『剣豪将軍義輝』の著者・宮本昌孝先生に聞く、歴史をエンタメとして楽しむ方法

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『剣豪将軍義輝』の著者・宮本昌孝先生に聞く、歴史をエンタメとして楽しむ方法

2017.06.08

提供元:マイナビ進学編集部

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『剣豪将軍義輝』の著者・宮本昌孝先生に聞く、歴史をエンタメとして楽しむ方法

暗記して勉強するイメージが強い「歴史」。苦手意識を持っている人も多いかもしれませんが、見方を少し変えるだけで、歴史を学ぶことがとっても楽しくなるんです! 最近では、歴史をエンターテインメントとして楽しむことができる舞台作品も増えています。

そこで今回は、6月8日より東京・六本木にて開催される舞台、「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の最新作、『剣豪将軍義輝~星を継ぎし者たちへ~』の原作者である宮本昌孝先生に直撃インタビュー! 舞台を通した歴史の楽しみ方について伺いました。

この記事をまとめると

  • 戦国時代の人間ドラマを描いた舞台を通して、歴史を楽しむことができる
  • 歴史がぐっと身近に感じられる、役者さんの殺陣(たて)や表情などにも注目!
  • 歴史を「人の生き方」と考えることで、歴史を楽しみながら学ぶことができる

歴史を「エンタメ」として楽しむことができるのが、舞台ならではの魅力

――まず、この舞台の主人公・足利義輝について教えてください。どのような魅力にあふれた人物だったのでしょうか?

足利義輝は、室町幕府の13代将軍です。征夷大将軍という立場にもかかわらず、自ら剣をふるい、激しい戦いの中で死んでいった非常に珍しい人です。剣聖として後世に知られる塚原卜伝より絶対不敗の秘剣を授かり、鎌倉から江戸までの歴代将軍の中でもっとも兵法に優れた武人だといわれています。

義輝は「自分自身が強くならなきゃいけない」と考え、剣の道を究めて29歳で亡くなるまで、将軍家が無力でも絶対不敗の心をもって成長し続けました。私は彼のそんな一心につらぬき通すという生き方に強く惹かれ、今回の舞台の基となった小説『剣豪将軍義輝』を執筆しました。


――今回の舞台は、昨年末の公演『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』に続く、後編にあたります。舞台では、どのように歴史を楽しむことができそうですか?

義輝のような知られざる歴史上の人間ドラマを、生身の役者さんたちの動きなどからリアルに感じることができるのが舞台の魅力ですね。歴史の知識がなくても、役者さんの気持ちのこもった演技、鮮やかな舞台美術、衣装、照明などを通して、歴史を「エンタメ」として楽しむことができます。

また、今回の舞台では、主演の染谷俊之さんをはじめ、若い役者さんたちが多く出演します。染谷さんが演じる義輝が、周りの人々に支えられながら自分を磨いていく姿には、日々勉強やスポーツなどを頑張っている高校生の皆さんにとって、共感できるところがたくさんあると思います。

「歴史=人の生き方」と考えると、歴史上の出来事がぐっと身近に感じられる

舞台では、歴史上の人間ドラマを、生身の役者さんたちの動きなどからリアルに感じることができる

舞台では、歴史上の人間ドラマを、生身の役者さんたちの動きなどからリアルに感じることができる

――歴史=暗記と考えがちな高校生も多いと思います。そのような苦手意識を持っている人は、歴史とどう向き合うと勉強が楽しくなりそうですか?

私は、歴史を「人の生き方」に結びつけて楽しんでいます。例えば、「関ヶ原の戦い」といえば、歴史に残る重要な合戦ですが、その中心となった武将・石田三成は、戦いの中でおなかを壊してしまい、逃げる道すがら落としていったチリ紙のせいで敵に見つかってしまったという俗説があります。三成というと真面目で神経質なイメージがありますが、「試験のプレッシャーで、おなかを壊しちゃう中高生と変わらないな……」と想像を膨らませてみると、関ヶ原の戦いという出来事や武将の人生がぐっと身近に感じられて、歴史の勉強が楽しくなると思います。

歴史に苦手意識を持っている人は、ただ暗記するだけでなく、このように「人の生き方」に結びつけながら、歴史への興味を湧かせてみてはいかがでしょうか。


――なるほど! 歴史を知ることが楽しくなりそうですね。最近では、『刀剣乱舞』など歴史や刀剣に関連したゲームもあります。そういったものを通して、歴史を身近に感じることができそうですか?

歴史に興味を持ついいきっかけになると思います。ゲームを通して、歴史に名を残した人物や刀剣を知ることにより、そこから歴史背景や、当時の人々の生き方を垣間見ることもできるでしょう。そうして得た知識によって、歴史を題材にした小説を読んだり、舞台を観たりしたときに、「あ、この刀剣、知ってる!」と楽しめるような場面が増えると思います。


――ほかにも歴史を身近に感じるためのコツはありますか?

日常でちょっと興味を持ったことや、疑問に思ったことを調べてみると、そこから歴史の扉が開くこともあります。例えば、5月5日の「こどもの日」は、「男の子の日」のイメージですが、もともとは女性の仕事だった田植えを始める日で、前日には身を清めるために男たちを家から締め出しました。だから、実は「女の子の日」なんです。それで、この時期は邪気を払うといわれる菖蒲(しょうぶ)の花を風呂に入れました。現代でも行われる「菖蒲湯」の始まりです。

それが、武士の時代になり、武を重んずるという意味の「尚武(しょうぶ)」と音が同じということで、いわば語呂合わせから5月5日は「男の子の日」になっちゃった。身近なことば、物、風景、何にでも歴史はあります。そう思えば、歴史を学ぶときの視点が新鮮になるのではないでしょうか。

その時代ならではのドラマチックな人間ドラマを楽しんでほしい

――では最後に、今回の舞台の一番の見どころを教えてください!

後編にあたる『剣豪将軍義輝~星を継ぎし者たちへ~』は、義輝たちのかっこよくて美しい殺陣が見どころです。クライマックスでは、義輝と彼を愛する若い男女たちが、敵に攻められて、亡くなっていきます。当時は生と死が常にとなり合わせだっただけに、人と人の愛は沸騰するほど熱くてかけがえのないものだったと思います。そこから生まれるこの時代ならではのドラマチックな最期を、役者さんたちが剣術や息遣い、表情などを通して表現してくれます。その体を張った演技が、観客の皆さんの心に残ったらうれしいですね。



役者さんたちの演技、美術や衣装を通して、歴史を学ぶことができるのが舞台の大きな魅力! ぜひ皆さんも歴史を題材にした舞台を通して、歴史の勉強に役立ててみてはいかがでしょうか?

▼公演概要
公演名:『剣豪将軍義輝~星を継ぎし者たちへ~』
公演日程:2017年6月8日(木)〜18日(日)
劇場:EXシアター六本木

オフィシャルサイト:
http://mottorekishi.com/yoshiteru/

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

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