを伺いました。

この記事をまとめると

  • レーサーはスポンサーやチームスタッフの期待も背負っている
  • 速く走れることが大事で、そのとき一番速い人が正解
  • 自分が1番だという強い気持ちを持ち続けられる人に向いている

何万人もの人が見に来るサーキットで主役になれることが喜び

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

チームルマンというレーシングチームと契約して国内のレースで活動しています。今年は「SUPER GT」と「スーパーフォーミュラ」というカテゴリに参戦します。「SUPER GT」は年8回、「スーパーフォーミュラ」は年7回開催され、1年を通して上位の成績を収めることで年間チャンピオンを狙います。レースは土日に行われますが、それ以外の日はトレーニングをしたり、車のセットアップについてチームと打ち合わせをしたり、イベントに出演したりしています。シーズンは4月頭から11月頭まで続きますが、車のセッティングなどに追われるシーズンオフのほうが忙しいです。

<一日のスケジュール>
※「SUPER GT」の決勝レースの日の場合
6:30 起床、サーキットへ
8:00 打ち合わせ
9:00 練習走行(30分)、ファンサービス、トークショー出演
13:00 スタート位置につく
14:00 レース開始
16:00 レース終了、打ち合わせ後帰宅


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

やはりレースで1着になったときが一番うれしいです。何万人もの人が見に来るサーキットで主役になれるのは気持ちが良いものです。ドライバー個人としては予選で1位になったときもうれしいです。決勝レースはタイヤやセッティングの良しあしによって差が開いたり、運にも左右されますが、予選は一周のタイムの速さだけで順位が決まるのでドライバーの本当の実力が出るんです。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

9割方はつらいです(笑)。レースは華やかですが毎回主役になれるわけではないので、活躍できなかったときは他のドライバーを悔しい思いで見ないといけません。
また、レースは1人で戦っているわけではなく、スポンサーさんや大勢のチームスタッフと一緒に戦っています。その人たちの期待に応えられないときが最もつらいです。メカニックの皆さんがレース前に寝ないで頑張ってくれているのを見ると、自分のミスで負けてしまうことが非常に申し訳ないと感じます。

近所にカート場ができたことが最初のきっかけ

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

小学1年生のときに自宅の近くにカート場ができて、ラリーのドライバーだった父の影響もあり、カートを始めました。初めて乗ったときは怖かったですし、父が隣で歩くくらい遅くて、「何でそんなに遅いんだ」と父に怒られ号泣していました(笑)。それが悔しくて、その日から放課後にサーキットに直行する日々が始まりました。友達とは遊べませんでしたね。カートの地方戦などの大会に出て力をつけ、小学6年生のときにカートの全日本ジュニア選手権に参戦し、チャンピオンになりました。その後は大人が出る全日本カート選手権に参戦しました。
レーサーになろうと思ったのは中学3年生のときです。「フォーミュラトヨタ・レーシングスクール」というトヨタ自動車が主催するドライバー発掘・育成のための3日間のプログラムがあるのですが、カートで結果を出していたことから声がかかり、そこで良い成績を収めスカラシップを獲ったことが転機になりました。そこからレーサーとしての本格的な活動が始まりました。


Q5. このお仕事に就くためにどのようなことを学びましたか?

レーサーになるために必要なことは全て実戦で覚えました。一番大事なのは速く走れることであって、それさえできれば文句は言われません。頭を使って分析して少しずつ速くなる人もいれば、感覚だけで走る人もいます。正解がないというか、そのとき一番速い人が正解という世界です。僕は結構考えるタイプで、駆け出しの頃は自分のパソコンにタイムなどのデータを入れてもらって毎日見ていました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は「フォーミュラトヨタ」という4輪レースの入門カテゴリで走っていました。1年生のときは年齢制限で出られなかったので、先輩ドライバーに帯同してレースを見たり、下働きなどをして現場の雰囲気に慣れていきました。2年生でレースデビューを果たし、1着も何度か獲りました。まだ何も分かっていなくて「レースだ! 走らなきゃ!」という感じで走っていました(笑)。今思えば何も考えずによくあんなに速く走れたな……と思います。3年生のときに年間チャンピオンを獲り、翌年は免許が取れる年齢になったので「SUPER GT」に参戦しました。当時は何をやっても「最年少」と言われ、同年代の仲間がいなくてサーキットにいるのは怖いおじさんたちばかりだったので、いつも隅っこにいました(笑)。
高校生活のほとんどをサーキットで過ごすという特殊な環境でしたが、課外活動に理解のある高校に入ったので、クラスメートたちも芸能活動などに打ち込んでいて、話が合う人が多かったですし楽しかった思い出があります。

負けず嫌いな人が多い

Q7. どういう人がレーサーに向いていると思いますか?

レーサーは負けず嫌いな人が多いですね。集まると意地の張り合いになって大変です(笑)。レースで優勝できるのは1人だけ。年に何戦も戦う中で優勝は1回できればいいほうで、基本的には負け続けないといけません。でも応援してくれる人のことを思うと全てのレースで「勝たなければ」というプレッシャーがのしかかるので、個人的には仕事を楽しむことはできません。それでも続けている理由は勝ちたいからです。勝てないときでも「自分が1番だ!」と思える人に向いていると思います。そう思わないと耐えられない仕事ですね(笑)。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

僕は高校に入るときには既に将来の道を決めていました。そういう人は珍しいとは思いますが、目標があれば余計なことを考えずそれに向かっていけます。皆さんにもやりたいことをやってほしいなと思います。
レース前のピットウォークの際に「僕もカートをやっています」と若い子に話しかけてもらえることがたまにありますが、とてもうれしいです。この仕事に興味のある人はぜひサーキットに遊びに来て声をかけてください。



大嶋さんは今年から、自身がレーサーになるきっかけとなった「フォーミュラトヨタ・レーシングスクール」の講師も始めるそうで、若い人たちと交流できることを楽しみにしているようです。興味のある方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。


【profile】レーシングドライバー 大嶋和也
Twitter:@oshima_kazuya
チームルマン:https://www.teamlemans.co.jp
SUPER GT:https://supergt.net
スーパーフォーミュラ:http://superformula.net/

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「レーサー」
はこんな仕事です

レースで自動車を運転することが仕事。競技選手として、サーキットでスピードや技術、走行距離を競う。普通自動車運転免許の取得はもちろん、ライセンスも必要。国内Aライセンスがあればほとんどの国内レースに出場でき、国際C、B、A、スーパーライセンスの順で取得していく。そしてスーパーライセンスを持つ者は、F1に参加することもできる。レーサーになるには、レーシーングスクールや養成所を経てレーシングチームと契約をするのが一般的。レースで好成績を収め、スカウトされる場合もある。

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