【シゴトを知ろう】樹木医 編

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【シゴトを知ろう】樹木医 編

2017.06.23

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】樹木医 編

人間のお医者さんのように、樹木の健康管理をしたり、弱った樹木の診断・治療を行う樹木医。木や自然が好きな人には興味を引かれるお仕事なのではないでしょうか。理系出身者が多いようですが、今回取材した樹木医の後藤瑞穂さんは文系出身で、デザイナーから転身した珍しい経歴の持ち主です。樹木医を目指したきっかけなどを伺いました。

この記事をまとめると

  • 読書はプレゼンテーションスキルにつながる
  • 苦手な科目にも取り組むことで将来の選択肢が広がる
  • 寄り道したり挫折したりしてもそれが後々生きるときが来る

弱った木を治して再び葉を茂らせ、花を咲かせる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

樹木の診断・治療を行っています。官公庁からの依頼で街路樹や天然記念樹、保存樹を診ていますが、最近は個人の方からの依頼も多いです。亡くなった旦那さんが大事にしていた梅の木の手入れができなくて困っているというご相談や、弱った木を治療してもう一度花を咲かせたいというご相談をいただくこともあります。その他に神社仏閣の木の診断・治療をしたり、森林の樹木の管理を依頼されることもあります。
毎日さまざまな現場に行くのでスケジュールはその日によってバラバラですね。オフィスで資料作りなどを行うこともあります。


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

やはり何と言っても木が元気になることがうれしいです。以前、ある神社のご神木を治療したことがあるのですが、最初はヨレヨレだった木が2年後にはモクモクと葉を茂らせたときは、神社の方はもちろん、地元の方がとても喜んでくださいました。それが一番のやりがいですね。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

街路樹診断をしていると「こんな木は邪魔だから切ってくれ」と住民の方に言われることがあります。マンションの木の管理の仕事でも、緑を守りたい住民と、お金がかかるから木なんて要らないと言う住民の対立の渦に巻き込まれてしまったことも……。木に不満を持つ人たちのスケープゴートにされることはたまにあるかもしれません(笑)。

デザイナーから樹木医へ転身

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

造園家の父の影響もあって、短大で空間デザインを学んだ後にガーデンデザインやランドスケープデザインの仕事を始めたのですが、生き物の生理・生態を分かっていないと良いデザインができないと感じました。私が仕事を始めた90年代初めの頃は、外見だけで後のことを考えずにデザインされたものも多く、植物が枯れてボロボロになっているものもたくさんありました。そんな頃、父が樹木医の試験を受けようとしていたこともあり、私も資格取得を目指すことにしました。試験は理系の科目が多かったので独学で勉強し、2回目の受験で合格しました。その後は父の造園会社を引き継いで4年ほど経営していたのですが、父が「都会のほうが緑を大切にする傾向があり、樹木医が活躍できるチャンスもあるだろう」と言って東京に送り出してくれたんです。それが10年ほど前のことで、最初は試行錯誤しましたが、徐々に認知も広まってきて3年前に法人化して今に至ります。


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか?

短大のデザイン科で空間デザインを学びました。今の仕事でも木を守る環境を整えるために歩道やウッドデッキを作るお手伝いすることがありますが、ただ作るのではなく「美しく」という視点でアドバイスができることに生きています。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

そのときは役に立つとは分かりませんでしたが、本をたくさん読んでいたことはプレゼンテーションスキルにつながっているかもしれません。木を守るのは結局人間なので、人に理解してもらわないといけません。人によって専門的な説明が求められることもあれば、心情に訴えたほうが伝わる場合もあります。時には理論的に、時にはロマンティックに……という表現の幅広さは、読書によって培われたのかなと感じています。

向き不向きより好きであることが大事

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

向き不向きよりも、「好きこそものの上手なれ」と言うように好きであることが何より大切だと思います。木が大好きで、木の立場になって考えられる人が良いのではないかと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

17歳・18歳という年齢で将来を決めるのは難しいことだと思うので、苦手な科目でも逃げずに取り組むことで、選択肢を広げておくと良いと思います。一見必要がなさそうなことでも後で生きることがありますし、それを生かせられるような人生を送ってほしいなと思うんです。それは応用力にもつながります。やりたいことが決まっている人は脇目も振らずそれに向かっていくといいと思いますが、他のことに目を向けることでそれが将来に生きることもあります。夢が叶わなくて挫折したとしても、一生懸命頑張ったことは残り、いつか他にやりたいことが見つかったときにその頑張りが発揮できます。一瞬一瞬を一生懸命に取り組んでほしいなと思います。



読書やデザインの経験が樹木医の仕事に生きているというお話は意外でしたね。後藤さんがおっしゃるように、一生懸命取り組んでいたことは後々どこかで応用できます。それを応用できるような人になっていくことも大切なのですね。


【profile】株式会社木風 代表取締役 樹木医 後藤瑞穂
株式会社木風 http://kofu-japan.net
じゅもくい女子会 https://forever-tree.org/jjkmember/
Facebook https://www.facebook.com/mizuho.okayama
Twitter http://twitter.com/mizuhoTreeDr

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「樹木医」
はこんな仕事です

あらゆる樹木の病気を治療する樹木のお医者さんが「樹木医」である。対象とする樹木は、自然の樹木、天然記念物に指定されるような有名樹木、神社のご神木となるような重要樹木から、公園樹木、街路樹、一般家庭の庭にある樹木まで幅広い。適度に木や枝を間引いて、日光や栄養が行き届くようにするなどの手入れがされていないと病気になりやすいため、病気の予防対策などの指導も行う。樹木医になるには、7年以上の業務経験を経て、一般財団法人日本緑化センターの認定を受ける必要がある。

「樹木医」について詳しく見る