【東大生に聞く】受験を成功させた、勉強のコツ
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今回お話を聞かせていただいたのは、東京大学4年のAさん。東京大学では大学1・2年生で幅広い学問に関して学びながら、大学3・4年生で専門的に学ぶ内容を決めることができる「教養学部」という学部があるそうです。その中で、「教養学部理科二類」に入学したAさんに、志望校選択や受験勉強をしていたときのお話を伺いました。
この記事をまとめると
- 高校時代の早い段階から、東京大学へ行きたいと思っていた
- 浪人することになり、勉強方法を変えた
- 浪人中も勉強を頑張れたのは、志望校合格への強い思いがあったから
周りの友だちが勉強モードに切り替わり、自分もやる気がみなぎった!
――志望校はいつ頃決めましたか?
志望する大学は、高校時代の早い段階から決めていました。通っていた高校が進学校で、他のクラスメイトの多くも東京大学を目指していたということもあり、自然と東大に行きたいと思うようになっていたんです。
本格的に目指す学部などを考え始めたのは、高校3年生の5月。運動会が終わった後でした。僕が通っていた高校は、生徒が積極的に体育祭を運営する文化があり、生徒はほとんど1年がかりで熱を入れて準備していました。高校3年生の最後の体育祭が終わった後、周りの友だちがみんな勉強モードに切り替わっていて、僕も本気で受験と向き合うようになりました。
そのときのクラスには、プログラミングが得意で工学部を目指している人や、航空宇宙について学べる学科を目指している友だちがいました。勉強をするのがうまいクラスメイトばかりだったので、みんなが一気に勉強スイッチが入ったとき、「自分も頑張らねば」と、やる気がみなぎりました。
浪人することで勉強方法を変えた
――受験勉強はどのように進めていきましたか?
高校3年生の5月から受験勉強を本格的に始めたのですが、そのときは我流で勉強していました。しかし結果として現役で合格することができなかったため、次の受験まで勉強方法を変える必要があると考えたんです。
そこで必要だと思ったのが苦手克服と基礎固め。まず受験までの最初の半年間、苦手な英語から取り組みました。
それと同時に、もともと得意だった数学・物理もちゃんと理解した上で点を取ろうという考え方に変え、勉強し直しましたね。演習問題をしっかり解けるための学力が追いついていないことに気付いたのがきっかけで、まず演習する前に基礎をしっかり身に付けようと思いました。
また、夏休み期間も自分で1日ごとにスケジュールを組んで勉強しました。普段より時間をとれる夏休みだからこそできる、教科書の見直しなど、復習を重点的に行いましたね。
夏期講習のときも、予備校に自習室があったので、毎日授業の前後は自習室に入ってみっちり勉強をしていました。これから夏休みに向けて勉強計画を立てる人は、ぜひ普段の勉強の仕方や苦手要素を見直す機会だと思い、勉強に取り組んでみてください。
「他の学校でなく、絶対に東大!」という気持ちがモチベーションに
――志望校合格に向けて、どうやってやる気を上げましたか?
僕の場合は、「他の大学じゃなくて、絶対に東大に行きたい!」という強い気持ちが一つのモチベーションになりました。浪人中、みっちり勉強し続けることができたのは、行きたい大学がはっきりしていたおかげだと思います。
これは東大に限った話ではなくて、「この大学の、この学科に入りたい! そして、こんな研究がしたい!」という目標がはっきりと決まれば、周りに流されることなく、自分のやりたいことに向かって努力できるのではないかと思います。
志望校合格への強い思いを糧に、苦手教科の克服や、得意教科の基礎固めなどを徹底し、見事に合格することができたAさん。Aさんの志望校との向き合い方や勉強法を参考に、ぜひ皆さんも志望校選びを進めていってくださいね!