【シゴトを知ろう】フレーマー 編

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【シゴトを知ろう】フレーマー 編

2017.07.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】フレーマー 編

美術館や展覧会を訪れると、いろいろな作品に出会うことができます。そして、作品それぞれの良さを一層引き立てているのが、作品が収められている「額」。シンプルなものから豪華絢爛(けんらん)な雰囲気のものまで、バリエーション豊富な額の中から作品に合ったものを考え額装する仕事に携わるのが、株式会社ジンプラの大嶋茜さんです。額装というお仕事について、さまざまなお話を伺ってきました。

この記事をまとめると

  • 額に収めて行く中で作品の魅力が引き立つと感じられるときがやりがい
  • 大切な作品を預かる責任感が大きい仕事・大きな額もあるので体力も必要
  • 将来役立つかはあまり気にせず、好きなことには一生懸命取り組んでみる

慎重に打ち合わせを重ねて額装をし、仕上がりを喜び合えることがやりがい

Q1. 最初にお仕事の概要と、一日のスケジュールを教えてください。

お客様がお持ちになった絵……例えば、新しくレストランをオープンするので店内に飾りたいという作品や、ご自身で絵を描かれていて展覧会を控えた方の作品、お子様が描いた絵などを額装するのが主な仕事です。

私の職場であるショールームにお客様がいらっしゃって、たくさんの額の中から、どのような額が作品に合うかを考えていきます。
私の会社は自社工場が岐阜県にあるので、私たちショールームのスタッフが発注した内容にて工場で額装作業を行い、工場から返ってきたものをお客様にお渡しするという形も多いですが、私がショールーム内で額装させていただくこともあります。

私の場合、仕事内容の比率としては、お客様と相談する接客が6割、額装の作業そのものが4割くらいです。壁一面に飾ることを目的とした大きな作品ですと、額装作業には広いスペースが必要になりますので、ショールーム閉店後にテーブルなどをすべて移動させながら、スタッフ総出で作業をすることもあります。

<一日のスケジュール>
09:00 ショールームの掃除
09:20 朝会議
09:30 ショールームがオープン
10:00 自社工場から荷物(額・額装が終わった作品)が届く
12:00頃 お客様がいないタイミングで昼食
午後  お客様との打ち合わせ、額装作業
19:00 終業


Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?

お客様と慎重に打ち合わせをしながら、飾られる場所のことや額装の目的をよく考えてつくっていくので、仕上がりを見て喜んでいただけることがうれしいです。

それから、私は絵や写真を見ること自体が好きなので、お客様がお持ちになる作品を拝見してすてきだなと思うことが多いです。そんなすてきな作品の魅力が、額に収めて行く中で引き立っていくと感じられるときはやりがいを感じ、作業を進めるのが楽しくなります。


Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?

お客様の大切な作品を扱う仕事なので、それをお預かりする責任の大きさは常に感じています。
作業としての大変さということだと、額はかなり大きなサイズのものもあるので、体力も必要です。

絵が好きだったこと・高校時代の接客のアルバイトも今の仕事に生きている

Q4. フレーマーのお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

私は大学時代、美術大学で絵を学んでいました。私が主に学んでいたのはグラフィックデザインのようなデジタルの分野ではなく、アナログで絵を描くことだったため、企業への就職という道を考えたときに自分にできることは何なのかと考えていたんです。そこで目に留まったのが今の会社の求人でした。絵を描くことと同じくらいさまざまな絵を見ることも好きでしたので、額装という仕事であれば好きなことに毎日触れられると思ったんです。そして無事に採用していただき、今に至ります。


Q5.今のお仕事のために、どのようなことを学びましたか?

大学時代、自分の絵を展示会に出展する際に額装する機会はありましたが、お仕事としての額装は、自分の絵を額装するのとは全く違うということが実際に働いてみて分かりました。

まず先ほども挙げた「お客様の大切な作品を預かる責任感」と重なりますが、お客様に満足していただくことが一番大事なことなので、仕事を通じてそれを強く意識するようになりました。
またお客様がお持ちになる作品は多岐に渡るため、それぞれに合わせた額装をご提案することで、日々実務を通しても学んでいます。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代はアルバイトをしたり、友達と遊んだりもしていましたが、一貫してあったのは「絵が好き」だったということです。小さい頃から絵を描くのが好きで、進路を決める段階で「やっぱり絵を描き続けたい」と思って美術大学に進学したことが、今につながっていると思います。
それからアルバイトはファストフード店などで接客をしていましたので、その経験も今の仕事でお客様と接することに生かされていると感じます。

好きなことに取り組み続けることで、最終的に自分の合った仕事にも出合える

Q7. どういう人がフレーマーに向いていると思いますか?

私のように絵や写真など、いろいろな作品を見るのが好きな人は、楽しんでできる仕事だと思います。
そして額装の仕事は、ただ作品を額に入れるというだけではなく、お客様がどのようなものを求めているかくみ取ることが大切なので、話す相手が言葉にしなくても気持ちを読み取れるような人は向いていると思いますね。


Q8. 最後に、高校生に向けたメッセージをお願いします。

自分の高校時代は、何の仕事に就きたいかとか、将来何をしたいかの具体的なイメージはまだ全然できていませんでした。
いま高校生の皆さんの中にも、そういう人は多いと思います。自分が好きなものもまだ見つからない人もいれば、好きなことがあってもそれは将来の仕事にはつながらないのではないか……などと考えて不安になる人もいるかもしれません。

でも社会人になった今自分のことを振り返って、また周りを見ていても思うのは、そのとき好きなことに一生懸命に取り組んできた人は、最終的に自分に合った仕事と出合えるということです。皆さんも将来に役立つか・そうでないかということはあまり気にせず、好きだと思えることには取り組み続けてください。



皆さんと同じ高校時代には、小さい頃から好きだった絵やアルバイトに打ち込み、それでも将来のイメージはまだできていなかったという大嶋さん。しかし現在のお仕事には絵が好きなことも接客の経験も生かされ、額装を通してお客様の笑顔が見られることがうれしいと語る大嶋さんの目は輝いています。
好きなことが将来役に立つか悩む人は多いと思いますが、悩んだときには大嶋さんの今回のお話を思い出してみてください。


【profile】株式会社ジンプラ 額装コーディネーター 大嶋茜
株式会社ジンプラのWebサイトはこちら

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「フレーマー」
はこんな仕事です

絵画や写真を入れる額縁を作成する仕事で、額装師とも呼ばれる。額縁は作品を保護するだけではなく、主役となる作品を際立たせることが重要。額縁制作は木工の技術で可能だが、作品の所有者や作者の要求を理解し、その作品の魅力を引き出すための感性や熱意が必要である。また、素材の知識や技法も身に付けなくてはならない。一方で額縁そのものが芸術として扱われることもある。美術の専門学校や大学で学び、工房や会社に勤めることが多い。全国額縁組合連合会では、人材育成の「フレーマー資格制度」を実施している。

「フレーマー」について詳しく見る