【シゴトを知ろう】フードスタイリスト 編

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【シゴトを知ろう】フードスタイリスト 編

2017.06.22

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】フードスタイリスト 編

広告などで見るおいしそうで見た目も美しい料理の写真は、多く人の手によって作り上げられています。その中で、料理を引き立てるお皿を選び、憧れを誘う食空間を作り上げ、料理を美しく撮ってもらうための細かいセッティングを行うのがフードスタイリストの仕事です。フリーランスのフードスタイリストとして活躍する宮嵜夕霞さんは、実はもともと料理が苦手だったそうですが、どのような経緯で今の仕事に出合ったのでしょうか。

この記事をまとめると

  • 料理撮影時の小物手配や空間づくりを手がける仕事
  • どの角度で撮ってもらえば美しく見えるかというノウハウも必要
  • 苦手でもコツコツ頑張れば徐々に良い結果を残せるようになる

華やかに見えて意外と肉体労働

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

主に広告・書籍・雑誌等の料理の撮影時のスタイリングをしています。フードスタイリストの仕事の範囲は人によりますが、私は料理の盛り付けからテーブルコーディネート、空間づくりまでを手がけ、たまに調理もします。料理家の仕事との一番の違いは、料理の味を研究するというより見た目の美味しさを追求することであるため、カメラマンにどの角度から撮ってもらえば美しく見えるかというノウハウも必要です。スマホで写真を撮り慣れている最近の高校生なら得意なんじゃないかな?と思います(笑)。撮影の仕事以外には飲食関係のコンサルティングを行うこともあります。
華やかな仕事と思われることもありますが意外と肉体労働です。撮影に使う家具などの大きなものは配送会社に運んでもらいますが、撮影現場で細かい調整をする際は自分で動かさないといけません。駆け回ることも多くて体力勝負な面もあります。

<一日のスケジュール> ※終日撮影の日
6:00 起床、撮影準備、メール対応など
9:30 現場入り
19:00 撮影終了
21:00 帰宅、食事など
22:00 次の撮影の準備(調べ物や撮影のアイデアを考える)
23:00 自由時間
24:00 就寝


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

撮影の仕事にはいろいろなスタッフが関わり、みんなで作り上げていくので、全員が満足できる良いものが出来上がったときはうれしいですね。自分だけで完結する仕事ではありません。自分の用意したお皿に料理家さんが料理を乗せ、カメラマンさんが撮り、デザイナーさんが加工をして出来上がります。いろいろな人の手によって想像していた以上のものが出来上がったときは感動しますね。チームの力を感じます。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

食材・食器・家具などの撮影に使う物を集めることが一番大変です。想像していた通りのものが見つからなくて困ることもあります。特に広告の場合はクライアントや制作会社によって事前にイメージが練り上げられていて、そのイメージ通りのものを作り上げ、料理と併せてイメージを再現しないといけません。探すより作ってしまったほうが早いときもあります。板にペンキを塗ったりタイルを貼ったりして背景に使うことはよくあります。時間がいくらでもあれば楽しい作業ですが、うまく行かなくて夜中にやり直しになるようなときはつらいですね。撮影までの準備期間は孤独との戦いです。でも苦労した仕事ほど大きな達成感が得られます。

苦手でもコツコツ続けたことで自分にぴったりの仕事に出合えた

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

料理の専門学校を出てカフェで働いていたのですが、フードコーディネーターの仕事に興味が移り、別の学校に通った後、料理家の先生に弟子入りしました。そこでどうも自分はレシピ開発が得意でないことに気づいてしまい……。先生から「あなたがやりたいのはビジュアルを作ることだからフードスタイリストに向いているのでは?」とアドバイスをいただき、勉強し始めたらとても楽しかったんです。その後、すてきだなと思うフードスタイリストさんとの出会いがあり、月の半分くらいお手伝いさせていただきながら並行して自分の仕事も得て、それだけで食べていけるようになった頃に完全に独り立ちしました。
今の仕事ではレシピの名前だけで料理の完成形をイメージして食器を選ばないといけないことも多々あるため、これまでに学んだ料理の知識も無駄になりませんでした。


Q5. 専門学校ではどのようなことを学びましたか?

高校生の頃からカフェの空間が好きで、自分でやってみたいという思いがあり、料理の専門学校に入りました。当時はリンゴの皮もむけないくらいでした(笑)。学校では調理の基礎を学びましたが、試験の成績はあまり良くありませんでしたね。どこの世界もそうだと思いますが、学校を出てその業界で活躍できる子は2割程度と言われ、その2割の子たちから見たら当時の私は落ちこぼれだったと思います。でもその後、夢を軌道修正しながらも食の仕事を諦めずに続けてきたことが今につながっています。苦手でもコツコツ頑張っていれば、ある段階から苦手なものも得意になり、良い結果を残せるようになるのかなと思います。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

斜に構えていたわけではないのですが、高校生の頃はとにかく無気力で、自分のやりたいことが分かりませんでした。そのまま大学に進学してもやりたいことが見つかる気がしなくて、そんな中でもカフェには興味があったので料理の専門学校へ行きました。何となく決めた進路でしたが、その後カフェの夢を辞めようと思ったとき、学校に通わせてもらった親に申し訳ないという気持ちもあって、食分野の中で自分を発揮できることはないかと模索して今の仕事にたどり着きました。
そのことも含めて振り返ってみて思うのは、高校生の時点ではその子の可能性は分からないということです。社会のことや職業の幅は大人になってから分かり始めることも多いと思います。高校生の頃にはスタイリストという職業を知らなかった私が、今その仕事に就いて楽しくやっているくらいですから。大人になるって面白いなと思います。

一生懸命やっていれば仕事は降ってくる

Q7. どういう人がフードスタイリストに向いていると思いますか?

私自身は不器用なのですが手先が器用にこしたことはないと思います。想像力・妄想力のある人にも向いていると思います。私も料理本のフードスタイリングに関わるときは、架空の主人公や料理家さんの生活をイメージして、その人はどんな食器や机を使っているだろうかと想像を膨らませて発想しています。感性も必要ですがそれは経験と勉強身につけられますから、大切なのはコツコツ努力を続けられる力だと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

今は情報が多いので迷うことも多くて大変だと思いますが、やりたいことをやって、また別のやりたいことが見つかればそれを目指すのも悪いことではないと思います。でも一生懸命やることが大事です。「向いていない」「できない」と決めつけず、好きなこと・やってみたいことがあるならできる方法を考えてコツコツ続けることです。初めは苦手でもコツコツ続けていけば、だんだん得意になって結果を出せるようになり、楽しくなるかもしれません。
私の父がよく「一生懸命やっていれば仕事は降ってくる」と言うのですが、私もそれを実感しています。独りよがりにならないことも大事です。いろいろな人のことを考えて一生懸命に取り組み、最終的には人に喜んでもらえる仕事をすることが大切なのかなと思います。



高校生の頃はフードスタイリストという仕事を知らなかった宮嵜さん。身近なカフェの空間に憧れたことから食の世界に入り、その後目標を変えつつも、その都度チャレンジして一生懸命取り組むことでやりたいことが徐々に明確になっていったというお話は、どの分野を目指す人にも参考になりますね。


【profile】フードスタイリスト 宮嵜夕霞
http://www.seaxia.jp

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「フードスタイリスト」
はこんな仕事です

写真や映像の撮影現場で、食材や料理をおいしそうに見せる演出やスタイリングを行う仕事。被写体を引き立てる食器や小道具を選ぶセンス、スタイリング技術だけでなく、食全般に関する知識も必要だ。また、撮影は料理研究家やカメラマンたちとの共同作業のため、協調性やコミュニケーション能力も求められる。活躍の場は、広告・デザインの制作会社や印刷会社、飲食関連企業、スクール講師など。プロスタイリストのアシスタントとして経験を積み、仕事の幅を広げてから独立する人もいる。

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