【シゴトを知ろう】木版画 彫師 〜番外編〜

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】木版画 彫師 〜番外編〜

2017.06.30

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】木版画 彫師 〜番外編〜

「【シゴトを知ろう】木版画 彫師 編」では、江戸時代からの伝統を受け継ぐ浮世絵木版画の彫師である「匠木版画工房 ふれあい館」の朝香元晴さんに、木版画彫師のお仕事内容や魅力について伺いました。

こちらの番外編では、浮世絵木版画の彫師ならではの「あるある」や、お仕事の知られざる一面などについてお話を伺います。

この記事をまとめると

  • 繊細な神経を持ち、根気よく目標に向かってあきらめない精神を持つことが大事
  • 1mmに、3本~4本の繊細な線を残す彫りも行う
  • 日本の国宝を忠実に復刻できたときは、大きなやりがいを感じる

根気よく取り組める精神力があることが、浮世絵木版画の彫師への第一歩

――浮世絵木版画の彫師になるためには、絵を描くための「デッサン力」なども必要になるのでしょうか。浮世絵木版画の彫師に求められる能力などがありましたら教えてください。

木版画の彫りは、全て小刀で髪の毛を彫り上げる「毛割」をはじめ、忍耐力や細かさが求められる技術です。そのため、彫師になるには繊細な神経を持ち、根気よく、目標に向かってあきらめない精神を持っていることが最も重要です。よって、絵を描くためのデッサン力などはそんなに必要ではないと考えています。木版とじっくり向き合うことのできる精神力が必要なのです。

1mmに3本~4本の繊細な線を残す、浮世絵木版画の彫師の技

江戸時代からの伝統を受け継ぐ浮世絵木版画の彫師である朝香さん

江戸時代からの伝統を受け継ぐ浮世絵木版画の彫師である朝香さん

――意外と知られていない、浮世絵木版画の彫師の知られざる事実やトリビアがあれば教えてください。

私はこれまでに、葛飾北斎や歌川広重などの浮世絵木版画の復刻などを手掛けてきましたが、彫師の仕事では、原画やオリジナルの木版画を忠実に、寸分たがわずに復刻していかなければなりません。例えば、「美人画」と呼ばれる木版画は、髪の毛の生え際を表現するために、1mmに3本~4本の繊細な線を残す彫りなどをしています。

木版画というと、大味な絵柄を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、浮世絵木版画はこのような繊細な技術で成り立っている芸術作品なのです。

日本の国宝を充実に復刻できたとき、大きなやりがいを感じる

「誰も成し得ない仕事をやり切ったときに、最も達成感を感じる」と朝香さんは話す

「誰も成し得ない仕事をやり切ったときに、最も達成感を感じる」と朝香さんは話す

――最後に、お仕事の中で一番達成感を感じたエピソードを教えてください。

仕事の中で最も達成感を感じるのは、誰も成し得ない仕事をやり切ったときですね。自分の彫りの技術によって、日本の国宝を忠実に復刻できたときは大きなやりがいを感じます。そして、その作品をきっかけに世界中の人が日本が誇る伝統の技術を求めて私の工房に習いに来るようになったり、新しい仕事の依頼が来るようになったりしたときは、ここまで彫師の仕事をやってきてよかったなと、しみじみ思いますね。


朝香さんが手がける浮世絵木版画は、とても繊細な作業が繰り返し、繰り返し続く、何よりも根気と集中力が必要な仕事です。朝香さんの仕事の様子、また実際に手掛けてきた作品は、「匠木版画工房 ふれあい館」のWebサイトからも見ることができますので、浮世絵木版画に興味を持った人は、ぜひ彫師の仕事への興味を深めてみてくださいね。日本の伝統を伝える、職人の奥深い世界に触れることができるはずですよ!


【profile】匠木版画工房 ふれあい館 朝香元晴
http://takumihanga.com/

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「彫刻師」
はこんな仕事です

浮世絵に代表される木版画の版下絵を木板に彫るのが仕事。木版画は完成するまでに、下絵を描く、下絵を版木に彫る、版木に色を付けて摺るという3つの工程があり、彫師はその一翼を担う専門職。彫刻刀を使って下絵の線を忠実に彫る作業は、根気と集中力が必要だ。優れた技術が要求されるが、とくに難しいといわれるのは髪の毛の繊細な線で、名人と呼ばれる域に達すれば、1ミリ間隔に6~7本もの髪の毛を彫ることができるといわれる。色数に応じた数の版木が必要なことから、数人の彫師が分担して作業を行うことが多い。

「彫刻師」について詳しく見る