【シゴトを知ろう】移動販売店オーナー ~番外編~

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【シゴトを知ろう】移動販売店オーナー ~番外編~

2017.06.22

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】移動販売店オーナー ~番外編~

流線型が美しいAIRSTREAMを機能的かつおしゃれに改装し、日産の電気自動車LEAFで牽引しながら各地でおいしいコーヒーを提供しているCAFE Ryusenkei。レコード会社のサラリーマン時代を経て、ストレスのない移動型カフェをオープンした合羅さんに、内装設計の裏話からおいしいコーヒーの淹れかたまで、普段は聞けない内緒のお話を教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 1人で切り盛りする移動販売車はキッチンの動きやすさが重要
  • カフェ用に改修したトレイラーは災害時に避難所にもなる防災アイテム
  • おいしいコーヒーの決め手は豆が9割

ひらめきから生まれた移動カフェのアイデア

――キャンピングトレイラーやその内装など、かなりこだわりましたか?

トレイラーは、「最高のトラベル・トレイラー」と呼ばれているAIRSTREAM(1967年製)をカリフォルニアから輸入し、知人のインテリアデザイナーに頼んでカフェに改装してもらいました。当初は固定店舗でのカフェを考えていて、1年あまりかけて箱根中の物件を探したのですが、なかなかピン!とくる物件に巡り会えず困り果てていました。そこで映画などで知っていたAIRSTREAMをカフェに改装したらいい感じになるのではないかと、現在の移動型カフェのアイデアを思いつきました。トレイラーのなかでも拡張性が高い車種で、比較的自由に内装がデザインできたので、自分の理想の店に近づけていく作業のようでわくわくしました。

内装は、AIRSTREAMのオリジナルのオーク材のキャビネットやテーブルはそのまま残し、大好きなミッドセンチュリー(*1)や北欧デザインの雰囲気をミックスさせました。外側の流線型の形状を受け、内側も角張った部分がなくてどこか温かみのあるフォルムです。造りつけのソファやクッションのファブリックは、フィンランドのテキスタイルデザイナー“ヨハンナ・グリクセン”のものを使用。車内は約3坪の極小スペースながら狭さを感じさせず、お客さま同士もコミュニケーションを自然に取れるような絶妙な距離感が実現しました。

カウンター内は1人で切り盛りできるよう、手を伸ばせば全てに手が届くように設計してもらいました。食器などを置く棚のなかには食器のサイズにくり抜いた木枠を設置し、移動中も食器がずれないような独自の工夫もされています。水のタンクやストック棚、ゴミ箱なども機能的に配置したので、僕にとっては非常に仕事がしやすい環境。1人で業務すべてを行うのは想像よりもずっと負荷がかかるので、機動性や動きやすさは最優先事項でした。カフェスペースの居住性や雰囲気づくりと同じくらいキッチン機能にはこだわりを持っています。

*1 ミッドセンチュリー:1950年代前後にアメリカで生まれた、プラスチックなどの素材を使用した機能的でシンプルなデザインの潮流。


――店舗オープンに際して大変だったことはありましたか?

移動式といえども通常の飲食店と同様の保健所の検査をクリアしなければいけなかったので、それが結構大変でしたね。シンクは2カ所以上の設置が義務づけられ、客席とキッチンの間には仕切りが必要、トイレと手洗いも分けなければならないなど細かくて厳しい基準でした。

またトレイラーを牽引するのは普通免許ではできないため(被牽引車の総重量が750k以上を超える場合)、牽引免許も取得。「移動式カフェ」という形態はあまり前例がないため、すべて一から自分で調べて準備しなければいけなかったのは少し大変でしたね。

開業費用としては、AIRSTREAM本体の値段が2万ドル、輸入費用が約100万円、それに諸々の費用で250万円くらいかかっています。カフェオープンのための費用としては決して高くはないかもしれませんが、初期費用は余裕をもって見積もっておいたほうが精神的には楽だと思います。

究極の防災アイテムでもあるトレイラー・AIRSTREAM

――もしかしてこのキャンピングカーの中に住んでいるのですか?

いやいや、自宅は車で10分くらいのところにあって毎日通勤していますから安心してください(笑)。でも冗談じゃなく、このAIRSTREAMは究極の防災アイテムでもあります。ソファがベッドにもなりトイレもあって、200リットル分の水の蓄えとカセットコンロも常備されている。いざという時に、こんな心強い避難所はありません。

実はこのAIRSTREAM、使う人のアイデア次第で店舗やオフィスとして、もちろん住居としても利用することが可能で、とても汎用性が高い優れものです。実際にAIRSTREAMでカフェや店舗をやりたい等の問い合わせも多く、AIRSTREAMを使って何かを始めてみたいという人への相談にも乗っています。


――おいしいコーヒーの淹れかたの極意を教えてください

CAFE Ryusenkeiでは東京・世田谷にあるカフェテナンゴの豆を使用しています。いろいろとコーヒー店を回って飲み比べてみましたが、この店のコーヒー豆がいちばん僕の好みでした。コーヒーの味は豆で9割決まりますが、淹れかたで0にも100にもなります。僕のカフェの場合は、ハリオV60というドリッパーを使用したペーパードリップで提供しています。まず、16gの豆に200ccの水、これはビーカーで正確に量ります。お湯を沸騰させたらドリップポットに移して、温度を90℃〜92℃くらいに下げてからぴったり2分半かけて丁寧にドリップします。これはあくまで目安ですので、いろいろと試して自分の好みの味を見つけてください。



1人で切り盛りするためのキッチン構造、オリジナルのAIRSTREAMのフォルムや素材を生かした内装、そして丁寧に淹れられた香り高いコーヒー。CAFE Ryusenkeiを取り巻く一つひとつのものが堂々と胸を張っている、そんな凜とした空気と親しみやすさとが共存した楽しくも不思議な空間でした。大好きなインテリアのトレーラーを引いて大好きな場所に行き、大好きなコーヒーを淹れる、そんなシンプルで健全な仕事だからこその極上の笑顔を見せてくれたオーナーの合羅さん。夢は全国を旅しながらコーヒーを提供することだそうです。


【profile】移動販売車オーナー 合羅智久
CAFE Ryusenkei http://cafe-ryusenkei.com/

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「移動販売店オーナー」
はこんな仕事です

車を移動販売車に改変し、食品や雑貨など多彩な商品を販売する。その経営を一人で担うのがオーナーの仕事だ。移動販売車での営業は、販売場所や営業時間を独自に変えることができる。通常の店舗と比べて低資金で開業でき、一人でも営業できるのが魅力だ。ただし、出店する場合は地域の保健所に営業許可申請書や設備の配置図などを提出しなければならない。さらに、飲食店の場合は食品衛生責任者の資格も必要。昨今は多種多様なものを取り扱う移動販売が増えているため、いっそう独自性のある商品力が求められる。

「移動販売店オーナー」について詳しく見る