【シゴトを知ろう】ハイドロセラピスト 編

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【シゴトを知ろう】ハイドロセラピスト 編

2017.06.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ハイドロセラピスト 編

プールやお風呂に入ると体がフワッと浮いてリラックスしますよね。ハイドロセラピーはそんな水の効果を使ってワンちゃんのリハビリや筋力アップを図る仕事です。欧米で発祥したハイドロセラピーを日本に本格導入した東京・中目黒の「J's One」でトップハイドロセラピストとして活躍するCacoさんにお話しを伺いました。

この記事をまとめると

  • 水中でのリハビリにはさまざまな効果がある
  • 体力だけでなく頭も使う仕事
  • 接客業であるという意識が大切

水の力を最大限に使って行う犬のトータルセラピー

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

ハイドロセラピーはプールやスパ(お風呂)の中でワンちゃんのリハビリを行い、水の力を最大限に使ってトータルケアを行うセラピーです。水中でリハビリすることにはさまざまな効果があります。リラックスできたり、浮力によって体に余計な負担をかけずに済んだり、水の抵抗力で筋肉を鍛えることもできます。お客様の目的はワンちゃんの手術後のリハビリや、ケガや老衰で外を歩けなくなったワンちゃんの自信を取り戻すことなどさまざまです。現代のワンちゃんは自分が泳げるかどうかも分からない子が多いので、本能を目覚めさせるという目的もあります。

毎日10時から19時頃まで予約のお客様の対応をしています。予約は1回あたり40〜50分程度で、1日平均10数頭程度のワンちゃんのケアをします。お客様が来店されたら、まずは状態をヒアリングして体重・体脂肪などを測り、シャンプーしてセラピーを実施し、終わったらまたシャンプーして乾かしてお返しします。


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

やはりワンちゃんの状態が良くなることですね。足腰が立たなくなった子が立てるようになったり、セラピーの途中で目に見えて良くなることもあり、それを見た飼い主さんが涙を流すこともあります。私もセラピーをしながら胸がいっぱいになることがあります。感動のある仕事です。そこに尽きますね。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

お客様から「体力的に大変でしょう」と言っていただくことも多いのですが、体力だけでなく頭も使うところが大変かもしれません。特に疲れが出やすい夕方のセラピーは気をつけています。また、私はもう慣れましたが最初の頃は「冷え」に悩むセラピストは多いかもしれませんね。続けることで慣れていくのかなと思います。

弱っている動物の世話をすることが好きだった

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

当店のオーナーに、ハイドロセラピーを日本に導入してみないかと誘われたことがきっかけです。私は海外在住経験があったので英語を使えたことと、欧米の先進的な犬のケアについての知識もあったため、それを生かしてお店の立ち上げをサポートしました。今はお店の運営を任されています。当時から犬は好きでしたが、いつか亡くなってしまうことがつらくて、犬の仕事をしたいとは思っていませんでした。でもハイドロセラピーを知ったときは「これだ!」と運命的なものを感じたんです。


Q5. この仕事に就くためにどのようなことを学びましたか?

最初は海外から得た知識が大きかったですね。ハイドロセラピーが普及しているアメリカやヨーロッパに渡り、犬の理学療法の現場を見たり講義を聞いたりしました。欧米の良いところは取り入れつつ、日本のお客様に望まれるのはどういうものか、独学でも学んでサービスを開発しました。
その後、お店をオープンする前に動物病院での施術を始めたのですが、そこでいろいろな獣医さんと交流することで学べたことも多くありました。この仕事をするなら獣医さんと対等にお話できることも大切です。具体的にどんな手術をしているのか見せていただいたこともあり、その経験はリハビリメニューの開発に生かせました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

ドイツのアメリカンスクールに通っていたのですが、当時は何も考えていなかったので、高校生の時点で将来を見据えて何かに取り組んでいる子を見ると偉いなと思います。特にドイツは職業訓練のシステムが発達していて、かなり若い頃から職業に対してしっかりした考え方を持っている子が多く、「どうしてこの年で決められるんだろう……」と不思議に思っていました。
でも私も小学生のときの文集を見返してみると、「獣医師や動物園の飼育係になりたい」ということが書かれていて、当時から動物の仕事への意識はあったようです。昔から弱っている猫やうさぎをもらってきては、治っていくのを見て喜んでいましたので、今思えばそういう性分だったんだなと思います。

生身の体でしかできない仕事

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

犬が好きであることは前提ですが、犬や飼い主さんとコミュニケーションができることが大切です。ワンちゃんが勝手に来るわけではありませんから、結局は飼い主さんあっての仕事です。つまり接客業ということです。職人気質にただ「犬を治します!」と言うだけではダメで、飼い主さんに正確に情報を伝える力も必要です。飼い主さんからいろいろな情報を聞き出すことも大事なので、ホスピタリティを持って接しなければいけません。心が弱っている状態で来られる飼い主さんも多いので、セラピストには「すごく優しい人」であることを個人的には求めたいですね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

私は高校生の頃は将来について何も考えていませんでしたが、その後「おばあちゃんになっても続けたい!」と思う仕事に出合うことができました。焦らなくてもそうした出合いはあるものなのかなと思います。
今は昔よりも職業が増えていますよね。ハイドロセラピーも最近登場した仕事ですし、今後は選択肢はもっと広がっていくと思います。AI(人工知能)の時代になっても残る仕事は、コミュニケーションが必要で生身の体でしかできないことだと思います。この仕事でも犬の呼吸や心拍数などのデータは取りますが、そこには表れない多くのことを生身の触れ合いを通してくみ取ることができるので、なくならない仕事だろうなと思います。これからの時代はそういうことも考えて職選びをすると良いのではないでしょうか。



思わぬ出合いで天職に就いたCacoさん。ハイドロセラピーはワンちゃんが対象ではありますが、飼い主さんとのコミュニケーションが大切で、そこから得られる喜びも大きいようです。日本ではまだ施設が少ないようですが、飼い主の愛犬への健康意識が高まっている昨今、ますます注目を集めていく仕事なのではないでしょうか。


【profile】J’s One マスターハイドロセラピスト Caco
http://www.jsone.jp/

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ハイドロセラピスト」
はこんな仕事です

ハイドロセラピストは、犬などのペットを水槽やプールの中で運動させて、筋力の回復やケガの治癒、肥満の解消などを図る仕事である。ハイドロはギリシャ語で「水」を意味し、水の抵抗力や浮力を使ってペットの運動にかかる負担を最小限にすることに由来する。まずはペットを水に馴らして、恐怖感を取り除く必要があるため、常にペットの立場になって接する技術が求められる。ただ、水の中で運動させるだけでなく、ペットの種類や性格、症状などに応じて水流や温度の調節などを行い、最適のプログラムを実施する。

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