【シゴトを知ろう】宅地建物取引士 編

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【シゴトを知ろう】宅地建物取引士 編

2017.06.05

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】宅地建物取引士 編

土地や家といった不動産の取引の際に欠かすことができないのが、宅地建物取引士のお仕事です。「宅建」「宅建士」という略称を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。「不動産取引の際に重要事項を説明する仕事」「不動産会社に勤める人が取得する資格」というイメージもある宅地建物取引士ですが、その他にも多くの活躍の場があります。総合不動産コンサルティングサービスを展開する株式会社さくら事務所でコンサルタントを務める田中歩さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 不動産の売買や相続にまつわるコンサルティングを行っている
  • 宅地建物取引士は仲介業の他、不動産コンサルティングにも必要な資格
  • 学校以外の世界に飛び出し、多くの人と触れ合ってほしい

お客様からの感謝が一番のやりがい。社会的な意義も感じられる仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

私が企画運営に参画している「さくら事務所」は、住宅診断(ホームインスペクション)やマンション管理組合向けコンサルティング、不動産の売却や購入・活用に関するさまざまなアドバイスなどの総合不動産コンサルティングサービスを展開する会社です。私はその中で、主に不動産売買に関するコンサルティングを行っています。不動産売買の際には、そもそも売買すべきかどうか、売買の時期や資金繰りなど、いろいろなことを検討しなければいけません。売るのではなく賃貸に出す方法もありますし、その場合は投資として成り立つかどうかを熟慮する必要があるでしょう。また相続の際はトラブルを防ぐ方法や節税についても考えなければいけません。不動産に関するトータルなコンサルティングを通じて、お客様が適正に判断するための材料を提供しています。

<一日のスケジュール>
朝 新聞を読む、株式や為替のチェック
10:00 出社、メールチェック
10:30 外出
客先を訪問し、打ち合わせ・提案・レポート提出・交渉・現地調査など
17:00 帰社
18:00 退社、帰宅後レポート作成など


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

お客様から感謝の言葉やお手紙をいただいたときは、涙が出るくらいうれしいですね。しばらく経った頃に「おかげで今幸せに暮らしています」「子どもが生まれました」などとお手紙をいただくと、本当に良かったと思います。中にはその後相続の相談があったり、お友達を紹介してくれたりと、継続したお付き合いにつながることもあります。
また私は自分でも会社を運営しているのですが、市場のニーズを分析して戦略を立て、それが依頼につながったときはやりがいを感じます。ニーズを先読みするためには常にアンテナを張って情報収集をしなければいけません。苦労も多い分、多くの方に喜んでいただけたときには「社会的にも意義のある仕事ができた」という大きな達成感があります。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

お客様からの依頼が重なると、夜遅くまで仕事をしなくてはならないときもあります。特に不動産契約をする人が多くなる2・3月は依頼が集中しがちです。やむなく依頼をお断りしなければいけないこともあり、非常に心苦しいですね。時間的に余裕がないときでもより多くのご依頼を受けられるよう、短期間で的確なレポートを作成するための効率化を常に意識しています。

中立な立場での適正な不動産コンサルティングを目指して

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

以前は信託銀行に勤め、不動産のコンサルティングとファイナンス(資金調達)、売買に関わる業務に長年携わっていました。その中で、一般の方でも安心して不動産取引ができるような、中立な立場での適正な不動産コンサルティングを行いたいと考えるようになり、独立して会社を設立しました。現在は自分の会社とさくら事務所での業務を並行して進めています。
宅地建物取引士は不動産売買の仲介を行う信託銀行においては必須となる資格です。今でもそうかもしれませんが、私の入行当時は職員全員に取得が義務づけられていました。仲介業だけでなく不動産コンサルティングにおいても必要な知識だと思いますよ。民法や税法をバランス良く身につけられるため、業務の基礎となる資格といえるのではないでしょうか。


Q5. 大学では何を学びましたか?

経済学部で財政論を専攻していました。財政論というのは簡単に言えば、税金をどう徴収し、どのような配分で支出するかを議論する学問です。税金の中でも不動産に係る課税は非常に大きく、大学での学びは不動産とも密接に関わるものでした。また当時はバブル期で不動産価格がどんどん上昇する中、その後の人口減少が及ぼす影響を意識した論文なども書いていました。就職先に不動産を扱う信託銀行を選んだのも、都市銀行よりも学んだことを生かせるのではないかと思ったからです。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代は陸上部に所属し、部活動ばかりやっていました。『小説吉田学校』という映画の影響を受けて、「法律や経済を学んで官僚になりたい」と考えていた時期もありました。実際には今不動産とファイナンスの分野で社会貢献ができているので、官僚の道を目指さなくて良かったかもしれないですね。

コミュニケーション能力があればどんな仕事でもやっていける

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?

質問の答えにはならないかもしれませんが、今の高校生が大人になる頃には、仕事の向き不向きというのは徐々になくなっていくと思います。おそらく近い将来、事務的な仕事のほとんどはAI(人工知能)で行えるようになるでしょう。そうなると、どんな仕事に就くにしても、コミュニケーション能力が非常に問われる時代になるはずです。例えば私が行っている不動産コンサルティングなら、依頼者であるお客様をはじめ、不動産の売買相手、相続人や関係者など、多くの方とコミュニケーションを取りながら案件をまとめていかなければいけません。高校生の皆さんには、学校以外の世界に積極的に関わり、いろいろな人と会話をしていってほしいですね。そうやってコミュニケーション能力を身につければ、どんな仕事でもできるようになるのではないでしょうか。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

先ほどの話と重複しますが、学校以外の世界にもっと目を向けてみてください。アルバイトやボランティア、海外留学、恋愛など、たくさんの人と触れ合ってほしいと思います。いろいろな人から話を聞いて、自分の考えを伝え、相手から反応が返ってくる。そのような会話の繰り返しが、コミュニケーション能力を高める非常に良いトレーニングになるはずです。高校時代は自分の世界を広げるチャンスです。学校の勉強はもちろん大切ですが、それだけで終わってしまってはもったいないですよ。


田中さんは信託銀行での勤務を経て、現在は不動産の売買や相続に関するコンサルティングを手掛けています。宅地建物取引士の資格は民法や税法の知識をバランス良く勉強できる、不動産に関わる業務の基礎となるものだそう。ただ「資格を取って終わり」ではなく、それに自分でさらに知識を上乗せしていくことが大切だと言います。将来不動産業界で働きたいと思うなら、まずは取得を目指すべき資格といえるのかもしれません。


【profile】株式会社さくら事務所 コンサルタント 田中歩
http://www.sakurajimusyo.com

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「宅地建物取引士」
はこんな仕事です

不動産を円満に取引するため、顧客に宅地・建物の重要事項を説明するのが仕事。重要事項として説明されるのは、土地の面積や建物の構造、権利関係、支払い条件など。家や土地の購入は、人生の中でおそらく一番大きな買い物だからこそ、家や土地の売買には法的な取り決めが多い。不動産業者には従業員5人に対し、一人以上の宅地建物取引士を事務所に配置することが義務付けられており、不動産業界では必要不可欠な職種だと分かる。不動産業界のほか、金融機関の不動産を扱う部門など活躍の幅は広い。

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