【シゴトを知ろう】リペアマイスター(靴修理人)編

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【シゴトを知ろう】リペアマイスター(靴修理人)編

2017.07.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】リペアマイスター(靴修理人)編

大切な靴や履き慣れた靴が壊れたり傷んだりしてしまったとき、その修理をしてくれるのがリペアマイスター(靴修理人)です。今回取材させていただいたのは「靴・カバン修理の理想郷」をコンセプトに、日々たくさんの修理依頼に応える「シャングリラ」を展開する株式会社セシルクローの代表取締役社長・松崎礼幸さんです。靴修理のお仕事について、多方面からお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 元の状態に戻すだけではなく、要望にできる限り応える修理をしている
  • オールマイティさを生かすことのできる、器用貧乏にならない仕事
  • どんな仕事を目指すにしても、知恵と情熱を持ち続けてほしい

他店では断られた難しい修理も含め、できる限りお客様の要望に応える

Q1. 最初に、リペアマイスター(靴修理人)のお仕事の概要と、一日のスケジュールを教えてください。

靴修理の仕事というと、皆さんが思い浮かべるのは「靴を元の状態に戻すこと」だと思いますが、お客様によっては「最初の状態より強度を出したい」など、いろいろな要望があります。そうした要望にできる限り応えるというのが、私たちの仕事です。修理が難しく他のお店では断られてしまったというようなご依頼も、多く引き受けさせていただいています。

私自身も修理を行うことはありますが、他の業務を行っている割合も多いため、今回は「シャングリラ恵比寿店」の工房スタッフのスケジュールの一例をご紹介します。

<一日のスケジュール>※工房修理スタッフのスケジュールの一例
9:00 出社、一日のスケジュール確認 
10:30 朝礼後、リペア業務・配送業務・メール対応
14:00 休憩・昼食
15:00 作業再開
20:00 終業


Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?

一番はお客様からの感動の声や喜びの声を聞けるということですね。難しい作業を扱うことが多いので、その分反応もリアルに返ってきます。直接お伝えいただくことに加えて、感謝のお手紙やメールをいただく機会もあり、それが大きなやりがいにつながっています。

それから「シャングリラ」では、他店では通常行わないような難しい修理も積極的に引き受ける方針なので、高度な技術が要求されますが、仕事を通して技術を高めていけることも楽しいです。


Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?

職場全体を通して見たときにスタッフの多くが苦労していると感じるのは、お客様との意思疎通ですね。もともと靴やかばんが好きだったり、細かい作業が好きだったりするスタッフが多いので、難しい作業であっても作業面・技術面で大変さを感じることはめったにありません。一方で、お客様がイメージするものをくみ取ったり、靴修理の専門的な内容を分りやすくお伝えするのは難しいと感じることもあります。ただ、大変なこととやりがいは表裏一体ですので、そうした中で良いコミュニケーションを取り、お客様のご要望に応える修理をすることが、やりがいに変わると思います。

高い技術の現場を知れば知るほど、それ以上のものを目指そうという気持ちに

Q4.リペアマイスター(靴修理人)を志すようになったきっかけを教えてください。

私は以前、海外メーカーのかばんの輸入卸しの仕事をしていましたが、その中で自分たちの販売したかばんの修理のご依頼も受けていたんです。生産国に送って修理するという方法だったのですが、修理が終わるまでには何カ月もかかり、さらに送料まで含めると修理費は莫大(ばくだい)です。

それでも修理をしたいという人がいるにも関わらず、国内にはそうしたサービスがないと気付き、それならば自分たちでやってみようと考えました。靴の修理に関しても似たような状況でしたので、製造などの経験があり技術を持った仲間たちと一緒に、靴とかばんの修理という今の仕事を始めました。


Q5. リペアマイスター(靴修理人)になるために、どのようなことを学びましたか?

修理の仕事をすると決めてから、優れた修理人がいると知ったお店や工場を片っ端から訪ね、現場を見せていただきました。
その中で、本当に素晴らしい技術やサービスを目で見て学ぶことができたと思います。特に技術面に関しては、高い技術で修理する職人を知れば知るほど、自分たちはそれ以上のものを目指そうという気持ちになり、それに向けて研究を重ねるモチベーションにもなっていましたね。その後はひたすら試行錯誤を繰り返しながら、今に至ります。

高校時代から、周りは気にせず自分の目標に重点を置いていた

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代はバイクなどの機械を触るのが好きで、そのため大学も機械工学科に進学しました。細かい作業が好きという点は、現在の仕事につながっていると思います。

また性格的な部分で言いますと、目標を決めたら周りは気にせず、それに向かって自分は何をできるかということに学生時代から重点を置いていました。
今の仕事でもそれは変わらず大事にしていることです。


Q7. どういう人がリペアマイスター(靴修理人)に向いていると思いますか?

この仕事に限ったことではないですが、知恵と情熱をあわせ持っている人です。
お客様に喜んでいただける修理を行うためには、技術を磨いてお客様との良いコミュニケーションを取れるようにしようという情熱、そして技術を裏打ちする知識も必要です。

それから「自分は器用貧乏」だと思っている人も、靴修理人には向いているかもしれません。例えば製造の場合ですと、縫製する人は縫製の作業だけを行うということが多いですが、修理の場合にはさまざまな工程を一人のスタッフが担当しますので、オールマイティさを生かすことができる、器用貧乏にならない仕事だと思います。

Q8. 最後に、高校生に向けたメッセージをお願いします。

皆さんがどのような仕事を目指すにしても、知恵と情熱を持ち続けることを大事にしてください。
学生時代を終えて社会人になったら学ばなくて良いということは全くなく、そこからが新たなスタートです。社会は第二の学校であるとも私は思っています。

世の中はどんどん変化していきますので、皆さんが社会人になる頃には、私たちの世代ではなかなか経験できなかったことも簡単に経験できるようになっているでしょう。
そんな時代だからこそ、自分自身の中にある知恵・情熱を忘れずに活躍してほしいです。



靴修理のお仕事というと職人気質なイメージを持っていた人も多いかもしれませんが、今回の松崎さんのお話から、技術と同様にお客さんとのコミュニケーションもとても大切なのだということが分かりますね。
松崎さんのメッセージ通り、知恵と情熱を大事にすることを今から意識できれば、皆さんが社会に出たときにきっと力になるはずです。


【profile】靴・バッグ修理の理想郷「シャングリラ」代表・
株式会社セシルクロー 代表取締役社長 松崎礼幸

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「リペアマイスター(靴修理人)」
はこんな仕事です

靴を長く履き続けるための修理を行う仕事。駅やショッピングモール内にチェーン展開する大手修理店では、かかとなどの応急処置が多いが、高級革製品を中心に手入れを含め、履きやすさを追求した調整、修繕を行う工房もある。靴修理や靴づくりの教室を持つ工房や靴専門店で学んだり、ファッション系専門学校でシューズデザインを専攻するなど、まずしっかりとした技術を身に付けたい。その後、研修制度のある大手修理店でキャリアを積み、将来はこの道のプロフェッショナルとして独立店や工房を営むことも夢ではない。

「リペアマイスター(靴修理人)」について詳しく見る