【シゴトを知ろう】臨床工学技士 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】臨床工学技士 ~番外編~

2017.06.14

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】臨床工学技士 ~番外編~

病院で医療機器の操作や保守点検などを行う臨床工学技士は、ここ何年かで注目が高まっている医療分野の新しい国家資格で、ME(メディカルエンジニア)やCE(クリニカルエンジニア)とも呼ばれます。東京でシステムエンジニアとして働いた後に、地元に戻り転職を果たした臨床工学技士の野村浩貴さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 工学と医学の両方の知識が必要
  • 講演などで名を上げてキャリアアップしていく方法も
  • 今後需要の高まりや業務範囲の拡大が予想される職種

臨床工学技士になった後も目指すべき資格はいろいろある

――この仕事を始めてから一番驚いたことは何ですか?

臨床工学技士の資格を取るために通った短大での実習でのことですが、学校でいくら学んでも臨床の場に出ると知識不足を痛感することが非常に多かったですね。人工透析に関しても働き始めてから、表面的な知識しか勉強してこなかったのだなと思い知らされました。理論を学ぶことはもちろん大事なのですが、細かな注意点は現場によっても異なるので、現場で学ばなければいけないことが非常に多い仕事です。


――臨床工学技士の仕事をするために必要なスキル・学びとは?

工学+医学の知識ですね。特に医学の知識は僕もまだまだ勉強中ですが、自分の生活にも役に立つ知識で発見が多くて楽しいですね。


――その他に資格を取ってからも日々勉強していることはありますか?

臨床工学技士になってからも目指すべき資格はまだいくつかあります。人工透析・循環器・呼吸器などそれぞれの専門分野ごとにも資格がありますし、「第2種ME技術実力検定」「第1種ME技術実力検定」などの試験もあります。
人工透析の分野だけでも奥が深く、講演会なども頻繁に行われており、そうしたところにはよく参加しています。例えば透析液の管理方法や透析に使われるダイアライザー(血液を洗浄するもの)の新商品の情報、効果的な透析の方法など、新しい情報が多く得られます。

患者さんの命に直結する責任の大きな仕事

――前職はシステムエンジニアだったそうですが、その頃の経験や知識も生きていますか?

機器の管理の仕方について統計資料を作って発表することがあるのですが、ワードやエクセルなどを使っての作業はプログラミングの専門学校で学んだことが生かせていると思います。機器の管理をしやすくするために独自のプログラムを作っている先輩もいます。


――前職と比べて仕事のスタイルはどう変わりましたか?

前職よりも人と関わることが増えたので、明るく仕事に取り組めるようになったのが一番大きいですね。プラスのほうに進んでいる実感があります。反対に前職では自分のペースで仕事ができたのですが、今は患者さんの対応が第一になるという責任の重さがあります。人工透析は時間外対応などイレギュラーな事態が発生することも多いので、想定外の準備に時間を取られることも多々あり、自分の技術アップのための時間も二の次になってしまいますね。


――病院で働くというのは一般企業で働くこととどんな違いがありますか?

一番の違いはやはり責任感やプレッシャーの大きさですね。一般企業の場合はどれだけミスしても人の死に直結することは少ないと思いますが、病院では大きなミスをすれば患者さんの体調に影響を与えてしまいます。他人を巻き込む度合いが大きいという点でプレッシャーは感じますね。


――勤務はシフト制なのでしょうか?

僕の勤務する病院では臨床工学技士は人工透析センターの仕事が主なので、センターの定休である日曜は休みです。月~土が出勤ですが、月水金のうち1日は準夜勤といって午後からの出勤となり、木土は半日で業務が終わります。

医療の職はスキルアップを追求していけるものが多い

――業界内ではどんなキャリアパスがありますか?

一つの病院で働き続けるよりも、実力をつけ、講演などの発表会で名を上げて次の病院に移っていく人が多いように思います。病院のMEセンター(臨床工学部)長がキャリアの頂点の一つなのでしょうね。この職種に関わらず医療分野はスキルアップを追求していける職種が多いので転職も多いですよ。


――講演というのは誰に向けてどんなことを発表するのですか?

いろいろありますが、僕の場合は人工透析の業務でより良い方法を見つけたら、その研究内容や症例内容をさまざまな病院の先生や臨床工学技士、看護師などに向けて発表したりしています。


――女性の臨床工学技士もいらっしゃるのでしょうか?

現状は男性の技士が多いですね。重たい機器を持つこともありますし、手術室業務を担当をする場合は緊急オペで夜中に呼び出されることもあり、体力的にハードです。循環器病院などに勤務すれば手術室業務がメインになるでしょうし、総合病院であればローテーションでさまざまな部を担当することが多いのではないかと思います。勤務先の病院を選ぶ際はそうした点も考慮するといいかもしれません。


――臨床工学技士はこれからも需要が高まる仕事なのでしょうか。どのような活躍の場がありますか?

臨床工学技士はここ数年で名前がよく聞かれるようになった注目の職種です。これからも需要が高まっていくと思いますし、僕たちの努力次第で業務範囲を拡大していける可能性もあります。例えばICU(集中治療室)に臨床工学技士を常駐させ、即座に対応できるシステムなども求められています。活躍の場はこれからも増えていくと思いますよ。



臨床工学技士には目指すべき関連資格も多く、まだまだ自分を磨いていける余地が多いため、とても前向きなモードで仕事に取り組めているという野村さん。スキルアップやキャリアアップを追求していきたい人にもぴったりの仕事のようですね。


【profile】金沢西病院 臨床工学技士 野村浩貴
http://www.knh.or.jp

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「臨床工学技士」
はこんな仕事です

医師の指示の下、患者の生命を維持するためのさまざまな機器の操作を行うのが主な仕事。扱う機器は、人工透析装置、人工心肺装置、人工呼吸装置、ペースメーカー、手術室内のさまざまな医療機器など。臨床工学技師は、中・大規模の病院での需要が高い。医師・看護師やほかの医療技術者とチームを組んで働いている。大きな手術などでも活躍し、患者さんの生命を預かるので責任は重大だ。医療機器の安全性を24時間にわたって保持するために、メンテナンスや管理なども大切な仕事の一つである。

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