【シゴトを知ろう】昆虫採集・飼育用品の製作販売に関する職業 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】昆虫採集・飼育用品の製作販売に関する職業 編

2017.06.15

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】昆虫採集・飼育用品の製作販売に関する職業 編

昔から根強い人気のあるカブトムシやクワガタなどの昆虫。それらの昆虫を採集・飼育するためには、さまざまなグッズが必要となります。昆虫専門店「むし社」では、昆虫の生体をはじめ飼育用品や採集用品、標本用品、昆虫関連の書籍などを販売しています。ご自身も大の虫好きという店長の飯島和彦さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 生きている昆虫や飼育用品のほか、標本や昆虫採集の道具などを販売
  • お客さんと商品の好みが一致すると気持ちが通じたようでうれしい
  • 接客業なのでコミュニケーション能力も大切

好きなことを仕事にする楽しさの反面、プライベートとの線引きの難しさも

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

むし社の店舗で生きている昆虫や飼育用品などを販売しています。店内には標本や昆虫関連書籍、昆虫採集や標本作成のための道具など、虫に関する商品を一通り揃えています。また店舗と同じ建物にはむし社の編集部があり、昆虫専門誌の『月刊むし』とカブトムシやクワガタに関する季刊誌『BE-KUWA』の定期刊行の他、専門的な内容の図鑑などを出版しています。

<一日のスケジュール>
10:30 出社、開店準備
11:00 接客・商品発注など
14:00 昼食
15:00 接客・商品の補充など
20:00 閉店
退社


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

お客さんが気に入った商品を見つけて喜んでくれることが一番のやりがいですね。またお店で取り扱っている昆虫や標本はランクによって価格が異なりますが、商品の中には金額に関わらず僕自身が「これは良い」と思うものがあります。例えば興味のない方には全て同じに見えるクワガタでも、角の太さや胴体のバランスなどによって格好良さが違うんです。僕が「いいな」と思ったものを選んで買ってくださるお客さんがいると、気持ちが通じたようでうれしくなります。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

僕も昆虫が好きなので、どうしても趣味と仕事の境界線が曖昧(あいまい)になってしまいます。休日に昆虫採集に出かけても、「そういえばお客さんにあの虫を捕まえてほしいと言われていた」など、つい仕事のことを考えてしまうんです。「仕事で好きな昆虫採集ができるなんてうらやましい」と思われるかもしれませんが、仕事になると「捕らなければ」というプレッシャーもあり、やはり純粋に趣味として楽しむ時とは気持ちが違います。趣味と仕事をなかなか切り離すことができない難しさはありますね。

昆虫採集中の偶然の出会いが今の仕事のきっかけに

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

昔から虫は好きでしたが、実際に昆虫に関わる仕事をしようとは考えていませんでした。実は現在の仕事に就く前は調理師として働いていたんです。きっかけは、休みを利用して昆虫採集に出かけた沖縄の西表島で、偶然むし社の社長とすれ違ったこと。僕は写真で社長の顔を知っていたので思わず声をかけたのですが、相手にしてみれば全くの他人ですよね(笑)。それでも滞在中何度か顔を合わせるうちに会話を交わすようになり、「よかったらむし社で働いてみないか」と誘われたんです。他に仕事をしていたので一度は断ったのですが、数カ月経って「やっぱりやってみたい」と思い、初めはアルバイトとして勤務をスタートしました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

料理が好きで調理師の専門学校に進み、調理について一通り学んで、卒業後は飲食店で働いていました。その勤務先を決めたのも、昆虫採集のための休みを取りやすい、というのが理由の一つでした(笑)。社会人になってからも、昆虫の面白さからはなかなか抜け出せませんでしたね。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

子どもの頃からずっと虫が好きで、高校時代にはテントをかついで遠方まで昆虫採集に行っていました。当時はむし社のような昆虫専門店もまだ少なく、海外種の昆虫を手に入れる手段もありませんでした。昆虫趣味の世界は今よりもずっと狭く、将来の仕事として現実的に考えたことはなかったですね。

専門知識以外の大切なことを、高校時代にしっかり学んでほしい

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?

昆虫が好きで「好きなことを仕事にしたい」と考える人には向いていると思います。また店舗販売は接客業なので、昆虫に関する知識だけでなくコミュニケーション能力も大切です。時々親子連れのお客さんに「将来むし社で働くにはどういう勉強をしたらいいですか?」と聞かれることがあるのですが、僕をはじめとした現在働いているスタッフは大学などで昆虫の研究をした経験はなく、昆虫への情熱が高じて知識を深めた人ばかりです。同じ昆虫好きでも生きている虫を商品として扱うことに抵抗を感じる方は、もしかしたら研究者の方が向いているかもしれませんね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

大人になった今、高校生の時にもっと勉強しておけば良かったとつくづく思います。昆虫に関わる仕事をする上でも、専門知識以外に大切なことがたくさんあります。例えば海外からのお客さんが来店した時、「学生時代にちゃんと英語を勉強していれば」と痛感することも多いんです。大人になってからはなかなか勉強する機会がありません。だから高校生の皆さんには、今やるべき勉強にしっかり取り組んでほしいと思います。



飯島さんは子どもの頃から昆虫が好きだったものの、研究の道へ進もうと考えたことはなかったそうです。でも趣味の昆虫採集での縁がきっかけで、現在のお仕事につながりました。昆虫が好きで「趣味を仕事に生かしたい」と考える人は、虫に関わる仕事を将来の選択肢に加えてみても良いかもしれません。


【profile】有限会社むし社 営業部 Shop店長 飯島和彦
http://www.mushi-sha.com

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「昆虫採集・飼育用品の製作販売に関する職業」
はこんな仕事です

昆虫愛好家を主対象に用品の製作・販売を行う。採取用品では捕虫網、吸虫管。飼育用品では餌、マット、餌皿、さらに標本用品では標本箱、標本タンス、防虫剤など多種ある。工場→問屋→販売店が流通の大きな流れであるが、愛好家のネット販売進出など業界は大きく変わってきている。最近では衛生面を重視する飼育者の増加や、日本の昆虫に比べて、比較的寿命の長い外国産種の普及もあり、殺菌・防虫・防臭などの用品に対するニーズが高い。昆虫愛好家のニーズをいかに先取りするかがポイントである。

「昆虫採集・飼育用品の製作販売に関する職業」について詳しく見る