「文化」がもっと面白くなる、“立体的な視点”って?

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「文化」がもっと面白くなる、“立体的な視点”って?

2017.06.20

提供元:立正大学 仏教学部

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「文化」がもっと面白くなる、“立体的な視点”って?

「文化」と一言で言っても、イメージしづらいかもしれません。思い浮かべやすいのは、芸術や文学などといったところでしょうか。しかし、国家や地域社会を動かす政治・経済から、私たちの日常生活、祭りや年中行事に至るまで、人間の思考・感性によって営まれているものは、すべて広義の「文化」なのです。
それを理解するためには、目の前に見えているモノやコトだけを考えても、本当の面白さは見えてきません。タテ、ヨコ、斜め、上、下、内、外…様々な角度から学ぶ必要があるのです。「文化」がもっと面白くなる“見方”をお教えします!

この記事をまとめると

  • 「歴史」や「文化」を理解するには、いくつもの時代の遺跡が層状に重なったローマの遺跡を、目で見て肌で感じるような感覚が重要!
  • 「文化」を立体的に学ぶには、空間的観点と時間的観点の多角的アプローチが必要。
  • 立正大学仏教学部仏教学科の「文化・芸術コース」は、多角的な視点から文化を学ぶ授業、自らの目と身体で文化を体験する授業など、多彩なカリキュラムを用意。

昔の遺跡の上に昔の遺跡があるローマ。それが、「歴史」や「文化」を理解する重要なヒント!?

地下遺跡

地下遺跡

アメリカのとあるサイトで、世界の地下鉄路線図を比較し、その複雑さをランキングにした記事(※)が掲載され、海外で話題を集めたそうです。それによると、上位にはニューヨーク、パリ、東京、ロンドンなどがランクインしています。この地下鉄の複雑さは、大都市の特徴の一つといえるでしょう。

ところが、世界の主要都市でありながら、地下鉄の路線図が実にシンプルな場所があります。それは、イタリアのローマです。ローマの地下鉄は、一部開通を含めて3路線。イタリアの首都なのに、この路線数は驚くほど少ないですよね。その理由は、ローマの「歴史」にあります。ローマには、古代ローマの遺跡の上に中世の遺跡が重なり、さらにその上に別の時代の建築物が建てられている・・・といったような遺跡がたくさんあります。そのため、地下鉄のために地面を掘ろうとすると、必ずと言っていいほどそのような遺跡が発見され、工事を中断したり、路線を検討し直したりするため、開発がなかなか進まないのだそうです。

「歴史」とは、教科書の年表のように点と点がつながった線のようなものではなく、このローマの遺跡のように、もっと立体的に展開されているものです。そして、その顕れとして「文化」があるのです。「歴史」や「文化」を学ぶためには、ローマの遺跡のような立体的重層性の観点で「世界」の実態に迫る姿勢が重要なのです。

※参照サイト記事 https://9gag.com/gag/azjdxwj

空間的、時間的な観点から学ぶと「文化」はもっと面白くなる。

インドネシア・ボロブドゥール遺跡

インドネシア・ボロブドゥール遺跡

では、「文化」を立体的に学ぶとは、具体的にどういったことなのでしょう。例えば、「仏教文化」。インドで生まれた仏教は、シルクロードを通じて中国に伝わり、朝鮮半島を経て、ここ日本にもたらされました。各地域に伝わる中で、地域の文化と融合してその地域独自のカタチに変化しながら、それぞれの地域に定着しています。そのため、インドと日本では、同じ仏教でも違いがたくさんあります。

また、同じ地域における仏教文化でも、時代の移り変わりの中で、政治に強く影響を受けると同時に人々の意識の変化に伴って、繁栄したり衰退したりしてきました。日本においても、飛鳥時代に仏教が伝わると、中央政府が仏教の興隆に力を注ぎ、寺院建築を奨励したため、全国でたくさんの寺院が建てられたといいます。当時は鋳造技術を結集した仏像も多数作られましたが、平安時代になると木彫の仏像が主流となります(※)。その結果、日本の木彫の技術が高まったことも事実でしょう。そしてその木彫の仏像も、国風文化が花開いた平安時代には穏やかな表情と曲線的な体形のものに変わり、武士社会となった鎌倉時代には武士の気概をまとったかのような力強い仏像が流行しました。
※メインの写真は、平安後期の仏像制作技法を示す教材「寄木造構造カットモデル」です。

「仏教文化」一つをとっても、深い意味で知るためには、様々な見方が必要になってきます。インドと日本の違いのように、各地域における土着文化の質や傾向と「仏教」の受け入れられ方を学ぶ「空間的視座」。各時代における地域の政治・経済・生活状況と関連付けて文化事象を学ぶ「時間的視座」。そして、古典美術に共通する変遷の様態を学び、それと連動する人々の意識の変化を見つめる「象徴の普遍性と人の意識の変遷への視座」。

このように「文化」とは、事象を多角的に捉えることで、ようやくその「本質」が見えてくるものです。その「本質」の中には「人間とは何か」の秘密が浮き彫りになっており、それが「文化」を学ぶ面白さといえるのではないでしょうか。

多角的に文化にアプローチする仏教学科「文化・芸術コース」の学び。

立正大学仏教学部仏教学科の「文化・芸術コース」では、思想・歴史・文化・芸術をキーワードに、前述のように多角的視点から文化を学びます。

「空間的視座」では文化を捉えるインド仏教史・中国仏教史・日本仏教史・世界の宗教地理。「時間的視座」では文化事象を学ぶアジア文化史・東洋文化史・比較文化特講。「象徴の普遍性と人の意識の変遷への視座」を養うアジア美術史・美術実習基礎・芸術研究など、カリキュラムは実に多種多様です。

しかし、あらゆる角度から迫ってみても、「文化」には外から見ただけではわからないことがあります。それは、自らの目と身体で体験して初めて理解できることがあるからです。そうした「体験的視座」で学ぶために、海外・国内の仏教文化研修や芸術実習も用意されています。

国外研修旅行(イタリア)

国外研修旅行(イタリア)

また、「体験」はいわば文化を内側から探る視点ですが、文化を全体から見る視点が「文化財」という概念です。この概念の元になる考え方が出てきたのは、産業革命時代。次々と新しいモノが生み出され、それとともに古い建造物などが壊されていく状況の中で、人々の中に「本当にこれでよいのか?」という“感触”が根底にありました。この「自分たちをこれまで支えてきた価値を尊重したい」という“感触”に基づく考え(=論理)は、「近代化」という時代の大きな流れのパワーに比べて、当初はとても弱いものでした。しかし、その“感触”を多くの人々が徐々に共有することで、現代の世界遺産の取り組みにつながってきたのです。
このように、時代の変化や国の枠組みなどに左右されない「すべての人間にとって大切なものは何か」という視点が、世界遺産や文化財という考え方の中心にあります。この「文化に対するもっとも包括的な視座」を、文化財論・文化財修復概説で学びます。

このように、様々な観点から多角的に文化を学ぶ仏教学科の「文化・芸術コース」ですが、ここで身につけた「視座」(=ものの見方)は、文化・芸術の枠にとどまらず、社会出てからも大いに役立つはずです。
立正大大学 仏教学部では、仏教を通して多様な価値観を理解し、強くしなやかで、探究心に満ちあふれた人材を育成しています。

【広告企画】提供 : 立正大学 仏教学部

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

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