【シゴトを知ろう】スポーツプロモーター 編

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【シゴトを知ろう】スポーツプロモーター 編

2017.06.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スポーツプロモーター 編

皆さんは大きなスポーツの大会が開催されるまで、裏でどのようなことが行われているか想像できますか? 企画から始まり宣伝活動や当日の設営~片付けなど、その仕事は多岐にわたります。そんなイベント開催の業務に携わるスポーツプロモーターのお仕事について、アウトドア企画会社を運営する北村ポーリンさんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 大会の企画・予算作成、宣伝・集客、当日運営など仕事内容は幅広い
  • 「女性としてどう生きたいか」という視点で将来の仕事を考えるアプローチもある
  • 段取りやマルチタスキングの能力が求められる仕事

スポーツ大会の企画・運営・盛り上げをサポートする仕事

Q1. 仕事概要を教えてください

アドベンチャーディバズというアウトドア企画の会社を運営しています。登山やトレイルランニング(山野を走るスポーツ)に関するツアーやワークショップなどを自社で企画運営したり、スポーツ大会の運営を請け負ったりしています。

例えば「伊豆大島ジオパークロゲイニング大会」という大会は、主催の大島観光協会から「観光につながる面白いスポーツイベントを考えてほしい」と依頼されて提案し、企画運営を請け負っています。ロゲイニングというのは、地図を使って制限時間内に指定されたポイントを巡り点数を競うオリエンテーリングのようなもので、国際的に楽しまれているアウトドアスポーツです。
その他には「ウルトラトレイル・マウントフジ」という富士山の周囲100マイルを走るスポーツイベントの大会運営・事務局スタッフとしても活動しています。「ウルトラトレイル・ワールドツアー」という国際競技のシリーズ戦の一つとして開催される大会で、私は英語を使って海外のスタッフとやり取りをしたり、予算管理を担当しています。

大会運営の仕事内容は多岐に渡ります。自治体の補助金などを得るための企画書作成や予算作り、大会のオペレーション整備(ロゲイニングなら地図作りやポイント選定、競技ルール策定、参加者向け資料作成など)、チラシ・パンフレット・Webサイトの制作、スタッフの手配、申し込み受付、SNSやイベントなどでの情報発信、参加者リスト作成、当日運営、片付け、最終費用の計算など。予算や許可の申請には時間がかかりますので、準備には半年から1年かかることも。仕事はプロジェクト単位で動いており、それぞれに多くの人が関わるため、日々の状況に応じてさまざまな準備に対応する必要があります。


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

私たちの企画するアウトドアのイベントや大会は初心者の方でも楽しめるものが多く、「新しいことを始めたい」「チャレンジしたい」「何か変えたい」という人にきっかけを与えられることにやりがいを感じます。特に都会で働く人は疲れていますから、自然の中で体を動かすことのリフレッシュ効果は科学的にも証明されていますし、人間にとって必要なものだと感じています。また、アウトドア体験を通して自分を知ったり、自信をつけたり、大変さを乗り越えて成長したり、自分の輝きを見つけて人生観が変わることもあります。その最初の一歩を踏み出すお手伝いができればうれしいですし、誰かに良いきっかけを作ってあげられると自分自身も満たされます。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

同時期にたくさんのプロジェクトが重なってしまうときは仕事量が増えて大変ですね。小さい会社なので1人で多くの業務をこなさないといけませんから。企画書や予算を作ったり、チラシのデザインやキャッチコピーを練ったり、Webサイトを更新したり、現場の下見をしたり……と仕事の幅も広くて、疲れ果ててしまうこともありますね。

雑誌の読者企画をきっかけにアウトドアの会社を設立

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

私は日系3世のカナダ人で、以前はカナダの会計監査法人で経営コンサルティングの仕事をしていました。カナダで出会った日本人の夫と結婚して来日してからは、スポーツメーカーの財務の仕事に就きました。東京で満員電車に乗って働く経験をして思ったのは「東京って忙しい街だな……」ということでした。アウトドアを身近なものとして楽しんでいる大人も少ない印象を受けました。
そんなときに見つけたのが雑誌『ターザン』のアドベンチャーレースの読者体験企画でした。応募して受かり、3年ほど活動しました。もともとカナダにいた頃からアウトドアスポーツは楽しんでいましたが、ターザンでの活動を通して多くのレースや大会に参加させていただき、日本のアウトドア関係者とたくさん知り合うことができました。そのインプットを糧に今度は他の人たちにきっかけを提供していきたいと思い、今の会社を立ち上げました。


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか?

カナダの大学の商学部で学んだ後、大学院(ビジネススクール)に進みMBA(経営学修士)を取りました。大学時代は会計士と弁護士で進路を迷ったのですが、世界を見てみたいという気持ちもありましたので、世界のどこへ行っても変わらないであろう「数字」を扱う会計士になろうと思い、大学院ではカナダの公認会計士の資格も取得しました。

男性に頼らず生きていけるような具体的なスキルと資格を持ちたいという思いもありました。女性の人生には結婚・出産・離婚などいろいろなことが起こり得ます。もちろん夫婦は助け合うものですが、誰かに頼らないと状況を変えられない自分にはなりたくなかったし、女性として自由でいたいと思ったんです。家族のために進学や仕事を諦めた母の影響もあり、女性としてどう生きていきたいかという視点で将来を考えていました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は、今のような仕事をしているとは想像もしていませんでした。でも当時からアウトドアは好きで、行きたい場所やツアーの情報を雑誌から切り取って理想のアドベンチャーツアーを企画していました。想像の中でアラスカに行ったり、ユーコン川をカヤックで越えたり、ネパールに行ったり、アマゾンのジャングルを歩いたりして、いつか行きたいなと夢見ていました。友達を集めて2泊3日のカヌー旅行や自転車旅行などにもよく行きました。キャンプサイトを予約したり、ルートを調べて食事の計画を立てたりするのも好きでしたね。当時から企画や手配をして人を連れていくことが好きだったんだなと思います。

踏み出せば意外と何とかできるもの

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

大会運営の仕事は段取りができる人に向いています。同時にたくさんのことが起きるため、それを切り盛りする力が必要です。英語では「ジャグリング(juggling)」といいますが、いかにたくさんのものを落とさずに動かしていけるかという力。マルチタスキング(複数の作業を同時に行うこと)が必須ですから、一つのものを作ることに集中したい職人タイプの人には向いていないと思います。また常に外に向き、お客様対応も多い仕事なので、人に喜んでほしいというカスタマーサービス精神がある人のほうがやりやすいと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

やってみたいことがあれば、思い切って一歩踏み出して挑戦してみてください。最初は誰でも「できないかもしれない」と不安を抱くものだと思いますが、人間は踏み出せば意外と何とかできるものです。そこから世界は広がります。怖がらずにやってみましょう。



経営や財務の世界から、大好きなアウトドアの世界に飛び込んだポーリンさん。でも趣味を仕事にしたいという思いではなく、自らが子どもの頃から憧れて親しんだ“自然とつながる体験”を、多くの人に提供したいという思いが今の仕事を始めた理由だそうです。ビジネスのスキルを使って大好きな分野のスポーツを盛り上げたいと考える人には、大きなやりがいを得られそうな仕事ですね。


【profile】アドベンチャーディバズ株式会社 代表取締役 北村ポーリン
https://www.adventure-divas.com

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツプロモーター」
はこんな仕事です

スポーツに関するイベントの、企画・開催・運営をトータル的に行う仕事。大会や国際試合などを開催するにあたり、場所や日時をセッティング。会場設営や宣伝活動、メディアへの対応なども行う。イベントに関するほとんどの業務に携わり、指揮や管理をしていくためリーダーシップが問われる。また、出場選手や団体と交渉したり運営スタッフを取りまとめたりと、高いコミュニケーション能力が求められる場面も多い。とくに必要な資格はないが、スポーツに精通していて、人を楽しませることが好きな人に向いているだろう。

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