【シゴトを知ろう】臨床検査技師 編

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【シゴトを知ろう】臨床検査技師 編

2017.05.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】臨床検査技師 編

病院で働く人と聞いてまず思い浮かぶのは医師や看護師かもしれませんが、直接患者さんと関わることは少なくても、患者さんの病状を判断したり、治療方針を決めるために重要な役割を担っている人たちがいます。血液や脳波などの検査を行う臨床検査技師はその一人。表舞台に出ることは少ないですが、患者さんの健康や命を守るために欠かせない存在です。
今回は、中学生の時から臨床検査技師を目指していた白石典子(しらいしのりこ)さんに、仕事内容や臨床検査技師に興味を持ったきっかけなどについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 顕微鏡を通して病気や回復経過が分かる。医師の診断のために必要なデータを取得・分析する仕事
  • 顕微鏡や人体に興味があった子ども時代、人体図鑑はボロボロだった! 
  • 臨床検査技師は国家資格。でも、本当の勉強が始まるのは資格を取得してから

患者さんの健康のため、検査は正確かつ迅速に!

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

臨床検査技師は、患者さんの血液や尿といった検体を調べる検体検査や心電図や脳波など患者さんの体そのものを調べる生体検査を行っています。学校で行われる健康診断で、皆さんから採取した血液や尿などの成分に異常がないかどうかを検査しているのが私たちでなんですよ。
おのおの専門分野を持っていますが、基本的には全ての検査ができるように勉強し、経験を積んでいます。医師は患者さんを診断し、その治療方針を立てるのが仕事ですが、臨床検査技師はその医師の診断のために必要なデータを分析して、正しく伝えるのが仕事です。
検査結果に誤りがあると誤診につながったり、患者さんの命に関わることにもなりかねないため、仕事には正確性と迅速性が求められています。勤めている場所の規模にもよりますが、たくさんの検査を行う必要があるため、毎日とても忙しく過ごしています。

普段は8時頃に出社し、出社したら必ず、検査用の機械が正しく動くかどうかの精度管理を行います。最低でも1日2回やっていますね。
当院では外来(通院)と病棟(入院)の患者さんがいる他、人間ドックなどの検査もあるので、300人分くらいの検査を午前中に行い、午後は検査や機械の整備などをしています。勉強会などがあれば仕事が終わった後に参加して、知識と技術の向上に努めています。

08:10 出勤、検査機器の精度管理
午前  検査(検体検査・生体検査)
12:00 昼食
午後  検査、検査機器の精度管理・整備、会議、その他管理業務
18:00 退勤(日によって、1.5~2時間程度勉強会や実技講習会などに参加)


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

私は採血した血液などを扱う検体検査が好きで、中でも顕微鏡で赤血球や白血球などを見る血液検査はとても楽しいです。白血病などの重篤な疾患を見つけると、その患者さんのことを思ってとてもつらくなることがありますが、一刻も早く治療を始めて健康を取り戻してほしいと願い主治医に連絡する時は、とてもやりがいを感じます。
貧血も顕微鏡の検査で発見できることがあって、治療後に患者さんが回復していく様子を顕微鏡の中で見ることもできるので、そんな時はとてもうれしくなりますね。入院中の検査結果が悪かった患者さんが無事に退院した後に、経過観察で来院されたときの笑顔を見ると、回復されてよかったと心から思います。それがやりがいにつながっていると思います。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

臨床検査技師はさまざまな検査に携わりますので、広い分野の専門的知識が必要となります。進歩する高度先進医療やチーム医療についていくために、国家資格を取ってからも日々勉強しなければならないので、少し大変だなと思うこともあります。でも仕事中は、つらいとか大変などと言っている場合ではありません。一番大変でつらいのは患者さんですから。

中学生の時に見つけた「やりたい仕事」。それに向かってまっしぐら

「顕微鏡で見る血液はとても美しいんです」

「顕微鏡で見る血液はとても美しいんです」

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

昔から顕微鏡で物を見ることが好きだったことに加えて、人体にも興味がありました。頭やお腹が痛くなるのはどうしてだろうといった疑問を持っていたり、持っていた図鑑シリーズでも、人体に関する巻だけボロボロになるまで読んでいました。
そんな中、高校受験の時にたまたま目にしたパンフレットに、臨床検査技師を養成する専門学校が載っていたんです。学校の説明を読んで「私がやりたいのはこの仕事だ!」と思い、この仕事を目指しました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

臨床検査技師は国家資格です。受験資格を得るためには、専門学校に3年間、もしくは大学に4年間通う必要があり、当時は専門学校の方が国家試験の合格率が高かったことや1年でも早く医療現場に出たかったこともあって、専門学校に進学しました。

専門学校では、まず医療に携わる者としての倫理に始まり、人体の仕組みや病気について、検査の原理や形態観察の基本など、臨床検査技師になるために必要な知識と技術を学びました。毎日のようにレポートと次の日の予習に追われてとても大変でしたね。
3年生の時には約半年間、病院で臨地実習(*)を受け、その後はひたすら国家試験に向けた勉強をしていました。

*臨地実習:医療現場で働くことを目指す学生が、実践的な知識や技術を学ぶために、病院や福祉施設などで実際の業務を体験すること。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

まさしく憧れていた仕事ができています。国家試験に受かった時は、それまでの努力が報われた感じでした。本当にうれしかったですね。病院勤務の希望もかない、「よし、やるぞ!」という気持ちになりました。

でも、実際に仕事を始めてみると、責任ある仕事を任されて大変な時もあります。それでも、好きなことを仕事にできてよかったです。
一般の会社に勤めていたら違う人生があったかもしれないと思うこともありますが、医師や看護師、薬剤師などさまざまな職業の方々と一緒になってチーム医療を成し遂げていく仕事には、他の社会では味わうことのできないとても大きな魅力がありますね。

医療人に必要なのは、奉仕の心と強い責任感

憧れの仕事に就いても気を抜かず、日々勉強に取り組む白石さん

憧れの仕事に就いても気を抜かず、日々勉強に取り組む白石さん

Q7. どういう人が臨床検査技師に向いていると思いますか?

人の体や健康に興味を持っていることが大事です。また、医療に携わる全ての職業に共通していえるのですが、医療人として奉仕の心を持つことはとても大切なことだと思います。人の命に関わる仕事でもあるので、興味があるというだけでは駄目です。患者さんの命を預かっていることに対して強い責任感を持っていないと、この仕事は務まりません。
そして、向学心や探求心を持っていることですね。医療は日々進歩していますし、知識が多ければ多いほどたくさんの患者さんを救うことにつながります。臨床検査技師の人たちは、社会に出てからも勉強を続けています。自分の時間を割いてでも、貪欲に知識を吸収しようという人に向いている仕事だと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

実は自分の知らないところに、将来役に立つことが転がっているかもしれません。その中には、高校生の今しかできないことも多いはずです。視野を大きく広げて、ぜひいろいろなことにチャレンジしてほしいです。
まずは、自分が本当に興味を持てるものを見つけてもらいたいですね。最初から決めつけないで、楽しみながら何にでも挑戦してください。もし、医療に興味があるのなら、見学できる病院も増えてきていますので、インターネットなどで調べてみるのもいいかもしれませんよ。


臨床検査技師は医療現場における縁の下の力持ち。直接患者さんに接する機会は少なくても、自分たちの仕事が及ぼす責任の重さや仕事の先に一人の人間の命があることを常に意識して、日々勉強しています。
病院の規模や診療科目によって仕事内容は変わってきますので、臨床検査技師に限らず医療の世界で働くことに関心のある人は、いくつかの病院を見学して、実際に働いている人たちから話を聞いてみるといいかもしれませんね。


【profile】診療技術部臨床検査科係長 白石典子(しらいし のりこ)

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「臨床検査技師」
はこんな仕事です

病院の検査センターなどで、病気の診断や治療の効果を知るために、さまざまな検査をする仕事。臨床検査技師が取り扱う検査は、大きく分けると2つある。血液や尿などを検査する「生化学検査(検体検査)」、測定器を使用して心電図や脳波などを調べる「生理学検査(生体検査)」がある。これらの検査でデータを取得し、医師に提供する。また、検査データを分析し、その結果を医師に伝える場合もある。製薬会社や保健所など、臨床検査技師の活躍の場は広い。

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