【シゴトを知ろう】ハイドロセラピスト ~番外編~

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【シゴトを知ろう】ハイドロセラピスト ~番外編~

2017.06.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ハイドロセラピスト ~番外編~

水の力を使ってワンちゃんの手術後のリハビリや筋力アップを図るハイドロセラピー。日本で数少ない本格的なハイドロセラピーサロン「J's One」(東京・中目黒)のハイドロセラピストとして活躍するCacoさんに、お店で体験した感動秘話などのお話しを伺いました。

この記事をまとめると

  • 獣医とのコミュニケーションや連携も大切
  • 緊張がほぐれた状態でケアできるので獣医とは違うアプローチができることも
  • 病気の予防や健康維持の目的で来る飼い主も最近は増えている

欧米から得たノウハウに日本人らしいホスピタリティを組み合わせた

――日本ではあまりなじみのないハイドロセラピーですが、開店当初は機材などをそろえるのも大変だったのではないでしょうか

当初はアメリカやヨーロッパから機材を取り寄せていましたが、今は独自に開発したものを主に使っています。例えば欧米のハイドロセラピーで使われる犬用のプールは床の下に掘って作られることが多いのですが、うちでは見学する飼い主さんが見やすいように床の上にプール機材を置いています。そうした日本人らしい細やかな気遣いや質の高さを取り入れて、独自のサービスとして発展させました。同業者も少ないので日々勉強して進化させています。最初は獣医さんにも「何それ?」と言われましたが(笑)、今はハイドロセラピーに理解のある獣医さんも増え、お客様の中には「獣医さんに紹介されて来た」という方もいらっしゃいます。

――どんな悩みを抱えた飼い主さんが多いのでしょうか

主にはワンちゃんの手術後のリハビリ目的ですね。水を使って犬のリハビリができる施設は今はほとんどありませんので、それを求めて来られる方が多いです。逆に手術を避けたい飼い主さんも多く、「これでダメだったら諦めて手術を受けよう」という望みを懸けて来られる方もいらっしゃいます。もちろん手術が避けられないこともありますが、その場合でも手術前にハイドロセラピーで筋肉をつけておけば術後の早い回復を期待できます。ハイドロセラピーでは関節全般のケアができますので、ひざを脱臼したりヘルニア気味の子なども多いですね。

それ以外では老犬のケアも行っています。足腰が弱ると震えて立てなくなり、特に大型犬はそれで一気に弱ってしまうことがあるので、健康維持やケガ・病気の予防のためにも効果的です。ダイエットのニーズもあります。姿勢も良くなるので、ショードッグや競技会に出る犬のケアを行うことも。皮膚病や精神的に弱い子のケアを行うこともあります。


――ハイドロセラピーは皮膚病のワンちゃんにも対応できるのですか?

獣医さんではないので治りますとはいえませんが、一定の効果を上げている子はいます。うちでは天然成分のみで作られた泡切れの良いオリジナルのシャンプーを使っており、水の質も循環させて飲めるくらいの状態にして、ワンちゃんの肌へ負担がかからないようにしています。スパに入れる薬用アロマもかなりグレードの高いものをワンちゃんの状態に応じてブレンドして使用しています。

診察台の上だとワンちゃんも緊張して硬直してしまいますが、水の中に入ると浮力のおかげで緊張がほぐれた状態でボディチェックや施術を行うことができ、イボや乾燥などのちょっとした異常を早期発見することにもつながります。触ったときに「何か違うな」と手から感じることがあるんです。やたら固いなと思ったらその下の内臓疾患が皮膚に影響していたということもありました。獣医さんとは別のアプローチができて、早めの対処につながるのも良いところなのかなと思います。
また、水の中で泳いだ後に温かい部屋に戻ってリラックスさせることで、代謝が良くなって自律神経のスイッチングもはかどるため、その結果皮膚にも良い影響が出ることもあるようです。


――老犬のケアにはどんな効果が期待できますか?

若い頃は自信たっぷりに階段を上ったりソファに上がっていたような子でも、腰を痛めたことをきっかけに一気に老け込むことがあります。よく犬は人間の7~8倍の速度で成長するといわれますが、悪くなるのも早いんです。でもその分、きちんとケアすれば回復も早いです。悪くなってからできるだけ間を置かず連れてきていただければ、自信を早く取り戻すことができて、早い効果が期待できます。


――1回でも目に見えて変わることがあるのでしょうか

それがこのセラピーの特徴です。もちろん100%とはいえませんが、それに近いレベルで1回の施術で変化を実感できます。飼い主さんも、ワンちゃんが自信を取り戻して変わった姿を見て続けようと思ってくださることが多いですね。

飼い主さんの思いに触れて感動することも

――仕事で経験した印象的なエピソードがあれば教えてください

やはり印象に残るのはずっと通っていたワンちゃんが亡くなったときですね。老衰で亡くなる1週間前までここに通っていた子もいました。当店は獣医師もいるのでクリニックではあるのですが、明るさがあるというか、病院嫌いのワンちゃんも喜んで来てくれるんです。飼い主さんにとっても特別な場所のようで、だからこそワンちゃんが亡くなると、つらくて来られないという方もいます。でも飼い主さんとはその後もメールなどでコミュニケーションが続くことがあり、ここに来るのはつらいけどセラピストの顔が見たいと言ってくださる方もいらっしゃいます。ワンちゃんが元気だったときの姿を感じたいという思いで来られ、涙を流す方もいらっしゃいます。そうした飼い主さんの思いに触れることは、とても感動する経験です。


――どれくらいの頻度で来るワンちゃんが多いですか?

重傷の子であれば週1~2回来る子もいますが、飼い主さんの経済的な負担が重くならないよう、何とか最初の頃に集中して来ていただいてケアをして、月1回程度の頻度に移行することを目指しています。
最近は飼い主さんの意識も変わってきていて、病気になる前から予防や健康維持のために来られる方もいらっしゃいます。ただ泳ぐだけでも健康に良いですし、ワンちゃんの体つきや姿勢も良くなって強い子になります。人間がジムに通う感覚で来ていただいてもいいと思います。現代のワンちゃんは体が弱い子も多く、特にひざはどのワンちゃんもいずれ痛めてしまうものなので、若いうちから水に慣れて筋肉をつけておくのは良いことだと思います。



店舗責任者としての立場もあるCacoさんですが、セラピーの仕事が好きでずっと現場にいたいそうです。元気になっていくワンちゃんやそれを喜ぶ飼い主さんを見て、毎日大きな感動を得られるというのは魅力的なお仕事ですね。


【profile】J’s One マスターハイドロセラピスト Caco
http://www.jsone.jp/

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ハイドロセラピスト」
はこんな仕事です

ハイドロセラピストは、犬などのペットを水槽やプールの中で運動させて、筋力の回復やケガの治癒、肥満の解消などを図る仕事である。ハイドロはギリシャ語で「水」を意味し、水の抵抗力や浮力を使ってペットの運動にかかる負担を最小限にすることに由来する。まずはペットを水に馴らして、恐怖感を取り除く必要があるため、常にペットの立場になって接する技術が求められる。ただ、水の中で運動させるだけでなく、ペットの種類や性格、症状などに応じて水流や温度の調節などを行い、最適のプログラムを実施する。

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