【シゴトを知ろう】腹話術師 編

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【シゴトを知ろう】腹話術師 編

2017.07.04

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】腹話術師 編

みなさんは腹話術を見たことはありますか? 腹話術とは、手に人形を持った腹話術師が、唇をほとんど動かさないで話し、あたかも人形が喋っているかのように思わせる話芸です。腹話術師は、その技術を駆使して楽しい漫談を披露する仕事です。 腹話術は西洋発祥で、その歴史は長く、聖書の中にも腹話術と思われる記述が登場するほど。近代では娯楽の一つとして楽しまれています。今回は、腹話術師わがしさんに腹話術のお仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • ステージに立つだけでなく、営業や日々の訓練も大切な仕事
  • 子どもの頃から演劇や落語に興味があり、会計職からの大きな転身
  • 芸人をやるには、うたれ強さと諦めない心が何より大事

ステージに立つのが何より楽しい! 腹話術師の仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください
 
腹話術のステージに立つのが腹話術師の仕事ですが、ステージに立つための売り込み(ダイレクトメールの発送、電話での営業、おつきあいなどで顔を広げる営業など)も重要ですし、発声練習や腹話術の稽古などもできるだけ毎日行うようにしています。

<ある一日のスケジュール>
8:00 起床、自宅で発声練習
10:00 劇場へ向かう
11:00 劇場で稽古、準備、仲間とのおしゃべりなど
14:00 ステージ
15:00~ 早めに帰宅することもあれば、先輩との会食や営業など、日によってさまざま


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

ステージに立つのは楽しいです。始めたばかりの頃は緊張することもありましたが、今ではもう緊張はしませんね。むしろ、リラックス、リフレッシュできる時間です。舞台の上では嫌なことも全部忘れてしまいます。
そして人を笑わせたり喜ばせたりできることも楽しみの一つです。演芸場の他にもイベント会場や、老人施設など、さまざまな所へ営業に行きますが、特に幼稚園や保育園で子どもたちを前に芸をするのは大好きです。最初から最後まで、みんな笑いっぱなしで本当に喜んでくれて、帰らないでー!と引き止められたり、とっても楽しいですよ。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

辞めたいなと思ったことは何度もあります。私はいっこく堂さんが好きで、彼のようになりたくて腹話術師をはじめました。プロになって4年ほど経ってから、弟子入りを申し込んだこともあります。残念ながら弟子入りは叶いませんでしたが、「自分は独学でやってきたので、あなたも独学でやってみなさい」という、いっこく堂さんの言葉を励みに続けることにしました。営業も大変だし、芸人は金銭的にも厳しくて、副業もしている人がほとんどですしね。お金をいただいて芸をするということは、本当に難しいことです。

でも、やっぱり腹話術が好きですし、パートナーが応援してくれるということもあって、気がつけばもう17年続けています。

会計事務所の仕事から腹話術師へ転身

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

大学卒業後は、新卒で生命保険会社に就職しましたが、精神的にも肉体的にもすごくきつくて、1年でギブアップしました。その後転職して、会計事務所で法人の税務申告など会計事務の仕事をしていました。転職後はとても楽しく仕事をしていました。

仕事帰りの気晴らしにカルチャースクールの腹話術教室へ通っており、その時期に、いっこく堂さんがブレイクしたんです。彼の舞台をすぐに見に行って衝撃を受けました。自分ももっとできるようになりたい! いっこく堂さんと同じステージに立ちたい!という思いで、独学で本格的に腹話術を学び始めました。
会計の仕事も続けながら、週末には公園などで大道芸をはじめたところ、話題になってテレビや雑誌、新聞にも取り上げられるようになりました。大道芸ワールドカップ静岡にも出演し、徐々に腹話術を専業でやっていきたいと思うようになりました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

今考えるとおかしいのですが、もともと一流の社会人になりたい!というのが私の夢だったんです。ですから商学部に進学し、簿記の資格を取ったり、税理士を目指したり、手堅い学問に励みました。
同時に、大学では落語研究会に所属し、在学中も寄席へ落語を見に行くなどしていました。でも、落語家になろうとは一度も思いませんでしたね。
在学中は、ドーナツ屋でアルバイトしていたのですが、接客で社交性が身に付いたと思います。ハードでしたが、バイト仲間もみんな仲良しで、とても仕事が楽しくて、早朝から夜まで働くこともありました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

理系が得意だったので、学校の数学の先生になりたかったですね。あと、高校生の時に大衆演芸関係の本を読み、落語や演芸の世界を知りました。その事が大学時代に落研(おちけん 落語研究会のこと)に入ろうと思ったきっかけの一つです。
おとなしくて、男子ともあまりしゃべらないような女の子でしたが、小学校の時は人形劇クラブ、中学校・高校の時は演劇部に所属していましたし、今振り返ってみるとステージに立って芸を披露するということが、ずっと好きだったのかもしれませんね。

失敗を恐れず、好きな事にどんどん飛び込んで行く姿勢が大切

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?
 
めげない人、諦めない人。営業で断られたり、受け入れてもらえないこともたくさんありますからね。たとえ内気な性格でも、場数を踏むごとに慣れてくるので大丈夫だと思います。
それから、腹話術は人形が大事な相棒なので、人形が好きなことは大切です。
腹話術に関しては、モノマネや声帯模写、演じるのがうまい人は、やはり有利だと思いますね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
腹話術師になりたい高校生っているのかなあ(笑)。とにかく、いきなりは目指さないほうがいいと思います。私も芸人になりたての頃は、いろいろな人に、散々やめておけと説得されました。それでもどうしてもやりたいという強い思いがあれば、やっていけるのではないでしょうか。
芸人をやっていて思うのは、何度つまづいても人生やり直せる!ということ。だから、高校生には失敗を恐れないで大丈夫だから、どんどんやりたい事に飛び込んでいったほうがいいよ!と伝えたいです。
 
 

堅実な会計事務所の仕事から腹話術師へ。とても思い切った転身ですが、好きなものに真っすぐ向かって自ら道を切り開いて来たわがしさん。腹話術師に限らず、人を喜ばせたり、楽しませたりすることが好きな人、そういったことを職業にしたい人は、わがしさんの仕事に対する姿勢は大変参考になるのではないでしょうか。


【profile】腹話術師 わがし
腹話術師わがしのホームページ http://wagashicyann.la.coocan.jp/ 
腹話術師わがしのブログ http://ameblo.jp/ventriloquism-wagashi/
一般社団法人 東京演芸協会ウェブサイト http://www.tokyo-engeikyokai.com/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「腹話術師」
はこんな仕事です

唇をほぼ閉じた状態で、手にした人形が話しているように聞かせる話芸を披露する仕事。多くは腹話術師本人と人形とのコミカルなやりとりの形式を採っている。活動の場はテレビ、寄席、イベント会場など。腹話術を学べる民間のスクールは比較的多く、副業またはボランティアとしての高齢者や幼児向けの活動から、エンタテイナーとしての海外進出まで腹話術師の層は幅広い。プロとして活躍するには、物語の展開や人形づくりなどにも独自のアイデアが必要。腹話術師に弟子入りするほか、独学で成功した人もいる。

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