【シゴトを知ろう】臨床工学技士 編

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【シゴトを知ろう】臨床工学技士 編

2017.06.14

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】臨床工学技士 編

臨床工学技士は病院で医療機器の操作や保守点検などを行う人の国家資格であり、注目が高まっている新しい仕事です。金沢西病院で臨床工学技士として働く野村浩貴さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 病院に勤め、医療機器の操作や保守点検などを行う仕事
  • 患者さんの命に関わる業務なので几帳面な性格の人に向いている
  • 今後需要の高まりが予想される注目の職種

人工透析業務や医療機器の点検業務などを行う

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

臨床工学技士の仕事にはいろいろありますが、僕が勤務している病院では人工透析センターでの透析液の管理や穿刺(せんし/血液などの採取のために体に針を刺すこと)が主な業務になります。その他に病棟への各種医療機器の貸し出し・管理も行っています。病棟に貸し出した医療機器は薬液などが付着した状態で戻ってくることもあるので、清掃して正常に作動するか点検を行っています。その他に医療機器の操作説明会を院内で開いたり、医療機器メーカーの方を対象に講演を行い、現場の情報を発信することもあります。今の職場には3名の臨床工学技士が在籍し、業務を分担しています。

<一日のスケジュール>
8:00 出勤、人工透析の準備
8:40 人工透析業務(穿刺など)、透析機器の管理業務
10:00 病棟の医療機器の動作確認
11:00 休憩
12:00 人工透析業務、午後の患者さんの準備
14:00 病棟から戻ってきた医療機器のメンテナンス、オペ室の麻酔機の点検
17:30 終了


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

僕の主な業務の一つに人工透析患者さんへの穿刺があります。人工透析というのは、腎臓の機能が低下して尿の排出ができない患者さんの血液を浄化して体内の老廃物を外に出す療法です。穿刺というのはその際に患者さんの腕の血管に針を刺して血液を循環させ、排出する業務です。
この仕事を始めた頃は穿刺の際に患者さんに痛い思いをさせ、「あの人、大丈夫なの?」と言われることもありました。でも半年くらいでそういったこともなくなり、徐々に患者さんからの信頼も得られるようになりました。今ではすっかり話も弾むようになり、それがうれしいですね。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

穿刺は学校の実習では模型を使って練習していたのですが、初めて患者さんに行うときは緊張しました。また、患者さんによっては血管が見つけにくい方もいて、僕の実力が及ばずうまくできなかったときに「ひどい目にあったよ」と言われたこともあり、もっと頑張らないとな……という気持ちになりました。

システムエンジニアを辞めて学校に入り直した

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

以前は東京の会社でSE(システムエンジニア)として働いていたのですが、プログラマーの人材が最近は飽和気味であることと、実際にプログラミングをする機会がその職場ではなかなか得られなかったため、将来を案じるようになりました。製薬会社で働く親に相談したところ「臨床工学技士」という仕事があることを教えてもらいました。僕は工業高校出身なので工学の知識が生かせそうだなと思ったのと、「チーム医療」という職員全員で一致団結して患者さんの治療にあたるという概念にも魅力を感じました。前職では人と協力し合うことが少なかったので、みんなで協力して何かをやることに憧れていましたし、それが病気の人のためであれば大きなやりがいを感じられそうだと思ったんです。
その後会社を辞めて地元に戻り、3年間の課程を終えて試験に受かれば臨床工学技士の国家資格が取れる短大に入りました。卒業後は学校からの紹介で今の職場に就職しました。


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか?

短大の臨床工学科で資格試験のための勉強を重点的に行いました。3年目からは病院での実習が始まり、実際に臨床工学技士のもとで働き方を学ばせてもらいました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

工業高校に通っていたので将来は工場で働こうかという考えもあったのですが、もう少し学びたいという気持ちもあり、科学技術の専門学校に進学してプログラミングを学びました。今の仕事で医療機器のオーバーホールや配線をする作業もあるので、工学の知識は役に立っています。臨床工学技士の資格を取るために通った短大でも機械について学ぶ授業はありましたが、他の学生に比べて少しはアドバンテージがあったかなと思います。

工学系の知識を生かして大きなやりがいを得たい人におすすめ

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

基本的に患者さんと接することが多いので、人と接するのが苦でない人ですね。特に人工透析の現場で働く場合、患者さんとは長年の付き合いになりますので信頼関係を築くことが大事です。人見知りでは難しいと思います。また、機械のメンテナンスは数値で細かく調整することも多く、患者さんの命に関わる医療機器を管理することもありますので、几帳面(きちょうめん)な人の方が向いています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

医療機器には人工透析装置や人工心肺装置のように患者さんの命に直結するものも多く、責任が大きいと同時に大きなやりがいもあります。工学の知識を生かしてやりがいを求めたい人にはおすすめできる仕事です。まだあまり認知度が高くない仕事だとは思いますが、需要はこれからも高まると言われていますから、興味があればぜひ調べてみてください。



臨床工学技士にはさまざまな業務があり、野村さんの場合は病院全体の医療機器の管理の他、人工透析センターでの穿刺や血液浄化業務なども行っています。その他に呼吸治療業務・人工心肺業務・手術室業務・集中治療業務・心血管カテーテル業務などもあり、さらに専門性を伸ばしていくこともできる仕事のようです。


【profile】金沢西病院 臨床工学技士 野村浩貴
http://www.knh.or.jp

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「臨床工学技士」
はこんな仕事です

医師の指示の下、患者の生命を維持するためのさまざまな機器の操作を行うのが主な仕事。扱う機器は、人工透析装置、人工心肺装置、人工呼吸装置、ペースメーカー、手術室内のさまざまな医療機器など。臨床工学技師は、中・大規模の病院での需要が高い。医師・看護師やほかの医療技術者とチームを組んで働いている。大きな手術などでも活躍し、患者さんの生命を預かるので責任は重大だ。医療機器の安全性を24時間にわたって保持するために、メンテナンスや管理なども大切な仕事の一つである。

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