【シゴトを知ろう】チェスプレーヤー 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】チェスプレーヤー 編

2017.06.15

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】チェスプレーヤー 編

皆さんはチェスの経験はありますか? 小さい頃から身近にチェスがあった人もいれば、映画などでしか見たことがないという人もいるかもしれませんね。今回取材させていただいたのは、16歳のとき第38回全日本チェス選手権で史上最年少での優勝を果たし、現在チェスプレーヤーとして活躍しながらチェスに関わるお仕事に幅広く携わる小島慎也さん。皆さんと同じ高校時代から夢を目指し叶えてきた、小島さんならではのお話を伺いました!

この記事をまとめると

  • チェスの楽しさや、チェスを通じて学べることを伝えられた時が喜び
  • 日本でチェスを専業にする人はまだ少なく、自ら仕事を開拓してきた
  • 表面上は熱くなっても、冷静に自分の状況を考えられる人が向く仕事

プレーヤーとして大会に参加する他、レッスンや執筆・イベント企画まで

Q1. 最初にお仕事の概要と、一日のスケジュールを教えてください。

私は普段、チェスのプレーヤー兼トレーナーとして仕事をしています。仕事はチェスの大会に参加して賞金を得る他、チェスのレッスン、執筆、イベントの企画などをしています。

最も仕事の割合として大きいのはレッスンで、国内外に現在25人ほど生徒がおり、実際に会って対面で行うオフラインと、スカイプなどを活用するオンラインの両方の形式でチェスを教えています。
そうした仕事の合間には、自身のチェスの研究に時間を割き、腕を磨いています。

<一日のスケジュール>(ある日の一例)
1:00 海外の生徒(小学生)とオンラインレッスン
2:30 レッスン終了
11:00 国内の生徒(社会人)とのオフラインレッスン
16:30 国内の生徒(小学生)とのオフラインレッスン
19:20 国内の生徒(小学生)とのオンラインレッスン
20:30 国内の生徒(小学生)とのオンラインレッスン
22:00 自分の研究


Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?

チェスを教える仕事をしていると、チェスを通じて人が成長する姿を目の当たりにすることが多く、それがとても仕事のやりがいになっています。

特に子供の場合、成長というのは単にチェスの実力が上がるということだけでなく、試合に負けて悔しい思いをした際、どうすれば良いのか考えて工夫できるようになったり、チェスをコミュニケーションのツールとして、周りと関わりを持てるようになったりと、そうしたことも含めた広い意味です。

単にチェスの技術を教えるだけでなく、チェスの楽しさや、チェスを通じて学べることを伝えることが自分の仕事だと思っていますので、それが達成できたと感じられる瞬間はうれしいものです。


Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?

好きなことを仕事にしているという喜びはありますが、海外の生徒とのやり取りでは時差の関係で、どうしても深夜の時間帯に仕事をしなければいけないことがあり、生活のリズムが乱れがちであることは少し大変です。

またチェスはまだ日本でマイナーなゲームであるうえ、組織に所属せずに個人で仕事をしている以上、誰かに仕事を与えられることを待つのではなく、自分に何ができるかを考え、仕事を開拓していかなければならない点で苦労することもあります。

全日本選手権で優勝した高校2年から、チェスを仕事にしたいと考え始めた

子どもたちにチェスを教える小島さん

子どもたちにチェスを教える小島さん

Q4. チェスプレーヤーのお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

私は中学校へ入学する直前に、パソコンのチェスソフトでチェスを覚えました。
入学した中学校はありがたいことにチェス部があり、入部してすぐに競技としてチェスの世界にのめり込むようになりました。

仕事としてチェスに取り組みたいと考え始めたのは、高校2年生で初めて全日本選手権で優勝した頃からです。これまで日本でチェスを専業にする人はほとんどいませんでしたが、全日本での優勝をきっかけに、自分がそうした新しい分野での仕事を切り開きたいと考えるようになりました。


Q5.今のお仕事のために、どのようなことを学びましたか?

大学では講義で学んだ学問的なことよりも、研究会での交流のほうが私にとって大きな影響があったと思っています。私が所属していたスポーツの研究会には、チェス同様に日本国内ではマイナーな競技に取り組む学生から、オリンピックの日本代表になった学生まで、さまざまな学生がいました。

そこで競技の普及やコーチングについて、他の競技者と議論をしたり、刺激を受けたことは、間違いなく現在につながっています。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

私の場合は、高校生の時に抱いていた夢自体が、チェスをプレーすることだけでなく、チェスに携わるさまざまなことを仕事にするということでしたので、現在の仕事につながるというよりも、現在の仕事そのものになっているといえます。チェスは自分が指すだけでなく、コレクターとしてセットを集めたり、人を指導して育てたり、イベントを企画したりと、そうしたことも大切で面白みのあることです。そしてこれは、チェスに限ったことではないでしょう。例えば、なにか特定のスポーツが好きだけど、プロの競技者にはなれないという人にとっても、コーチ、アナリスト、チーム運営などから、用品を扱う会社の社員まで、その競技との関わり方はさまざまです。自分の好きなことと仕事の関係に決まった形はありませんので、たくさんの可能性を模索することが大切だと思います。

自分の好きなことや、できることに価値があると信じて

Q7. どういう人がチェスプレーヤーに向いていると思いますか?

直感を働かせるタイプや、細かな計画を立てて実行するタイプなど、チェスプレーヤーもさまざまなタイプの方がいらっしゃるので、どういった人が向いているかは一概には言えません。どういった性格や性質にも良い面と悪い面があると思いますので、良い面をプレーに生かせるのであれば、誰でもチェスのプレーヤーになれると思います。

それでもあえて挙げるとすれば、表面上熱くなっても、どこかで冷静に自分の状況を考えられること、そしてチェスが好きであることでしょうか。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

大学生ですら、将来自分がどういった仕事をしたいか、何が自分に向いているか迷う人が多いです。それを高校生の頃に決めろというのは大変なことで、進学、就職で悩むこともあるでしょう。
まずは焦りすぎず、今自分が好きなもの、やりたいことを大切にしてください。

それがたとえ、親や他人にとって価値のないものだとしても、その価値は自分自身が認めれば良いものですし、その価値を認めてくれる人は必ず現れます。
些細なことであっても、自分の好きなことや、できることに価値があると信じてみてください。



高校時代からチェスを仕事にしたいと考え始め、現在国内外で活躍されている小島さん。仕事を待つのではなく自ら開拓しなければならないという言葉からは、小島さんご自身がそうしてきたこと、またチェスが好きだからこそ夢を実現した今があるということも分かりますね。皆さんも小島さんのおっしゃるように、まだ夢が見つからなくても焦らず、自分では些細に思えることでも、好きなことやできることを大切にしていきましょう。


【profile】チェスプレーヤー 小島慎也
http://shinyakojima-blog.blogspot.jp/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「チェスプレーヤー」
はこんな仕事です

先手と後手がそれぞれ6種類16個の駒を使い、敵方のキングを追いつめるボードゲーム「チェス」のプレーヤー。日本チェス協会が中心となってさまざまな競技会が行われており、プレーヤーは協会が設立した段位や国際的なランキングの基準となるレイティングを上げていくことを目標としている。日本人のチェスプレーヤーは少なく、レイティングのレベルが向上して世界ランキングの上位に入る日本人チェスプレーヤーが現われれば、注目度も高まって競技人口が増えていくと期待されている。

「チェスプレーヤー」について詳しく見る