【シゴトを知ろう】移植コーディネーター 編

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【シゴトを知ろう】移植コーディネーター 編

2017.06.08

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】移植コーディネーター 編

臓器を提供する人と移植を受ける人、そして病院の間に入って調整を行う移植コーディネーター。一刻を争う上に、さまざまな人のいろいろな感情が絡み合う臓器移植の現場で、難しい調整をこなさなければいけない仕事です。看護師から転職して移植コーディネーターとなった佐々木友子さんに現場でのお話を詳しく伺いました。

この記事をまとめると

  • 臓器提供者は事故や病気などで脳死状態となった患者さんが多い
  • コーディネーターには看護師の資格を持っている人も多いが医療資格は必須ではない
  • その場はそのときにしかない。チャンスは大切にしよう

臓器移植の橋渡しをする仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

移植コーディネーターの仕事は、臓器を提供したい方と移植を受けたい方の橋渡しをすることです。臓器の提供意思を示している方で、事故や病気などで脳死状態となった方がいらっしゃるときや、ご家族が臓器の提供を希望されているときに病院から連絡が入ります。私たちは病院に伺い、ご家族に臓器提供についての説明を行います。提供が決まったら、病院のスタッフと連携して臓器提供にむけて対応を進めます。例えば提供者の血圧などのデータを記録して、そのデータを移植手術を行う病院に伝えて移植が可能かどうか確認したり、臓器摘出となったら手術室スタッフと連携し手術の準備を整えます。手術の際は、手術に立ち会って時間を記録したりします。

臓器提供は突発的に起こるため、一日のスケジュールは流動的です。病院から連絡が入るのは、提供者の方が脳死状態となり余命数日という時期なのですが、ご家族が臓器提供にご承諾された後、臓器提供までの間は病院に泊まり込むこともあります。それ以外ではオフィスでスタッフ研修や勉強会のための資料作りをする日もあります。


Q2. どんなときに仕事のやりがいを感じますか?

臓器を提供された方のご家族が「提供できてよかった」と言ってくださったり、一連の過程が問題なく終わったときはホッとします。また、移植を受けた方が元気になったと聞いたときはうれしいですね。提供していただいた方のご家族にも、ご希望に応じてそのことをフィードバックすることもあります。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

臓器はガンなどの病気のある方だと提供できない場合もあるため、臓器提供者となるのは事故や病気などで急に脳死となった方がほとんどです。そんな突然の出来事によって家族が亡くなりそうというときに関わることになるため、ご家族の感情が揺れ動いていたり、臓器提供について家族内で意見が割れているような状況のご家族と接する大変さはあります。
ご本人が提供意思を事前に示していてもご家族が「傷を付けたくない」「静かに看取りたい」ということで提供に至らないこともあります。医療スタッフの中にも、これまで治療に全力を尽くしてきたのに、命が助からないと分かった時点で臓器提供にシフトするのは心苦しいという思いを抱く方もいらっしゃると聞きます。さまざまな葛藤を抱える人たちの間に立って調整を行わなければならないため、大変に感じることもあります。

「最後の意思」を叶える仕事

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

私はもともと看護師をしていたのですが、勤務先の病院で臓器提供があり、移植コーディネーターという仕事を知りました。ご本人やご家族の最後の意思を叶えられる仕事だと感じ、ぜひ携わりたいと思いました。
その後、日本臓器移植ネットワーク(JOT)のWebサイトを見てコーディネーターを募集していることを知り、応募して試験を受けて合格しました。移植コーディネーターは医療現場で活動するため看護師などの医療資格を持っている人も多いですが、医療資格を持たず入職しても、入職後の研修や自己学習などで知識を身につけて活躍している人もたくさんいます。


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか?

看護師を目指して4年制の看護大学に通いました。専門学校ではなく大学を選んだのは、時間をかけて広くいろいろなことを学びたいと思ったからでした。1年生のときは一般教養を中心に学び、2年生から専門課程を取り、病院での実習などを行いました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

人の役に立てて女性でも自立できる仕事がしたいと思い、子どもの頃から看護師を目指していました。高校の時の同級生にも看護師を目指していた友人がおり、就職してからも愚痴を言い合ったりして(笑)、随分助けられました。そうしたつながりを持てたのが高校時代の財産ですね。
高校生の頃は移植コーディネーターという仕事があることを知りませんでしたし、当時知っていたとしても興味は持たなかったと思います。看護師になりたい気持ちが強かったですから高校生の自分には縁遠く感じられたかもしれません。

体力的にも精神的にもタフな人に向いている

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

人と関わることが好きな人ですね。毎回いろいろな病院へ行き、その都度いろいろなご家族や病院スタッフの皆さんと関わる必要がありますから。あとは体力的にも精神的にもタフな人ですね。急な出張やあっせん時には睡眠時間を十分確保できないときもありますので。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

今できることを精一杯がんばって楽しんでください。勉強をするにしても、部活をするにしても、遊ぶにしても。その場ってそのときにしかないものです。そのチャンスを逃さずに、大事にしてほしいなと思います。



人の感情も含めてさまざまな調整にあたる移植コーディネーターの仕事は苦労も多いようですが、亡くなる命と助かる命の橋渡しができることには大きなやりがいがあるのかもしれません。必須の資格や経歴があるわけではないので、興味を持った方には、将来の一つの選択肢になるかもしれませんね。


【profile】日本臓器移植ネットワーク チーフコーディネーター 佐々木友子
https://www.jotnw.or.jp

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「移植コーディネーター」
はこんな仕事です

臓器などの移植に際して、提供者と患者との橋渡しをする仕事。提供者(ドナー)情報が入った際に、提供元の病院で調整や家族への説明などを行う「ドナーコーディネーション」と、患者(レシピエント)に最適な臓器・組織を医師とともに選び運搬する「レシピエントコーディネーション」の2つに大別される。1件の移植について約10名のチームを組んで、病院内・病院外での業務を区分して担当し、最適な臓器・組織を患者に届ける。国家資格はなく、(社)日本臓器移植ネットワーク所属または委嘱にて業務にあたる。

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