【シゴトを知ろう】大使館スタッフ 編

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【シゴトを知ろう】大使館スタッフ 編

2017.04.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】大使館スタッフ 編

日本にある各国の大使館に勤務する大使館スタッフ。経理・広報・ビザ発行など、多様な部署があり、秘書・通訳・ドライバーといったさまざまな職種の人が大使館で働いています。今回はアメリカ大使館の広報・文化交流部で映像コミュニケーションスペシャリストとして働く、増田奈保子さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • アメリカと日本の橋渡し的な役割が果たせた時に喜びを感じる
  • 緊急の事態にも柔軟に対応して、常に準備しておくことが大事
  • 留学し、多様な価値観に刺激を受けてやりたいことを見つけた

アメリカ大使館にはさまざまな職種の人が約500人働いている

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

アメリカ大使館には外交官を含めてスタッフが500人程勤務しています。私が所属する広報・文化交流部をはじめ、通訳や経理などの一般的な職種から、警備員や運転手、郵便物を配る人や庭師など職種もさまざまです。広報・文化交流部という部署では、アメリカの文化や政府の政策を日本の方々に伝える仕事をしています。例えば、アメリカから大統領が来日する際のプレス対応や、講演のイベントを主催したり、多岐にわたるサポート業務を行います。その中で、私は「映像コミュニケーションスペシャリスト」という役職で、動画とビジュアルに関するコンテンツ制作を主に担当しています。

<一日のスケジュール>
09:30 出勤~メールや大使館SNSのチェック
10:00 ビデオの撮影準備~撮影
12:00 ランチ
13:00 ビデオ編集
15:00 ミーティング
17:00 メールや大使館SNSのチェック
17:30 その日撮影したビデオなどの確認
18:30 退社


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

誰かの役に立てたと感じた時ですね。例えば、一般の方が大使館に直接触れ合うのは、ビザの取得時が多いと思いますが、大使館に入ってすぐの頃、ビザ取得のために行う面接方法の解説ビデオを制作したんです。大使館でビザの面接、と聞くとなんだか大変なことのように聞こえますが、実際はそんなことはないんですね。ただ、百聞は一見にしかずと言うように、言葉で説明するより映像で物語として伝える方がより効果的だろうと考え、ビザを申請をする人の視点に立って、大学生の女の子が大使館に学生ビザを取りに行くストーリー調のビデオを作りました。すると、大使館を本国で統括している国務省からも分かりやすいと評価をもらえて、ビデオを実際に見た一般の方からも「安心して準備できた」との声をいただけたので、とてもうれしかったですし、やりがいを感じました。
また、昨年に企画・撮影編集をした「恋ダンス【アメリカ大使館・領事館バージョン】」が、ケネディ前大使とさまざまな日本の方が交流を持つキッカケになったりしたのですが、このようにアメリカと日本の橋渡しに貢献できたかなと感じられると、うれしいですね。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

官公庁ではよくあることですが、一つの情報を発信するにも、さまざまな人の許可が出ないと公開することができなかったりします。そのもどかしさは大変なところでしょうか。また、急な予定変更もよくあります。例えば「国務長官が来日して、◯◯に行く」という計画があったとき、当初予定していたプランAがBに変わり、翌日になって更にCに変わったと思ったら、またAに戻ったり。現場スタッフではコントロールできない急な決定事項に柔軟に対応できるよう、常に用意周到であることを求められます。

あの頃見た夢への積み重ねが現在につながっている

NASAボールデン長官との撮影風景

NASAボールデン長官との撮影風景

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

アメリカ大使館は基本的に、新卒採用は実施しておらず、ポジションが空いた時に経験者を探して、中途採用している場合がほとんどです。私の場合は友人が募集の情報をFacebookでシェアしているのを見て、応募しました。当時はアメリカの大学でWEB制作の仕事をしていたんですが、元々、映像制作の勉強をしていたので、それに関連した仕事に就きたいなと思っていました。この仕事だったら映像制作の経験も生かせるし、留学推進に関わることができるので、お世話になったアメリカに恩返しができるかな?と考え、応募し、採用が決まって日本に帰国して大使館で働き始めました。


Q5.大学では何を学びましたか?

高校3年の時にアメリカに1年留学して、帰国してからアメリカに本校のある大学の日本校に通い、それからアメリカの本校に転校し、卒業しました。大学では「フィルム&メディアアーツ」という映像制作を勉強する学科を専攻していました。16ミリのフィルムカメラでの撮影方法を学んだり、アニメーションを作ったり、映像編集、映画の歴史など、授業はさまざまです。アメリカの大学のカリキュラムは融通がきくところが私にとっては魅力で、副専攻でアジアの歴史や文化についても勉強しました。

大学時代の友人から得たものも大きかったです。映画や音楽、文学など、日本の友人の趣味とはまた違ったものをたくさん知っていましたし、趣味嗜好、価値観の面で大きな刺激を受けました。人生で、最も大きな影響を受けたのではないでしょうか。日本ではなく、多様な価値観が混在しているアメリカで、自分のやりたいことを見つけることができたことが、自分の可能性や選択肢のスケールを大きく広げてくれました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

あります! ちなみに、仕事をするまで大使館の仕事について全然知らなかったんです。高校生の頃なんて、大使館が何なのかさえ分かっていなかったでしょうね(笑)。でも、映像関係の仕事をしたい気持ちは高校時代からありました。映画やものづくり、人を楽しませることが好きで、高校の文化祭で演劇の脚本を書いたり、演出したり、そんなことも今につながっているかもしれません。「新しい価値観に触れてみたい」と高校で1年留学し、「映像を作りたい」という漠然とした思いで映像の最先端を学べるアメリカに行きたいと考えました。やりたいと思ったことに挑戦し、その点と点だった経験が気がつくと線になっていて、あの頃の夢への積み重ねが、現在の仕事にもつながっていると思います。

若いうちは失敗をたくさんすればいい

アメリカ海軍横須賀基地の学生の皆さんと

アメリカ海軍横須賀基地の学生の皆さんと

Q7. どういう人が大使館スタッフに向いていると思いますか?

広報の仕事について言えば、縁の下の力持ちになれて、人の応援が好きな人が向いていると思います。表に出る仕事よりはサポート役をする裏方の仕事が多いですし、政府の仕事は公共性が重要なので、他人のために努力することに喜びを感じる人が向いていると思います。私もそういう意味では、この仕事が向いているんじゃないかな、と思っています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

失敗をたくさんしてほしいと思います。実は成功から学ぶことはそんなに多くなくて、失敗からは「失敗してもこういう準備をしておけばそれをカバーできるぞ」など、次の機会に生かせる学びがたくさんあります。少ない成功だけの経験より、失敗も成功も含む豊富で数多い経験の方が役に立つと思うんです。例えば撮影現場の場合、カメラのマニュアルを読んだだけで分かったと思っている人より、撮影経験が豊富で、失敗したことがあり、問題解決の経験を多く積んでいる人の方が役に立ちます。経験は自分でしか積むことができません。失敗を恐れず、たくさんの経験をしてください。日本のミスを避けることに細心の注意を払う文化、その慎重さや繊細さ、気配りがすごく仕事に役立つことも多いんですが、若い時はやってみたいという好奇心を大切に、なんでも挑戦してみてほしいと思います。


日本と各国の政治や経済、文化の交流が円滑に進むため、さまざまな職種の人が働いている大使館。海外でいろんなことを経験したい、映像関係の仕事に就きたいという夢を追った結果、大使館スタッフにたどり着いた増田さんのように、あなたの好きなことややりたいことが、大使館で必要となることがあるかもしれませんね。


【profile】アメリカ大使館 広報・文化交流部 増田奈保子

この記事のテーマ
語学・国際」を解説

外国語を自在に使い、コミュニケーションを図る表現力を実践的に学びます。国際情勢などの知識、情報を収集する好奇心、語学力向上の努力が常に求められます。資格取得を目指すカリキュラムもあります。将来の仕事としては、日本語と外国語を翻訳・通訳することで双方の意志疎通の手伝いをするなど、海外との橋渡しをする職業が考えられます。

「語学・国際」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「大使館スタッフ」
はこんな仕事です

日本にある外国の大使館に勤務するスタッフ。大使館にも経理や広報、政治、文化、ビザ発行など、多様な部署があってそれぞれ働く人がいる。大使の不在時にも大使館の業務を維持し、新任大使には的確な情報や知るべき日本文化を伝える業務を担う。職種は秘書や通訳から事務職員、ドライバーなど幅広い。採用は欠員が出たときのみの不定期が基本だが、短大や大学で国際関係、政治、経済などの勉強をし、検定や留学で英語や諸外国語を学んでおこう。採用時に即戦力が求められるので、希望職種に応じたスキルを養っておくべきだ。

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