【先輩に聞く】学校推薦型選抜・総合型選抜の対策方法
メイン
テーマ

今回お話を聞かせていただいたのは、慶應義塾大学 商学部 4年のAさん。Aさんは、中学3年生のうちから商学部への進学を志し、商学部への学校推薦型選抜を利用できる大学を調べたのだそうです。
さらに高校で総合型選抜の存在を知ってからは、「総合政策学部」と「法学部」の総合型選抜も受けることに。それぞれの入試に向けて、高校時代はどのように過ごしてきたのでしょうか?
この記事をまとめると
- 学校推薦型選抜を受けるために、まず高校の授業の受け方を見直した
- 総合型選抜対策として、一般公開されている学部の研究発表会に参加した
- 学校推薦型選抜は高校での成績が重要で、総合型選抜は大学と生徒のマッチングが大切
学校推薦型選抜での大学合格を目指して、まずは授業の受け方から見直した
――学校推薦型選抜を目指すために頑張ったことはなんですか?
学校推薦型選抜を受けるためには高校での成績が良くないといけないので、まずは普段の定期テストに向けて、勉強に全力を尽くすようになりました。
勉強するときには、「①基礎をしっかり覚える」「②基礎から発展させて考えるようにする」「③出題者の気持ちに立って勉強する」という3つのポイントを意識して勉強していました。
本格的に勉強に力を入れ始めたばかりの頃は、何も戦略を立てずに自分なりのやり方で勉強し、自分の実力を確認しました。そして今までの勉強法で足りなかったことを考え、「授業を受ける姿勢が良くない」と気付きました。それ以降、授業中に習ったことをその場で覚えるように意識しました。自分の中で効率的に学ぶ方法を模索して、点数を取れるような勉強のやり方を決めていきましたね。
総合型選抜の対策を行う塾に入り、自分がどんな学びをしたいのか分析した
――では、総合型選抜のために頑張ったことはなんですか?
高校2年生の夏に総合型選抜の対策を行う塾に入りました。その塾では、「自分がどういったことを学びたいか」「どういったことに興味があるのか」を徹底的に自己分析しました。
将来なりたいイメージを具体的に固め、そのために必要な学びは何なのかを、塾の先生や総合型選抜を経験した大学生の先輩との対話を通して、はっきりさせていきました。
総合型選抜対策で研究発表に参加。どんな研究ができるのかを調べた
――オープンキャンパスには行きましたか?
オープンキャンパスのほかに、一般公開している研究発表のイベントにも行きました。総合型選抜では、自分が学びたいことと、その大学が生徒に学ばせたいことがいかにマッチしているかが合否を分ける大きな鍵になります。入試のときには、「この大学のこの学部で行われているこの研究に興味があります」と志望理由を明確に伝えらなければいけません。なので、実際にどんな研究が行われているのかを知るために研究発表のイベントに参加しました。
その際は、研究を行っている教授のことを事前に調べました。研究内容などをある程度理解した上で研究発表に参加できたので、研究内容をよく理解することができたと感じます。
――将来経営者になるために、今はどんな活動をしていますか?
将来は、経営者としていつか起業をしたいという気持ちがあります。どんな会社で働きたいかということは、まだ具体的に決めていませんが、経営者になるためには、「人」「お金」「物」「情報」についてよく知ることが不可欠だと思うので、さまざまな分野の会社を見て、知識を広げたいと思っています。社会に出て経験を積んで、どんな分野で起業するのがいいのかを、これからしっかりと見極めていきたいです。
Aさんは、学校推薦型選抜を受けられるように、高校時代の早いうちから普段の授業の受け方を見直し、総合型選抜の対策として研究発表会に参加するなどして、進学後のイメージを湧かせていきました。将来起業することを目標に、現在は就職活動を頑張っているそうです。皆さんもAさんの進路選択を参考に、どんな学校をどんな入試形式で受験したいのか、ぜひよく考えてみてくださいね!