【シゴトを知ろう】デコレーター 編

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【シゴトを知ろう】デコレーター 編

2017.07.03

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】デコレーター 編

デコレーターの仕事は装飾をすること。フラワーデコレーターやディスプレイデコレーターというお仕事もありますが、今回お話を伺ったのはインテリアデコレーターとして活躍する小笠原磬子さん。インテリアショップの「アクタス」で空間デザインの経験を積み、現在はフリーのインテリアデコレーターとして活動されています。インテリアの仕事を目指した理由や経緯などについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 想像力・コミュニケーション力・決断力が必要な仕事
  • 夢を叶えるには勘違いすることも大切
  • 何事も深掘りすることで面白みが出てくる

空間があればどこでも仕事になる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

インテリアデコレーターとして住宅やオフィスなどの内装を手がけていますが、空間があればどこでも仕事になります。インテリアデコレーターの仕事の範囲は人によってさまざまで、私も仕事の内容によっては「空間デザイナー」と肩書を変えることがあります。建築士と仕事がかぶる部分もありますが、建物を一から設計する建築士と違って、私は建物の中のデザインをします。
例えば新築マンションのモデルルームを作る仕事がありますが、マンションのターゲット層や全体コンセプトなどを踏まえて内装のコンセプトを企画し、レイアウトを考えたりコンセプトに合わせて装飾を考え、しつらえていきます。壁紙や床材、天井の内装材、扉のデザイン、家具、照明、小物、アートなど空間をつくる全ての要素を使って総合的に演出します。家具やファブリック小物などは既製品でイメージが合うものがなければ自分で作ることもあります。

<一日のスケジュール>
6:00 起床
7:00 メールチェックなど
9:00 プレゼン
ランチ休憩
14:00 ショールームで素材の選定
16:00 プランニング
18:00 業務終了


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

プロとしては依頼主の要望を具現化することが最低限求められますが、私はその中に1つでも2つでも、何か驚きや遊び心を入れることもいつも心がけています。ただすてきな空間であるだけでなく、気持ちが盛り上がる要素を入れたいなと思うんです。いただいたリクエストは外さずに、想像以上のものを作る努力をしています。出来上がったものを見た依頼主が「すごい……!」と感動してくれることに一番やりがいを感じますし、また次も頑張ろうと思えます。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

スケジュールがタイトなときですね。2日連続で徹夜が続くこともありますし、使いたいと思っていた素材の手配がその納期では間に合わないということもあります。理想としては一つの案件に半年はかけたいのですが、3カ月しかない場合もあります。そうしたときほど最初から良いデザイン案を出してすぐに決めてもらわないといけないので大変です。

未経験でインテリア業界に転身し、仕事を通じて学んだ

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

小さい頃からデザインやものづくりなど感性を生かす仕事がしたいと思っていましたが、大学卒業後すぐはデザインとは関係無い一般の会社に勤めました。その頃デザインの仕事と言っても、どんな仕事があるのか分からなかったんです。インテリアに方向を絞ったのは、旅行に行っても食事に行っても、すてきな空間というものが心の豊かさに大きく影響を与えるのだと感じるようになったからです。長く続けられる仕事という点にも魅力を感じました。インテリアの仕事は実績が信頼につながるため、60代や70代で活躍している人も多いんです。

実践で学ぶのが良いだろうと思い、未経験でしたがインテリアショップ「アクタス」の求人に応募し、法人向けの部署に採用されました。そこではモデルルームやホテルなどの空間作りのプロジェクトに多く携わることができました。最初の頃はインテリアの知識が全くなかったので、お客さんにもよく怒られました(笑)。木材の種類・人の動線・照明の使い方などの基礎知識は先輩から学んだり、仕事を通して一つずつ調べて覚えていきました。社内に専門家がたくさんいるような会社だったので、新人であることをいいことにいろいろな人に話を聞きに行きましたね。


Q5. この仕事に就くためにどのようなことを学びましたか?

一般の会社に勤めている時に色の専門学校に通い、インテリア・ファッション・メイク・フラワーコーディネート・グラフィックなど、色を使うさまざまな仕事について広く学びました。まだ方向性は絞れていなかったのですが、デザインの仕事をするなら色の知識は必ず役に立つだろうと思ったんです。
インテリアや建築の知識は実践で覚えましたが、アクタスに入社して7~8年経った頃にもっと建築の知識を増やしたいと思い、資格の学校に通いました。毎日終電まで働いていたので「日曜日は勉強の日!」と決めて勉強し、二級建築士の資格を取りました。
アクタスを辞めてからは見聞を広めるために渡英し、語学学校に通いながらさまざまな場所を訪れ、ヨーロッパの文化や概念を肌で感じました。ロンドン・パリ・ミラノなどで開かれる世界的なインテリアの展示会を見に行ったり、新しくできたホテルを見に行ったり、古い建築物を見て回ることもしました。1年ほど滞在したのですが、インプットしすぎて最後の方はアウトプットがしたくてうずうずしていましたね(笑)。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

美術の時間に絵を描いたりデザインをしたり、ものを作ったりすることは好きでしたね。高校生の頃は将来について積極的に情報収集することはありませんでしたが、自分が好きで得意なことを生かせる道はきっとあるのだろうということは感じていました。何となく好きだったことが続いて仕事になったんだなと思います。
夢を叶えるには勘違いすることも大切なのかなと思います。私も子どもの頃から、描いた絵が出品されたり褒められたりしたおかげで、得意だと思い込むことができました。世の中には優秀な人がたくさんいますが、初めからそれを知り過ぎると自信を失ってしまうので、無知だったことも良かったのかもしれませんね。

やってみないと視界は開けない

小笠原さんが内装を手がけたオフィス

小笠原さんが内装を手がけたオフィス

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

インテリアデコレーターはデザイナーでありアーティストとは違います。お客様の要望を無視できませんから、想像力があって人の話が聞けて、お客様と一緒に作り上げることができる人に向いていると思います。迷い続ければ良いものができるわけではありませんし、現場では職人さんからの質問にその場で答えを出さないと進んでいきませんから、決断力があることも大切です。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

好きなことを仕事にしたいと思っても、最初はそれがどう仕事に結びつくか分からないものだと思います。でも少しでも関係がありそうだと思ったものはチャレンジしてみてください。最初はつまらないと感じることもあると思いますが、何事も深掘りすれば面白みが出てくるものです。やってみないと視界は開けませんから、興味を持ったことは何でもやってみることが大切です。



インテリアに興味を持ち、異業界から転職した小笠原さん。インテリアの仕事の中でも製品を作るより、いろいろなものを組み合わせて空間を構成するのが好きなのだということは、そこでの仕事を通して気がついたそうです。やってみないと視界は開けないというのはまさにそういうことのようです。チャレンジすることで本当にやりたいことが明確になっていくのでしょうね。


【profile】インテリアデコレーター 小笠原磬子
http://www.k-decoration.com

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「デコレーター」
はこんな仕事です

インテリアデコレーター、フラワーデコレーターなど、「装飾」を仕事にする人を総じてデコレーターと呼ぶ。インテリアデコレーターは、内装材や家具、調度品などを選び、さまざまな空間の装飾や演出を行う。フラワーデコレーターは花を素材に、イベント会場の装飾、結婚式のテーブルコーディネート、花嫁のブーケなどを幅広く手掛ける。さらに、店舗のショーウインドーを演出するウインドーデコレーターなどの仕事がある。いずれも美的センスとデザイン構成力を要する。飾り付け次第で見違える感動が生まれることも多い。

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