【シゴトを知ろう】税理士 編

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【シゴトを知ろう】税理士 編

2017.06.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】税理士 編

私たちが日々いろいろな形で納めている税金。税金の計算や申告は複雑なため、税金のプロである税理士の助けを借りなければいけないことがあります。長野県の松本市で税理士として活躍する市川香奈子さんに、税理士を目指したきっかけや高校時代のエピソードなどについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 確定申告の提出期限(3月15日)前が最も忙しい
  • 期限がある仕事だからこそ集中して取り組めるメリットも
  • 税理士試験は年1回で全5科目。2~3科目ずつの合格を目指す人が多い

3月15日までの数週間が一年で最も忙しい

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

税理士の仕事は企業や個人の税金の計算を代理として行ったり、税務書類の作成をすることです。皆さんの中にはお小遣い帳ならつけたことのある人もいるかもしれませんが、企業の場合や、個人でも青色申告(節税効果の高い確定申告の方法)をする方の場合、「複式簿記」というお小遣い帳よりもっと複雑な帳簿をつけて税務署に提出する必要があります。それによって経営状況を正確に把握することができ、経営改善につなげることもできます。
1週間のうち半分はお客様を訪問し、帳簿をチェックしたり現在の経営状況について説明・アドバイスを行ったりし、半分は税務書類の作成を行っています。税務書類というのは年度末の確定申告書(*1)、決算書(*2)などです。

<一日のスケジュール>
9:00 出勤、書類作成
12:00 ランチ
13:00 お客様を訪問
17:00 退勤

*1 確定申告書:納税額を確定するために提出する、個人や企業の所得を計算した申告書
*2 決算書:財務状況、経営成績を把握するために作成される書類


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

税金の申告や税務書類の作成方法は一般の方には複雑で分かりづらいところがあるので、お客様には全て任せてもらっている状態です。信頼して頼っていただけていることにやりがいを感じます。
税理士にとって最も忙しい時期は確定申告の提出期間である2月16日から3月15日までの約一か月なのですが、その日が終わったときが一番うれしいですね(笑)。特に残務処理を終えた3月の春分の日の連休は開放感でいっぱいで、毎年その時期には旅行に出かけています。中にはもっと計画的な税理士ももちろんいると思いますし、2月中にすべての確定申告を終えてしまう人もいるという噂を耳にしたこともありますが、税理士界隈での都市伝説だと思いたいです(笑)。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

やはり2月〜3月の忙しい時期はつらいですね。人にもあまり優しくできません……。その時期になると電子申告が24時間できるようになるので、電話のかかってこない夜の時間帯に電子申告をしているのですが、寝る時間以外は落ち着けない日々が続きます。犬を飼っているのですが、その時期は十分なケアができず、そういう時期に限って犬も体調を崩したりするので大変です(笑)。でも逆に言えば、期限があるおかげでズルズル引きずることなく集中して取り組めるという面もあります。

博学なおじいちゃんが憧れだった

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

実家が税理士事務所で祖父が税理士をしていたのですが、大学3年生のときに祖父が倒れ、将来の仕事として税理士を意識するようになりました。大学に進んだときは漠然と将来にはもっといろいろな可能性があると考えていました。でも祖父が倒れて入院し、人工呼吸器をつけたと聞いたときに自然と心が決まり、「税理士になろうと思います」という手紙を祖父に書きました。祖父はその後間もなくして亡くなったので思いが届いたかどうかは分かりませんが、義務感ではなく自分の意思で決めたことでした。いずれは大好きな地元に帰りたいという気持ちもあったので、自然な流れだったのかなと思います。祖父の死後、事務所は叔母が継ぎ、その後私が受け継いで現在に至っています。


Q5. 大学や専門学校ではどのようなことを学びましたか?

東京の大学に進学しました。そのときはまだ税理士になろうとは思っていなかったのですが、やはり実家のことが頭にあったので経済学部に入りました。
大学卒業後に大学院に進み税理士専門学校に数年間通いましたが、大学の授業で簿記を学んだり、会計学研究会に入っていたことは少しアドバンテージになりました。税理士試験は年1回開催で、全5科目に一度で受かる人は少なく、2〜3科目ずつの合格を目指すのが現実的です。独学で取る人はあまりいなくて、働きながら専門学校に通って取る人が多く、私のように集中的に勉強できる環境があったのは恵まれているパターンだと思います。専門学校では各科目の勉強の他、どんな問題が出ても焦らずに平常心で解答するテクニックのようなものも学びました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は映画やエンターテインメントが大好きで、「東京に行きたい」「1人暮らしがしたい」ということばかり考えていてその先のことまでは考えていませんでした。税理士の道もまだ考えていませんでしたが、いつまでも現役で働く税理士の祖父を見て、定年がない仕事っていいなと思ったことはあります。知らないことを聞いたら何でも教えてくれる博学な祖父には子どもの頃から憧れていました。単純に「おじいちゃんみたいになりたい」と思ったことが今につながっているのかなと思います。

高校時代に出会った人とは大人になってからもつながる

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

最後まで責任を持ってやれる人ですね。この仕事はお客様とのお付き合いが1年~事業が続く限り数10年という期間に渡りますし、派生して相続税の相談を受けることもあり、一生のお付き合いになる場合もあります。また、税理士に依頼する人は「正しく納税したい」と考える人ですから、その誠実な思いに倫理観や使命感を持って応えられる人でないといけません。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

資格の勉強をして思ったことは、勉強は必ず自分に返ってくるということです。学生時代にもう少し真面目に勉強しておけば良かったかなと今は思います。何となく生きるのではなく、夢を持ち、好きなことを見つけてほしいなと思います。何をしたらいいか分からないという人は、身近に尊敬できる人やなりたいと思う人を見つけるといいかもしれません。また、高校時代に出会った人たちとは大人になってからも仕事やプライベートでつながることが多いので、今の一つひとつの出会いを大事にしてください。



市川さんは東京の大学で学び、大好きな地元に帰って税理士として開業しました。「地元で働きたい」「場所を選ばない仕事をしたい」と考える人にとっても、税理士のように社会的に信頼のある士業の仕事は良い選択肢になりそうですね。


【profile】税理士 市川香奈子

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「税理士・会計士」
はこんな仕事です

納税者に代わって、国に納めるべき税金を計算したり、税務署に提出する書類の作成・申告を行う仕事。税金の仕組みは複雑で、専門の知識がないと計算するのが困難。そこで税理士事務所や税理士法人で働く税理士は、個人や会社の代わりに税務を行う。企業によっては財務部門に税理士を置いていることも。この税務代行のほか、税務の相談を受けてアドバイスをしたり、税務調査の立ち会いや財務・会計の事務なども行う。財務・会計の事務には、帳簿の記帳や試算表の作成、決算なども含む。

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