【シゴトを知ろう】土地家屋調査士 編

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【シゴトを知ろう】土地家屋調査士 編

2017.06.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】土地家屋調査士 編

「土地家屋調査士」という仕事を知っていますか? 不動産の購入・相続などの際に所有者に代わって登記手続きを行う専門職で、法律知識と測量技術の両方が求められるお仕事です。その具体的な仕事内容はどのようなものなのでしょうか。たいら土地家屋調査士事務所代表の平良真吾さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 不動産の登記手続きとそれに必要な調査や測量、図面作製などを行う
  • 土地の境界を定める場合、隣地との調整が大変なことも
  • フィールドワークとデスクワークの両方をこなせる人が向いている

自分の名前が長く残る、やりがいと責任を伴う仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

土地家屋調査士は不動産の登記を行う専門家です。登記とは、土地や建物の場所や広さ、用途、所有者などの情報を国の登記簿に記録すること。個人や法人の不動産所有者から依頼を受け、登記申請に必要な調査や測量・図面の作製・申請手続きなどを行っています。ケースとして多いのは、新しく建物を建てた時や、土地を売却・相続した時ですね。建物の新築時などに「どこにどんな建物を建てたのか」「形や用途は」といった登記を行う「建物表題登記」の他、1つの土地を2つ以上に分ける「土地分筆登記」も行います。現地での測量業務など、仕事の半分はフィールドワークです。

<一日のスケジュール>
9:00 予定のチェックと所内ミーティング
10:00 現場での測量業務
12:00 昼食
13:00 現場での測量業務
16:00 帰社、測量結果から図面を作製
20:00 退社


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

例えば土地分筆登記申請の際には「地積測量図」という図面を法務局に提出します。そこには作成者として私の名前が記載されます。この図面は半永久的に保存されるため、自分の名前が今後何十年も残っていくのだと思うとやりがいを感じますね。その分責任も大きく、ミスのないように細心の注意を払っています。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

土地を登記するには、隣接地との境界を確定しなければいけません。土地の境界は、実は決まっているようで曖昧になっていることがほとんどです。確定するためには、隣接地の土地の所有者に現地で立ち会いをしてもらい「境界の位置はここでいいですか」という確認を取る必要があります。ただ、中には相手の認識との間に食い違いがあったり、隣同士の仲があまり良くなかったりして、確定するのに時間がかかることもあります。図面など過去の資料をもとに説明して納得していただけるように努めますが、調整には大変なことも多いです。隣地の方に承諾をいただけなければ境界が確定できず、土地の登記もできません。場合によっては、境界トラブルを迅速に解決するために法務局の職員が境界を定める「筆界特定制度」を利用することもあります。
あとは外での作業が多い仕事なので、夏の暑さや冬の寒さはやはりつらいですね。

補助者として経験を積んだ後、土地家屋調査士の資格を取得

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

以前は建設業で測量の仕事をしていたのですが、地元から上京して仕事を探していた時に、「登記測量」という求人を見つけて土地家屋調査士事務所に就職しました。「測量なら経験があるからできるだろう」と思って軽い気持ちで応募したのですが、実際にやってみると想像と違う面も多かったですね。その後しばらくは補助者として働いていましたが、一通りの業務を経験し、「自分の名前で仕事をしてみたい」と考えるようになりました。結婚して子どもが生まれたこともきっかけになり、土地家屋調査士の資格を取るための勉強を始めました。


Q5. この仕事に就くために学んだことは?

土地家屋調査士は合格率約8%の国家資格です。試験には択一式の問題のほか実際の業務に近い製図の問題もあり、それぞれ専門的な知識が要求されます。土地家屋調査士事務所で働きながら、通信教育や専門学校で3年間勉強しました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代はずっと遊んでいました(笑)。「1度は地元から東京に出たい」とは思っていましたが、何をやりたいかは特に考えていませんでしたね。オートバイが好きで、毎日友達と楽しく過ごしていました。今この仕事をしているとは、高校時代には全く想像もしていなかったです。

現場作業と書類仕事の両方をバランス良くこなす

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?

境界を確定する際の隣地の方との交渉や、依頼者とのやりとりなど、人とのコミュニケーションはとても大切です。そのためある程度の社会経験がある人の方が、この仕事には向いているかもしれません。
あとは、客観的に判断することが得意な人や、フィールドワークとデスクワークの両方をこなせる人。土地の測量後には、境界の目印のためにコンクリートの境界標識を設置するのですが、その際には自分で穴を掘ってコンクリート抗を埋める作業を行います。土地家屋調査士にはそのような汚れる力仕事もあれば、ミスのできない細かい書類仕事もあります。両方をバランス良くこなせる人が向いていると思いますね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

高校生の皆さんにとって土地家屋調査士はなじみのない職業かもしれませんが、不動産の登記に欠かすことができないとても重要な仕事です。興味がある方はぜひ目指してみてほしいと思います。
また、将来何か仕事に就いた時「自分には合わない」「辞めたい」と思うこともあるかもしれません。私も以前同じように考えたことがありましたが、就職して3年を越えたあたりからようやく仕事の面白さが分かってきました。どんな仕事でも、継続する中で成長できることがあると思います。業種や職種に関わらず「まずは3年続ける」ということを意識して取り組むと、楽しさややりがいも見つかるのではないでしょうか。



複雑な登記の手続きは一般の人には難しいものです。土地の購入や相続、家を建てる時などに、土地家屋調査士はとても重要な役割を担っているのですね。登記された不動産の情報は長く保存され、一般に公示されます。「自分の仕事が後世に残る」ということは、大きなやりがいにつながりそうです。


【profile】たいら土地家屋調査士事務所 平良真吾
http://www.office-taira.net/

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「土地家屋調査士」
はこんな仕事です

登記手続きは、素人にとっては複雑なため、法務局へ正確な登記を行うときに、土地や家屋の物理的な状態を調査する職種。誰かが家屋を新築・増築するときや、所有地に何かをつくる場合、土地の売買や不動産相続の際にも業務が発生する。不動産所有者に代わって住所の確認、土地面積の測量、境界線の調査、図面の作成、登記の申請手続きなどを行う。近隣住民の立ち会いの下、土地の調査を実施する場合もある。自分以外の住民票などを請求できる限られた専門職であり、法務省が認める国家資格を取得する必要がある。

「土地家屋調査士」について詳しく見る