【シゴトを知ろう】昆虫採集・飼育用品の製作販売に関する職業 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】昆虫採集・飼育用品の製作販売に関する職業 ~番外編~

2017.06.15

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】昆虫採集・飼育用品の製作販売に関する職業 ~番外編~

昆虫専門店「むし社」で店長を務める飯島和彦さん。生きた昆虫から採集・飼育用品、標本用品など、虫に関する幅広い商品を扱っています。実際に商品を見て選べるのが実店舗のメリットですが、お仕事をする上ではどんなことを心がけているのでしょうか。

この記事をまとめると

  • 自由に商品を選んでもらいたいので過剰な接客はしない
  • アルバイト経験がコミュニケーション能力向上に役立っている
  • 昆虫の飼育は最後まで責任持って。外来種を放すと生態系に影響も

店頭で扱う商品は、実際に試して良いものを

――お店で取り扱う飼育用品を選ぶポイントは?

良いといわれている商品でも、実際に試してみると少し扱いづらいものがあります。例えばとても良い餌だけどにおいが強かったり、虫の食いつきが悪かったり。商品はまず自分で使ってみて、おすすめできるものを仕入れるようにしています。


――接客で心がけていることはありますか?

過剰な接客をしないようにしています。普段の買い物でも、店員さんを気にせずにじっくり商品を選びたい時がありますよね。当店のような趣味の店は、そう考える人が特に多いと思うんです。お客さんが困っている様子がなければこちらから積極的に声をかけることはありません。もちろん質問や相談は大歓迎なので、何でも遠慮なく聞いてほしいです。


――お店に来店されるのはどんな世代の方が多いですか?

お客さんの年齢層は幅広いですが、多いのは親子連れと大人の方ですね。中高生くらいの方は意外と少ないです。それまで虫が苦手だったというお母さんが「子どもと一緒に世話をするうちに昆虫のことが分かるようになってきた」などと、だんだん興味を持ってくれるケースもあるんですよ。

同好のコミュニティで交流や情報交換

――仕事以外の体験で、仕事にもプラスにつながっていることはありますか?

学生の頃は昆虫採集の資金のために、飲食店や工場などいろいろなアルバイトをしました。その経験が、お客さんとのコミュニケーションをとる上で非常に役に立っていると思います。昆虫のことばかり考えていると視野が狭くなりがちなので、アルバイトをして社会経験を積むことはオススメです。


――業界内での横のつながりはありますか?

生きた昆虫に関しては、仕入れ・繁殖・販売と分業化の傾向が強いです。自社で繁殖や採集を行うこともありますがやはり数が追いつかないので、ほとんどは専門業者から仕入れています。また業者同士の交流のほか、各地域に昆虫を趣味とする人が集まる会があります。僕もいくつかの会に参加していますが、同じように複数の会に所属している人もいて、そこからつながりが広がることも多いですね。それぞれの会では会報の発行や会員の活動発表、オークションなどを行っています。会合の後に食事をしたりお互いのコレクションの話をしたりして、会員同士も仲良くなれますよ。

多くの人に昆虫に興味をもってもらえるきっかけ作りを

――業界の現状について普段感じていることはありますか?

一度飼育した昆虫は最後まで面倒を見てほしいと思います。最近、海外の生き物を野外に放してしまう外来生物問題が話題になっています。外国産の昆虫はもちろんのこと、同じ国内でも、例えば沖縄で採集した虫を東京で逃がしてしまえば外来種と同じです。もともと生息していなかった地域の生物が持ち込まれると、生態系に影響を及ぼしてしまう可能性があります。昆虫は責任を持ってきちんと飼育し、逃がしたり放したりすることのないようにしてほしいですね。


――今後取り組んでいきたいことは?

昔に比べて今は子どもの趣味の選択肢が増え、虫捕りをする機会も少なくなっています。毎年夏休みシーズンには各地で昆虫展が開催されますが、そういったイベントをきっかけに「昆虫を飼ってみたい」と思っても、どうすればいいか分からないという方が結構多いんです。「これから昆虫の趣味を始めたい」という方には、まずは当店を知っていただき、いろいろな楽しみ方を提案していきたいです。できるだけ多くの方に昆虫に興味を持ってもらうきっかけ作りができればうれしいですね。僕一人の力では限界があるので、子どもが虫に親しむための活動をされている方のサポートなども積極的に行っていきたいと思います。



「販売する商品はまず自分で試してみる」と言う飯島さん。常に顧客目線で考えるからこそ、ニーズに合った商品を揃えることができるのですね。虫好きな人にとってこのお仕事は、昆虫採集や飼育の魅力を伝えるという楽しさもあると思います。「昆虫が好き」「子どもの頃虫捕りに夢中になった」という人は、一度お店に足を運んでみてはいかがでしょうか。


【profile】有限会社むし社 営業部 Shop店長 飯島和彦
http://www.mushi-sha.com

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「昆虫採集・飼育用品の製作販売に関する職業」
はこんな仕事です

昆虫愛好家を主対象に用品の製作・販売を行う。採取用品では捕虫網、吸虫管。飼育用品では餌、マット、餌皿、さらに標本用品では標本箱、標本タンス、防虫剤など多種ある。工場→問屋→販売店が流通の大きな流れであるが、愛好家のネット販売進出など業界は大きく変わってきている。最近では衛生面を重視する飼育者の増加や、日本の昆虫に比べて、比較的寿命の長い外国産種の普及もあり、殺菌・防虫・防臭などの用品に対するニーズが高い。昆虫愛好家のニーズをいかに先取りするかがポイントである。

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