【シゴトを知ろう】チェスプレーヤー ~番外編~

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【シゴトを知ろう】チェスプレーヤー ~番外編~

2017.06.15

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】チェスプレーヤー ~番外編~

日本を代表するチェスプレーヤーとして試合に出場し続けながら、国内外の生徒へのレッスンなど、チェスに関わる多くのお仕事に携わる小島慎也さん。
後輩の育成・チェスを広めることにかける思い、小島さんの今後の夢、そしてチェスプレーヤーを目指す人へのメッセージまで、今回は番外編としていろいろなお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 周囲からの期待も、活動のエネルギーになっている
  • 自分にとって大切な場面で力を発揮できる人が優れたプレーヤー
  • チェスの強さだけでなく、どういったプレーヤーを目指すかが大事

自分だけでなく周囲もレベルアップし、国としての競技力が上がってほしい

――高校時代に全日本チャンピオンとなって以降、ご自身にとって良かったこと、逆にプレッシャーなどで苦労されたことはありますか?

良い面はいろいろとあります。一つはチェス界以外での付き合いが増え、日本で真剣にチェスに取り組む人がいるという認識をしていただく機会が増えたことです。周囲からの期待が大きいことを大変だと思うこともありますが、それも上手に自分の活動のエネルギーにできていますので、さほど悪い面ではないと思います。 


――小島さんは後輩の育成にも注力されていますが、そのことには何かきっかけがあったのでしょうか?

私は中学高校でチェスの部活に所属していたため、当時から後輩を育てることは自分の役割として感じていました。そのため、直接的なきっかけと呼べるものはあまりありませんが、自分が強くなって海外での試合も経験するようになるにつれ、自分だけでなく周囲も同時にレベルアップし、国としてチェスの競技力が上がるほうが良いと考えるようになりました。
それ以降は、直接的な学校の後輩に限らず、日本のジュニアプレーヤーの育成に力を注いでいます。
現在、私は日本のランキングのトップにいますが、これから私を超えることを目標にし、それを実現する若い世代がどんどん出てきてほしいと願っています。


――小島さんのブログからも、そうした思いが伝わってきます。チェスに関して幅広い、とても充実した内容を更新されていますが、ブログ執筆の際のこだわりがありましたら教えてください。

一つは日本のチェスファンにとって、良い勉強の場や情報収集の場であってほしいということです。日本語でチェスを学べるコンテンツは、まだまだWeb上でも書籍でも数が十分ではなく、私のブログがそうした役割を担えたらと考えています。
もう一つは、チェスを知らない人に対してチェスの魅力を伝え、こうした世界があるということを知ってもらうきっかけになって欲しいと思っています。
チェスを知らない人に、どのようにブログを読んでもらうかは難しいですが、今後も工夫をしていくつもりです。

レッスンで指導するのは、チェスの競技者ばかりではなくさまざまな人たち

――小島さんが現在のお仕事を始められてから、驚かれたことはありますか?

日本のチェス大会は海外と比べ、規模は大きくありません。その中で私からチェスを習うことを希望する方がどれ程いるか、こうした仕事を始める前はあまり見当がついていませんでした。実際に仕事を始め、それが軌道に乗ってくると、大会に参加するような競技者ばかりでなく、実力はあってもオンラインでの対戦が多い人、趣味や教養として習いたい人、子供に習わせたい親御さん、海外在住でチェスに取り組む日本人ジュニアプレーヤーなどが意外と多く、思っていたより仕事をいただけていることはうれしい驚きです。


――小島さんが考える、優れたチェスプレーヤーとはどのような人でしょうか?

どんな試合でも100%の力を発揮し、全部の試合に勝つというのは理想的ではありますが、現実には難しいことです。チェスでは一年の間に複数の大会があり、その各試合の中に複数の勝負所となるポジションが存在します。

例えば40手目に、間違えれば形勢が非常に悪くなる、または完全に結果を左右するような重要な局面が現れる、といったことです。他の場面では手を抜いているわけではないですが、そうした中から、どこが自分にとって大切な場面であるかを判断し、そこで高いパフォーマンスを発揮できる人が、優れたチェスプレーヤーであると思います。

チェスに携わる仕事をする上でも、振る舞いや信頼関係はとても大切

――小島さんの今後の夢、目標についてお聞かせいただけますか?

2012年から2015年にかけて、私は東欧のハンガリーでチェスの勉強をしていました。その際、International Masterというチェスのタイトルを獲得したのですが、その上にはまだGrandmasterというタイトルがあり、将来的にはこれを獲得したいと考えています。

Grandmasterのタイトルは、日本ではまだ誰も獲得したことがないため、私だけでなく日本のチェスファンにとって、日本からこのタイトル獲得者を出すことは長年の夢となっています。自分自身でタイトル獲得を目指しつつ、このレベルに到達できる可能性のある子ども達を育てることが、プレーヤー、そしてトレーナーとしての目標ですね。


――最後に、チェスプレーヤーを目指している高校生たちへのメッセージをお願いします。

チェスに携わる仕事をする上で、チェスが強ければその分、できる仕事は増えると思います。しかし、チェスが強いというだけで、チェスに携わる仕事がうまくできるかと言えば、そうではありません。
恥ずかしながら私も昔は分かっていないことでしたが、個人で仕事をするとしても、人との付き合いは欠かせないものであり、振る舞いや信頼関係はとても大切なものです。

プロのチェスプレーヤーに紳士的な人と横柄な人がいたとして、その2人が同じ実力ならば、どちらを大会に招待したいか、またはコーチとして仕事を任せたいかは明らかでしょう。
チェスのプレーに打ち込むことも大切ですが、自分はどういったプレーヤーを目指したいか、またどういったプレーヤーと関わりを持ちたいか、そうしたことも考えてみてください。



小島さんの今回のお話からは、プロチェスプレーヤーとしてさらなる高みを目指すと同時に、ご自身を超えるような若い世代が育つこと、日本でのチェスそのものの発展も強く願われていることが伝わってきます。今回のお話でチェスに興味を持った人は、一度小島さんのブログを訪れてみてください。チェスの戦略だけではない、チェスから広がる世界の魅力をさらに知ることができますよ。


【profile】チェスプレーヤー 小島慎也
http://shinyakojima-blog.blogspot.jp/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「チェスプレーヤー」
はこんな仕事です

先手と後手がそれぞれ6種類16個の駒を使い、敵方のキングを追いつめるボードゲーム「チェス」のプレーヤー。日本チェス協会が中心となってさまざまな競技会が行われており、プレーヤーは協会が設立した段位や国際的なランキングの基準となるレイティングを上げていくことを目標としている。日本人のチェスプレーヤーは少なく、レイティングのレベルが向上して世界ランキングの上位に入る日本人チェスプレーヤーが現われれば、注目度も高まって競技人口が増えていくと期待されている。

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