【シゴトを知ろう】害虫駆除に関する職業 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】害虫駆除に関する職業 ~番外編~

2017.06.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】害虫駆除に関する職業 ~番外編~

大嫌いな虫が部屋に出てしまい途方に暮れた経験はありませんか? そんなとき電話1本で駆けつけてくれるのが害虫駆除サービスの会社です。24時間営業で体さえ空いていれば深夜でも対応してくれるというアールズホールディングスの吉留健一さんに、プロの薬剤と市販の殺虫剤の違いなど、害虫駆除のお仕事の裏話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 虫によって効く薬剤は異なる
  • フットワークの軽さが差別化ポイント
  • 人がやらない仕事をやるという戦略もある

キレイな部屋でも出るときは出る

――害虫はキレイな部屋にも出るのでしょうか

出ます。もちろん汚い部屋だとより繁殖しやすいということはありますが、例えばゴキブリであれば入る隙間さえあれば新築だろうがどこでも出ます。実は新築の一戸建てのお客様からの依頼は多いんですよ。引っ越しの際に入ってきたというより、家を建てている段階から住み着いていたのではないかと思うこともあります。入居前に依頼される方も非常に多いですね。


――吉留さんの会社に害虫駆除をお願いするとどれくらいの効果が期待できるのでしょうか

うちはオリジナルの薬剤を使っていて、ゴキブリなら一度駆除すればその後半年間効果が見込めます。ただ飲食店のように食べ物を扱い、厨房機器がたくさんある温かい環境だと、年間契約をして定期的に駆除しないとゼロの状態は維持できません。一般の家庭なら余程でなければ半年に一度で十分です。また虫によって効く薬剤は異なり、シロアリなら約5年間効果が持続します。ただし小さいお子さんやペットのいるご家庭、換気ができないような部屋だと使用できる薬剤に制限があるのでケースバイケースとなります。


――市販の殺虫剤とは全く効き目が違うのでしょうか

全く違います。そもそも薬剤も違いますし、僕らには目に見えないところまで浸透させる技術もありますから。市販品は気休めでしかないと個人的には思います。例えば煙を炊くタイプの殺虫剤は煙が部屋の隅々まで行き渡らないと全滅させられませんが、煙は基本的に上のほうへ行ってしまいますよね。それに黒いゴキブリのように逃げ足の速い虫もいます。当然薬剤が当たれば虫は死ぬと思いますが、その瞬間の効果しか期待できないのかなと思います。

店内で見かけるようになったら相当いる

――職業病のようなものはありますか?

プライベートでご飯を食べに行ったときに、お店に入った瞬間にゴキブリの臭いを感じることがあります。先日もラーメン屋さんでそういうことがありました。結構強烈なので一般の方でもわかると思うのですが……。


――そうなんですか!? 確かに飲食店で小さなゴキブリが床を歩いているのはよく見かけますが……

店内で見かけるようになったら相当いる店だと考えられますね。


――そうなんですか!? ちなみにゴキブリ1匹の駆除でも依頼してよいのでしょうか

もちろんです。夜中に「ゴキブリが出た!」と言って依頼してこられる方もいらっしゃいます。うちは24時間営業なので夜中でもスケジュールさえ空いていれば出動しますよ。フットワークの軽さは自慢の一つです。飲食店から突然ネズミが入ってきて営業にならず「今すぐ来て!」と頼まれることもあります。そういうときは特に感謝されることが多いですね。


――季節によって「虫の出る数」=「売上」が変動するそうですが、不安になることはないですか?

10年以上この仕事をしていますから、そんなものかなと思っています。変動は激しいですが予想の範囲ですから。社員にとっては給料は変わらないので休みが増えて良いくらいに思っているかもしれません(笑)。

ニーズが高まっている特殊清掃の仕事

――害虫駆除以外に特殊清掃のお仕事もされているそうですが、どんな内容ですか?

孤独死された方のお住まいの片付け・掃除・消毒をして原状回復を行う仕事です。そういう現場では虫もいるので害虫駆除の仕事と全く関係ないわけではありません。最近ニーズが増えているのは特殊清掃の生前予約で、自分の死後に人様に迷惑をかけたくないと考える意識の高い方からの依頼が多いです。予め現場を見させてもらい費用を見積もり、亡くなった際に警察や病院から電話が来るよう手配しておきます。


――その場合は「依頼が来た」=「依頼人が亡くなった」ということですよね

生前にお伺いした現場に、今度はその方が亡くなった後に入ることになるので特別な気持ちになりますね。生前予約は東日本大震災の後に、東北の方からの依頼が増えたこともありました。家族が亡くなり一人になったことをきっかけに考えた方が多かったようです。


――対応エリアは決まっているんですか?

害虫駆除の対応エリアは基本的に関東のみですが、特殊清掃は全国どこでも依頼があれば行きます。先日も東北の方からご依頼をいただいたのですが、現地の業者に頼むよりうちに頼むほうが安かったようです。あえて安くしているつもりではないのですが、他社より安いと言われることは多いです。もちろん内容で選んでくださるお客様も多いのですが。また基本的にどんな案件でも対応するため同業他社から依頼をいただくこともあります。


――害虫駆除も特殊清掃もあまり人がやりたがらない仕事ですよね。あえてそれを仕事に選ぶのはなぜでしょうか

僕は力仕事はできないし、単純作業やデスクワークも苦手なため、基本的に人が嫌がる仕事じゃないと生きていけないだろうという感覚が若い頃からありました。大変な仕事ではありますが毎回違った課題に取り組め、いろいろなお客様に会える楽しさがあります。自分に向いている仕事だなと思います。



害虫駆除とは別の事業のお話も出ましたが、共通するのはやはり「人がやりたがらない仕事」をやるということ。その戦略はライバルが少ないというメリットはありますが、相応の覚悟も必要となります。最近はどちらの事業にも競合の会社が増えてきたようですが、吉留さんの会社はその覚悟の強さや経験の深さ、適正な価格で提供しようという誠実な姿勢で信頼を集めているようです。


【profile】アールズホールディングス 専務取締役 吉留健一
http://www.rs-holdings.net

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「害虫駆除に関する職業」
はこんな仕事です

客の希望や業務形態に応じて、生活の分野では、シロアリ、ゴキブリ、ダニ、ムカデ、農林・造園の分野ではマツクイムシ、カミキリムシなどの害虫駆除やコンサルティングを行う。害虫発生源の調査や駆除の方法、適切な薬剤の選択はもちろんのこと、国内外の最新情報の提供など幅広い知識と技術が求められる。とくに業務用薬剤には、劇薬などの駆除剤が含まれることもあるので、毒物劇物取扱者の資格を取得するなど、取り扱いには十分注意しなければならない。

「害虫駆除に関する職業」について詳しく見る