【シゴトを知ろう】歯科医師 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】歯科医師 ~番外編~

2017.05.30

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】歯科医師 ~番外編~

30年以上、歯科医師として患者さんの歯や口の健康を守ることに携わってきた森山明英さん。高校生の頃から技術職に就きたいと考えていて、大学進学時に将来の仕事を決めました。
仕事をするようになって変わったことや歯科医師の職業病などについてお話を伺ったので、番外編としてご紹介します。

この記事をまとめると

  • 床と口の中、どちらが汚い? 圧倒的に口の中の細菌数の方が多いという衝撃の事実
  • 顔は覚えていなくても口の中を見れば分かる!? テレビを見ていても気になるのは顔より歯
  • 人間の口の中は思っていたよりも狭いと感じた

歯医者から逃げ出していた子ども時代。まさか自分が歯科医師になるとは

――一般の方があまり知らない歯科業界の常識はありますか?

床に落ちた食べ物を、「汚いから食べない」という人は多いと思います。確かにきれいな状態ではありませんが、実は、床よりも人間の口の中にいる細菌の数の方がはるかに多いんですよ。
「きれい」「汚い」の観念は人によって違いますが、細菌の数が「汚い」の基準であるのなら、口の中の方が汚いです。口の中の細菌の数をゼロにすることは決してできないからこそ、歯磨きなどのデンタルケアを定期的にきちんとしないといけません。


――歯科医師の仕事に就いたことで、何か変わったことはありますか?

自分自身の子ども時代を振り返ってみると、歯科医師になるなんて想像もしていませんでした。母親に連れられていった歯医者さんから何回か逃亡したくらいですから(笑)。それくらい歯医者さんが苦手でしたし、嫌いでしたね。

大きく変わったのは、人前で話せるようになったことです。正直、学生時代は人と話すことが得意ではありませんでした。父母参観の日には手も挙げられない子どもでしたし、誰かの前に立つこともありませんでした。
ただ、歯科医師として仕事をする場合、患者さんに歯の状態を説明したり、治療方針について伝えたりするなど、話すことから逃れることはできません。経験を重ねるうちに、自然と話せるように変わってきたと思います。

指は商売道具! 挟んだりしないよう、扉の開閉には気を使う

――歯科医師の職業病だなと思うことはありますか?

人の顔をよく覚えているタイプではないのですが、歯のレントゲンのデータを見たり患者さんの口の中を見た瞬間に、「あ、この人か」と思うことはよくあります。テレビを見ていても、「この人はメタルボンド(*)入れてるのかな?」など、女優さんの顔よりも歯が気になってしまいますね。
ハリウッド女優などのホワイトニングした白い歯に憧れる人がいますが、日本人のようなアジア系民族の場合、肌の色との兼ね合いがあるので、歯があまりにも真っ白だと違和感がある場合もあります。なので、歯が白すぎるタレントさんがテレビに出ていると気になりますね。

*メタルボンド:内側は金属で外側にセラミック(陶器)を貼り付けた被せ物や差し歯のこと。保険外治療になるため治療費が高額になるが、本物の歯のように見せることができる。


――歯科医師の仕事をする上で、私生活で制限されることはありますか?

それほど意識しているわけではないのですが、重いものを持たなくなったと思います。また、扉の開け閉めに対してはとても気を使っていますね。
もし、指を痛めたり挟んだりして仕事ができなくなってしまったら一大事です。そうやって自分の指に対して注意する意識が高まるにつれて、自分の子どもを車に乗せる時は、座席に座らせてから私がドアを閉めるようにするなど、自然と自分だけではなく他の人の指にも注意をするようになってしまいました。

進歩する治療技術に対応するため、同窓生や勉強会メンバーと連携する

――歯科医師同士のつながりはありますか?

歯科治療の技術は日進月歩なので、最新の治療方法について学ぶために勉強会などに足を運ぶことも多いです。そういった場所で他の歯科医師と知りあうことがありますし、大学のOB会や歯科医師同士のスタディグループで顔を合わせることもあります。
例えば新しい技術が開発されたら、「どのメーカーの技術を導入するべきか?」「実際に導入してみてどうだったか?」など、私よりも経験のある歯科医師にアドバイスを求めたり、信頼している歯科医師からの推薦で導入する機器を決めたりすることもあるんですよ。


――歯科医として仕事をされるようになってから感じたギャップはありますか?

人間の口の中が、想像していた以上に狭かったことです。もちろん、学生時代に歯や口の中の状態について学んではいるのですが、模型と実際の人間とでは全く違いました。
模型はかなり広げられるように作られていますが、実際の人間の場合は患者さんによって違いますし、口の中で治療器具を動かすスペースを作り出すことは難しいんです。思っていた形とは違うと感じましたね。


子どもの頃は逃げ出してしまうほど嫌いだったのに、歯科医師の仕事に就いた森山さん。仕事を通して、人前で話すことへの苦手意識も克服されました。
今は、自分に向いていない、得意ではないと感じていることでも、経験や年齢を重ねることによって変化する場合があります。先入観や思い込みで自分の可能性を狭めてしまうのではなく、これから伸ばせる力があることも考慮に入れて、広い選択肢の中で仕事について考えてみてはいかがでしょうか。


【profile】森山歯科医院 院長 森山明英

森山歯科医院 http://moriyama-dental.com/

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「歯科医師」
はこんな仕事です

歯科医師は、虫歯や歯周病の治療を行い、口内環境を健全な状態へ導く仕事。治療だけでなく、正しい歯の磨き方を教えたり、歯石取りをしたり、健康な歯を維持するための病気予防も行っている。最近では「歯を美しく見せる」という観点から、歯並びの矯正治療やホワイトニングなどの需要も高い。歯科医師の大半は開業医だが、大学病院で歯科口腔(こうくう)外科や矯正歯科、小児歯科などの分野に分かれて働くケースもある。近年、歯科医師は過剰傾向にあるため、より高い技術力や信頼性が問われる職種でもある。

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