【シゴトを知ろう】インダストリアルエンジニア 編

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【シゴトを知ろう】インダストリアルエンジニア 編

2017.06.02

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】インダストリアルエンジニア 編

インダストリアルエンジニアは、製造業においてあらゆる面の効率化を考えて実行を指揮する仕事です。製造現場では工場長がそれを担うことも。スマートフォンを動かす重要な部品などを製作している株式会社協成で工場長を務める宮澤和弘さんに、そのお仕事内容について詳しく伺いました。

この記事をまとめると

  • 日々製造の現場を見回って改善を図る仕事
  • スタッフの人間関係の改善も仕事の一つ
  • 広い視野で深く考えることができる人に向いている

製造現場のあらゆる「改善」を考える

フォトエッチング加工で作られた部品

フォトエッチング加工で作られた部品

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

自動車やスマートフォンなどの部品を作る株式会社協成という会社で工場長をしています。工場は製造部門・検査部門・品質保証部門・生産管理部門に分かれていますが、工場長はその全ての部門を統括します。

朝は工場の鍵を開けるところから始まり、9時から各部門の責任者を集めて30分~90分程度の会議をします。会議では当日の予定を確認する他、前日に起こった品質問題やお客様からのクレーム情報などを共有し、今後の対応を考えます。その後の業務は日によって全く異なります。今は品質トラブルの改善に注力しており、各部門の現場を見回って問題が見つかれば都度対応しています。何もなければ19時に終わります。
海外工場の品質管理も担当しているため、海外のスタッフと連絡を取り合って調整したり、打ち合わせのために出張することも。品質保証がどのようにシステム化されているか、お客様に提示するための資料を作ることもあります。期末が近づくと来年度の改善活動の構想をまとめたり、各部門の目標設定をフォローすることもあります。


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

従業員やお客様に感謝されたときですね。従業員は真面目なので手間のかかる作業を愚直にやり続けてしまうことがあります。でもやっても意味がなかったり、もっと効率化できる作業もたくさんあるんです。自分のアドバイスやサポートで彼らの負荷が軽減されることにやりがいを感じます。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

話が偏ってしまうのですが、今困っているのはタイにある海外工場とのコミュニケーションです。現地のスタッフには日本語を話せる人もいるのですが、言葉の問題がクリアできたとしても日本人との感覚の違いに戸惑うこともあります。品質を追求する意識の高さは日本と海外では差があることを感じますし、理解してもらうには相当努力しないといけません。日頃からのやり取りはもちろん、月に一度はタイに行き、直接話をすることでその意識をすり合わせています。

技術系の仕事をするなら工学の素地はあったほうがよい

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

大学の就職資料室でこの会社の資料を見つけ、興味を惹かれて応募しました。自宅から車通勤できることも魅力でしたし、製造業に従事したいという思いもありました。入社して1年目はオペレーターとしてフォトエッジングの作業を担当し、2年目以降は技術部門や品質保証部門で経験を積み、入社して14年くらい経った頃に工場長になりました。
就職活動の際は他にもいろいろな会社を受けましたが、この会社に入って良かったなと思います。うちの会社は「フォトエッチング」という、化学薬品を使って薄板金属を腐食加工する技術が強みで、極小・極薄の金属加工を得意としています。スマートフォンなどの最先端機器の重要なパーツを多く手がけており、今後ますます世の中に必要とされていくであろう技術に誇りを持っています。


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか?

大学では機械工学を専攻しました。旋盤(せんばん)という工作機械で金属を加工する実習を受けたり、金属の性質を学んだり、材料力学といって材料の強度にまつわる学問などを学びました。今の仕事に直接役に立っていることばかりではありませんが、技術系の仕事をする場合、工学の素地があるとないのとでは大きく変わります。資料を読むにも「圧力の単位って何だっけ?」というレベルだと相当勉強しないと追いつきません。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は漠然と「自動車関係の仕事に就きたい」と思っていました。車が好きで、アイルトン・セナが全盛期の頃のF1をよく見ていたこともあり、機械を学んだり製造業を目指したのも自然な流れでした。今の会社でも自動車の部品を作ることがありますが、いずれ車も小型化されていくと、我々の得意とする極小・極薄の金属部品でより貢献できることが増えていくかもしれませんね。

人の話を親身に聞ける人に向いている

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

真面目な人ですね。人の話を親身に聞ける人がいいと思います。ものづくりの効率化を図るには、それに携わる人たちの話をちゃんと聞かないといけません。上っ面だけでやっていると誰も相談してこなくなると思いますし、信頼関係が崩れていきます。
相手が持ってきた課題や問題にその場で解決策を提示しないといけないことも多いので、人よりも広い視野で深く考えることができる人に向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

将来のことも大切ですが、あまり深く考えずに、今を楽しんでもらえるといいのかなと思います。高校生のときにしかできないこと、感じられないことはたくさんあります。いろいろな友達と遊び、いろいろな世界を見てください。



インダストリアルエンジニアはものづくりの場における「改善」を図る仕事ですが、そのものづくりを支える「人」を見ることも大切なようです。製造業で働くにもいろいろな職種がありますが、局所的な仕事をするより、物事を広く捉えて深く考えることが好きという人に向いているお仕事かもしれませんね。


【profile】株式会社協成 取締役工場長 宮澤和弘
http://www.kyoseiltd.co.jp

この記事のテーマ
機械・電気・化学」を解説

製品を効率よく大量に生産する機械の製造・操作・保守に関わったり、電気、石油やガスなどのエネルギーを安定かつ安全に供給する設備を運営・管理したりするための知識や技術を身につけます。機械や電気、化学物質を取り扱う資格取得を目指すカリキュラムが中心。危険物を扱うことも多いため、仕事への注意力や慎重さも身につける必要があります。

「機械・電気・化学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「インダストリアルエンジニア」
はこんな仕事です

ものづくりの分野において、生産や事務作業の計画や仕組みを科学的・論理的に構築し、業務の効率化を図る仕事。製造過程や作業内容を多角的に分析し、作業方法、システムや機械の導入、人の配置、スケジュールなどを検討。コスト削減や品質向上に関する策略を考案し、企業の利益を上げることも業務の一つだ。資源や時間のムダをいかに排除できるかを常日頃から考え、それを具現化していく能力が必要。経営や生産に関する知識に加え、冷静な判断力と柔軟な思考力が仕事を成功に導くだろう。

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