【シゴトを知ろう】翻訳家 編

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【シゴトを知ろう】翻訳家 編

2017.05.23

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】翻訳家 編

外国語の文章をさまざまな言語に翻訳する、翻訳家。原文を忠実に訳すだけでなく、書き手の気持ちや文章の持つ意味を理解し、読み手に分かりやすく伝える必要があるため、語学力だけでなく理解力や読解力も重要になってくるこの仕事。今回は主に企業などのビジネス文書の翻訳をしている、翻訳家の兵藤真理さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 文章の意図をくみ取り、翻訳できた時に喜びを感じる
  • 英語をしっかり学んだことが、フランス語を勉強する際にも役に立った
  • 好きなことだったら努力することも苦しくない

緊急の仕事が入った時はプレッシャー

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

これまでも日本の会社で外国語の書類の翻訳やチェックをしたり、ドイツの会社で日本向けのパンフレットや資料の翻訳などを行う仕事をしていたのですが、現在は家庭の事情もあって、週に何回かイタリアに本社のある会社に通いながら、自宅でもできる翻訳の仕事をしています。主に社内文書や年次報告書など、ビジネス文書の翻訳が多いのですが、写真展のキャプションやアート関連の会議の議事録といった仕事も時々しています。

<一日のスケジュール>
09:30 出勤
10:00 書類などの翻訳
12:00 ランチ
13:00 書類などの翻訳
18:00 退社
22:00 緊急の書類の翻訳
24:00 就寝


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

伝えたいことがうまく伝わらなくて困っている時に「こう訳したらどうですか?」と私が提案して、仕事が円滑に運ぶようになったり、文章の意図をしっかりくみ取って翻訳できて、「相手にうまく伝わりました」と喜んでくださるクライアント(依頼主)の顔を見たときが一番うれしいですし、やりがいを感じます。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

期限の迫った緊急の仕事が入るとプレッシャーを感じますし、本当はもっと丁寧にやりたいけれど時間がないときはつらいですね。また翻訳は目をすごく使う職業なのですが、私は目が弱いので、ずっと辞書を引いていたり、PCに向かったりするのは大変です。でも、緊急の仕事があるときなどは悠長なことも言ってられないので、目を酷使してなんとか頑張っています。

欧州委員会や国連など、いろんな職場にいたのが翻訳にも役に立っている

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

大学時代に3年間通訳学校に通っていて、在学中にアルバイトとして翻訳や通訳の仕事を頂くようになりました。卒業後は翻訳・通訳を専業にしていたわけではなく、語学力を生かしながら、欧州委員会や国連、法律関係、自動車会社とさまざまな組織で広報などの仕事をしながら、時折翻訳・通訳の仕事も受けていました。翻訳家には経験・知識がとても重要です。翻訳の仕事をメインに行う今となっては、いろんな職場を経験したことが役立っています。


Q5.大学では何を学びましたか?

大学は社会学部だったんですが、やはり同時に通っていた通訳学校が役に立ちましたね。父の仕事の関係で、子どもの頃は海外で過ごしたのですが、外国語は使わないと錆びるので、英語を忘れたくなかったのが通訳学校に通うようになったキッカケだったんです。子どもの頃覚えた英語が下地になって、通訳学校で通訳を学びました。その後、フランスに行って、現地でフランス語を学んだのですが、英語をしっかり学んでいたことがフランス語を学ぶ際にも役に立ちました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

私の場合は人生全部が冒険というか、「やりたいことを全部やろう!」という気持ちはあったんですけど、何になりたいとか具体的に思ったことがないんです。でも、国際的な仕事をしたいと漠然と思ったことはありました。それが今につながっています。実際に働いてみると、大変なことも多いのですが、その場その場でやりたいこと、好きなことができているのですごくよかったと思います。

結局、好きなことをやるのが一番。好きだったら努力するのも苦しくない

Q7. どういう人が翻訳家に向いていると思いますか?

好奇心のある人。それと人の気持ちを思いやれる人ですね。相手の言いたいこと、伝えたいことを察した上で翻訳しなければいけないので、「この人はどういう気持ちで書いたんだろう?」というところまで想像できる人が向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

結局、好きなことをやるのが一番です! 好きだったら、今のように目まぐるしく変化する時代でも流されることがないし、努力するのも苦しくないですよね。それがたとえ他人が見て格好よくないことでも、好きなことを見つけて、それを突き詰められるのが一番素晴らしいことだと思います。好きなことが分からなかったら、興味があることをなんでもやってみればいいんです。若いうちは体力もあるし、いくらでもやり直せますから。考える前に行動していろんな人と出会って、自分の好きなことを見つけてください。


「自分の好きなこと、やりたいことに正直に生きてきた結果、翻訳の仕事にたどり着いた」という兵藤さん。もちろん語学力も重要ですが、「書き手が何を伝えたいのか?」 文章に込めた気持ちをくんで翻訳する必要があるため、これまでいろんな仕事に就いた経験が翻訳に役立っているそうです。翻訳家になるには語学力の向上だけでなく、幅広い興味や見聞が必要なのかもしれませんね。

【profile】翻訳家 兵藤真理

この記事のテーマ
語学・国際」を解説

外国語を自在に使い、コミュニケーションを図る表現力を実践的に学びます。国際情勢などの知識、情報を収集する好奇心、語学力向上の努力が常に求められます。資格取得を目指すカリキュラムもあります。将来の仕事としては、日本語と外国語を翻訳・通訳することで双方の意志疎通の手伝いをするなど、海外との橋渡しをする職業が考えられます。

「語学・国際」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「翻訳家(ほんやくか)」
はこんな仕事です

外国語の文章を、さまざまな言語に翻訳する仕事。翻訳家としてイメージされるのが書籍や映画の字幕などの翻訳。この場合は、原文に忠実に訳すだけではなく、文章の雰囲気を生かした翻訳ができるかどうかが大きく問われる。この出版翻訳および映像翻訳のほかに産業翻訳があり、需要も大きい。産業翻訳とは、外国製の製品の説明書や契約書などのビジネス文書の翻訳のことを指す。翻訳者は一般的にフリーランスか、翻訳会社の社員のどちらかで、出版翻訳はフリーランス、産業翻訳は翻訳会社と契約するケースが多い。

「翻訳家(ほんやくか)」について詳しく見る