【シゴトを知ろう】コイン・切手屋 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】コイン・切手屋 ~番外編~

2017.06.13

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】コイン・切手屋 ~番外編~

専門性の高い趣味の世界ということもあり、分からないことの多いコイン・切手の世界。【シゴトを知ろう】コイン・切手屋 編では、新橋スタンプ商会代表の寺田実さんに、コイン・切手屋の仕事についてお話を伺いましたが、ここでは主に、知られざる古銭の世界について、さらにお話しを聞かせていただきました。

この記事をまとめると

  • 偽物の流入を防ぐ鑑定会の存在
  • 良い商品を手に入れるためには横のつながりが大事
  • 古銭のコレクターとはこんな人たち

鑑定会で慎重に判断することで偽物の流入を防ぐ

――品物の真贋(しんがん)を見分ける目を養うことの難しさについておお話しいただきましたが、実際のところ、プロはどうやって本物、偽物を判別するのですか?
 
例えば、明治時代の金貨は全て手彫りなのですが、機械でないため、本当に微妙な職人のクセがあります。それら全種類のクセを覚えこんでいるというようなことはあります。

江戸時代の大判小判は手延べ、銅銭は土に凹みの型を作り、銅をそこに流し込んで作るなど、製法も時代や素材によってさまざまで、歴史や社会情勢を含め、いろいろなことを知っておく必要があります。
けれど偽物も日進月歩で進化し、点数的にも増加傾向にあるので、本当に難しいです。


――どうして偽物が増加しているのですか?

偽物品の増加は、ネットオークションの広がりと呼応しています。インターネットの取引では、相手の素性が分かっていなくても取引ができ、足もつきにくいためです。誰が作っているのか分かりませんが、本当によくできたまがいものもあります。
ネットオークションで偽物を買ってしまったお客さんが、そうとは知らずに当店に持ち込まれることもあります。


――偽物の流入を防ぐために、業界としてはどのように対策をたてているのでしょう?

そのために組合の鑑定会というものがあります。日本貨幣商協同組合では、月に2回、10人の熟練の鑑定士が全員で品物の真贋を鑑定しています。最終的に全員一致で本物と認められた品物には、本物のあかしとして、鑑定書いわゆるお墨付きが与えられます。一人でも異議があれば鑑定書はもらえません。一回の鑑定会で、およそ100点から150点の品物を鑑定しています。

大量であったり、高額であったり、判断が難しい品物の場合は、より専門分野に精通した方に判断を委ねます。お客様としても、鑑定書を得て真贋が明らかになったほうが良いので、おすすめしています。

商売をやっていくうえで大切な組合や同業者の存在

――組合は店主たちにとっては心強い存在ですね。横のつながりは強いのでしょうか

つながりは強いです。組合に関しては、日本貨幣商協同組合と日本郵便切手商協同組合に、それぞれ全国90店舗ほどが加盟しています。組合に入るには、3年以上の開業実績が必要ですが、組合に加盟すれば例会のほか、さまざまな会合で情報が入手できますし、週に1度日本橋で行われている同業者の交換会で必要な商品を手に入れ、展示即売会で売買することもでき、メリットは多いです。

組合以外でも、長くやっていると顔見知りの骨董屋など、同業者と品物を融通しあうこともあります。
この商売は、資金的なやりくりに加え、「いかに良い商品を見つけ出してくるか」ということが大きなポイントになってきますので、同業者と協力し、情報交換し合い、常にアンテナを張り巡らせておく必要があります。

コイン・切手屋の顧客とは コレクターという人々

――顧客はどういう人なのですか?

男女比で言うと、男性9割、女性が1割で、圧倒的に男性の方が多いです。ただ、最近は女性で、古金貨のコレクターもいらっしゃいます。品物そのものや素材と歴史が好きで、同時に投機・*財テクも目的としておられます。
年代的にはやはり金銭的に余裕のできる30代〜40代以上で、年配の方が多いです。

*財テク 投資により、資金運用のもうけを図ること。


――コレクターにとってのモチベーションとは何なのでしょう?

人によってさまざまな動機があるので、一概には言えませんが、古銭は骨董品の中でも生活に密着した品であり、その独自の姿かたちも含めて、当時生きていた人々の暮らしをありありと思わせる力のあるものだと思います。それゆえ、歴史が好きな人にとっては魅力の大きいものです。

コレクターという人々は、何をコレクションの対象とするか、その人の個性によってさまざまですが、「誰も持っていない珍しいものを持ちたい」という強い思いを持っています。自分の好きな分野での「コンプリート」は、コレクターにとっての至上の喜びといえるでしょうね。
そのような顧客のニーズを理解し、よく分かったうえで、ご満足いただけるようお手伝いしていく必要がありますし、それがこの仕事をする喜びでもあります。

 

IT技術者を経て、コイン・切手屋になったという寺田さん。コイン・切手屋は、ある意味、IT業界とは対極にある職業です。新しさ・早さ・便利さではなく、古さ・時代を超えた普遍性や数値化できない美に価値を見出していく。何を大事と考えるかによって、職業の選び方も大きく変わってくるといえそうです。


【profile】新橋スタンプ商会 代表取締役 寺田 実さん
新橋スタンプ商会ホームページ http://www.shinbashistamp.co.jp/
日本貨幣商協同組合ホームページ http://www.jnda.or.jp/
日本郵便切手商協同組合ホームページ http://www.jsda-tokyo.jp/

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「コイン・切手屋」
はこんな仕事です

コインや切手を買い取り、新たな客に販売する仕事。切手・コイン収集は、昔から根強い人気を持つ趣味の一つだ。取り扱う商品は、希少価値の高いものが中心で、記念切手や記念硬貨、金貨などの古銭、さらにエラーコインなどがある。自分で店を構えて商売を行うのが一般的であったが、近年ではインターネット通販が著しく伸びている。また、百貨店などの骨董イベントに出店することも多い。独立するには、専門知識に加えて本物の価値を見極める目を養うことが肝要だが、切手・コイン収集が好きな人なら苦にはならないはずだ。

「コイン・切手屋」について詳しく見る