【シゴトを知ろう】神主 編

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【シゴトを知ろう】神主 編

2017.07.03

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】神主 編

神社に行くと、境内や社務所で見かける「神主」さん。いつも穏やかな笑顔で私たちを迎えてくれますが、その仕事の内容はあまり知られていません。

そこで今回は、兵庫県にある越木岩神社で神主を務める飯森良光さんに、その仕事内容ややりがいなどについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 神主の仕事は祭事だけでなく、力仕事や事務作業など幅広い
  • 一般企業での社会人経験も役立っている
  • 祈願者に親身になるためには、さまざまな経験を積むことが大切

祈願者と神様との仲を執り持つ、神主という仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください
 
私の主な仕事は、一年を通して行われるお祭りや各種祭祀(さいし)、ご祈祷などを行うことです。また、神社へ訪れる人が気持ちよく参拝できるように、神社の管理・維持などを行うのも大切な仕事です。

神主の一日は、境内の掃除から始まります。神社は神様をまつる場所なので、常に清らかで汚れのない環境を保たなければなりません。掃除が一段落すると、自身の心身を清め、各種祈祷を行います。子授・安産・厄除祈願や初宮詣、七五三など、祈願内容はさまざまです。他にも、新しい家を建てる際の「地鎮祭」や、会社のおはらいを出張して行うこともあります。

また、事務作業や次のお祭りの準備、お守りの授与(一般的には販売)も行います。ときには相談に来られる方のお話を聞くこともありますよ。最近では、「御朱印」をもらいに来られる方も多いですね。
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
神主は、神様に祈願者・参拝者の感謝の気持ちや願いを届ける仲介者のような役割です。なので、祈願者の方々から「無事、子どもを授かりました」「大学に合格しました」「悩みが晴れました」といったご報告やお言葉をいただくと本当にうれしいものです。

祈願の内容は、その方々の人生にとって重要なことが多いです。そのような節目やタイミングで、神様との仲を執り持つお手伝いをする仕事には責任があり、その場に立ち会えることはありがたいことだとも感じます。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
神社を中心とする信仰のことを「神道」といいます。神道は、例えば、岩や水にも神が宿るとするアニミズム(精霊信仰)的な宗教から始まり、紀元前から日本の生活・文化に浸透している神観念です。その伝統を後世に伝えていくという大きな使命を負っているという意味では、プレッシャーを感じることもあります。

また、神主の仕事は多岐に渡り、神社の環境維持やお祭りの準備などでは力仕事が必要になったり、参拝者への案内文やポスターを作成する事務作業も発生したりします。神道の歴史や祭式の作法を習得する以外にも、さまざまな知識や常識が求められます。それに、神社を維持していくためには、経営力も必要でしょう。このような幅広い分野の勉強をするのは大変なこともありますが、楽しくもあります。
 
 

時間をかけて悩み、決めたらとことん進むことが大切

Q4. どのようなきっかけ・経緯で神主の仕事に就きましたか?
 
私は、神主の子どもとして生まれ、神社で育ちました。小さなころは神社の森が遊び場でした。しかし、私が高校3年生のときに、阪神淡路大震災が起き、当社の鳥居や社務所も全壊しました。その後、神社の復興を目指す中で、自分の将来について家族と話し合ったことが、神主になろうと考え始めた大きなきっかけです。

神主の資格は大学在学中の20歳のときに取得。「より人々に寄り添うためには、社会を経験することが大切では」と考え、大学卒業後は証券会社に就職し、5年間勤めました。そのとき培った、自分が何を学ぶべきか選択する力や集中力のおかげで、退職後に通った神道学専攻科のある大学で濃密な1年を過ごすことができました。大学の4年間と社会人の5年間は神主として生きていく糧になっていると思います。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
大学では商学部に籍を置き、一般教養に加え、経営論も学びました。私が通っていた大学はプロテスタント系でしたので、神道とは宗教が違いますが、宗教の垣根を超えた信仰心の大切さも学ぶことができました。

退職後に入学した大学は神道学の専門コースでしたので、神主に必要な知識や作法、技能、考え方や表現力など、仕事に直結する多くのことを学びました。そのときの学友や先輩、後輩とは、今でも関係が続いています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
実は小学校の卒業文集には「サッカーの実業団選手になりたい」と書いていました。高校時代に怪我をして選手の夢はあきらめましたが、大学時代の就職活動の際にもサッカー関係の仕事を選択肢の一つとして考えていたほどです。

しかし、悩んだ末に社会経験を積むことを考え、証券会社に就職しました。これは高校時代から本格的に考えるようになった神主の仕事を目指してのことです。夢をあきらめる必要はありませんが、将来の選択の際には何時間も何日も考え悩んでみること、選択したらとことんやってみることが必要だと思います。
 
 

人と立場や思いを共有できるよう、いろいろな経験を

Q7. どういう人が神主の仕事に向いていると思いますか?
 
神主は、祈願者・参拝者や地域の方々など、仕事や考え方、環境が違う人と接する機会が多い仕事です。いろいろな人と話してみたい、人とのコミュニケーションが好き、そんな人には向いているかもしれません。

また、私は神主にはテーマパークのキャストに似た一面があると考えています。祈願者や参拝者に気持ちよく参拝していただくには、裏方の仕事やお祭りなどの準備も怠らずに取り組まなければなりません。そのため、奉仕の精神を持って、人に喜んでもらえることにやりがいを感じる方が向いていると思います。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
神主を目指すなら、とにかくいろいろな経験をしてください。神様へ祈願者の感謝の気持ちや願いを伝えるためには、祈願者の悩みや願いをきちんと理解する力が必要です。

例えば、あなたがご両親や友人、先輩に悩みを打ち明けたとき、「私も同じ経験をしたけど、そのときにはこうしたよ」と自分に寄り添った言葉をかけてもらうと、ほっとしますよね。このような共感につなげるためには、自身の経験や知識が必要です。だからこそ、高校生の皆さんにはたくさんの経験を積んでほしいと思います。
 
 
神様に仕え、さまざまな知識や経験を生かせる神主の仕事。神道を後世に伝える責任もありますが、人に喜んでもらうことにやりがいを感じる人は、まずは近所の神社に足を運び、神主の仕事を目にする機会をつくってみてはいかがでしょうか。
 
 
【profile】越木岩神社 禰宜(ねぎ) 飯森良光

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「神主」
はこんな仕事です

神道は、山紫水明と讃えられる、日本の自然環境から生まれた宗教である。心身を清めて鎮守の森や神木を愛でる、尊崇の気持ちを現代まで受け継いできた。地域を守る「氏神」として神社は親しまれ、初詣、厄除のお祓い、地鎮祭、初宮参り、神前結婚式といった数多い神道行事がある。神主はこれらの行事を司る職業で、祝詞をあげるほかに合格祈願の「お守り」や「おみくじ」の販売、境内の清掃など諸事を行う。神主になるには、神道学科のある大学に進学するのが一般的。所定の課程を修了すれば、階位が授与される。

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