【シゴトを知ろう】タイル職人 編

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【シゴトを知ろう】タイル職人 編

2017.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】タイル職人 編

マンションの外壁やバスルームをはじめ、美術館や公園の装飾としても見る機会が多いタイル。きれいに敷き詰められたタイルの床や壁を見て、どうやって作られているのか不思議に思ったことはありませんか?
今回ご紹介するのは、「タイル職人」の白石普(しらいし・あまね)さん。タイルを施工するだけではなく、ご自身でタイルを制作されている白石さんに、お仕事について詳しいお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • タイルを建物や水回りに施工し、時には補修もするお仕事
  • タイルは数千年後も美しさを保ち、形や色を無限に作れることが魅力
  • 「好きこそものの上手なれ」そして「継続は力なり」

無限の可能性があるタイルに触れることで、自分自身の可能性に挑戦でき

Q1. 最初にお仕事の概要と、一日のスケジュールを教えてください。

「タイル職人」は、建物の外壁や床面、水回りなどにタイルを施工したり、剥がして張り直すという補修の仕事などを行っています。
私はタイル職人ですが、張るだけではなくタイルも作っています。お客さまの要望に応じて、自らデザインし、一つひとつ粘土から手作りしています。茶碗などの焼き物を作るのと同じで、形を作り、乾燥させ、窯に入れ800℃で素焼きをして、釉薬(うわぐすり)という色の出る液体を塗り1,250℃で本焼きするとタイルのでき上がり。それを施工しやすいようにあらかじめ並べて紙に張ってユニットにし、現場に持って行き施工します。タイル職人がタイルを作ることで、現場に合わせてデザインしたり、お客さまに合わせてカスタマイズしたり、また最初から最後まで一貫することで責任を持って仕事ができます。

<一日のスケジュール>
8:00 現場にて施工
12:00 お昼休憩
13:00 施工再開
17:00 現場片付け
18:00 アトリエにてタイル制作
20:00 夕食休憩
23:00 終業

Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?

まず単純に「つくる」ことが楽しいです。子どものころ砂場でお団子を作ったり、山を作ったりした感覚のまま、それが仕事になっているという感じです。「ものづくり」を仕事にするということは、常に新しいことに挑戦し、できたものに対してお金をもらい、多くの人に喜んでもらうことです。しかもタイルは永遠に美しさを保ち、形や色は無限に作ることができます。タイルという無限の可能性がある素材に触れることで、自分自身の可能性に挑戦できることが、今の仕事の最大の魅力ではないでしょうか。


Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?

施工時は工事現場ですので、冷暖房もなく冬は寒く夏は暑いです。セメントなど20~30kgのものを運んだりするので、体力勝負のところもあります。タイル制作に関しては、1,250℃の高温で粘土を焼くので、曲がったり、思い通りの色が出なかったりと失敗が多く作り直すにも時間がかかります。そういう場合、睡眠時間を何日も削って作業しなければならないことが多くあります。

2千年、3千年後の人たちを感動させたいと思ったことが仕事のきっかけに

Q4.タイル職人のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

20歳の時にイタリアとギリシャを旅した際、2千年~3千年前の建築物に出会いました。 その時、雨ざらしの中タイルだけが輝いていたことが印象に残っていて、それを作った当時の職人たちに思いを馳せ、自分も2千年3千年後の人たちを感動させたいと思ったのがきっかけです。


Q5.今のお仕事に就くために、どのようなことを学びましたか?

半年間、職業訓練校のタイル施工科で学び、そのあとは現場で経験を積みました。タイル施工には壁を塗る左官の技術や、ブロックやレンガを積む技術、石を張る技術なども必要です。はやく自分の手でタイルを作ってみたいと思っていましたが、若いときはとにかく他人の嫌がる仕事も率先してこなし、施工技術を身につけました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生のときはサッカーに夢中で、サッカー選手になりたいと思っていました。スポーツが得意だったので、部員不足のラグビー部の試合に借り出されたことからラグビーも始めましたが、そこで靭帯断裂という大けがをし、夢が絶たれてしまいました。その挫折が、その後の孤独な海外生活に耐える心の強さにつながりました。また体力には自信があったので、職人見習い時代の過酷な労働に生きたと思います。

好きを見つける探求心、好きを求める好奇心を

Q7. どういう人がタイル職人に向いていると思いますか?

美しいものに興味のある人。体を動かし、ものを作ることが好きな人。でも特に向いているというのは無いと思います。好きが一番。
私は、自分本位でわがままです。でも好きなものを作り、喜んでくれる人がいる。それに生きがいを感じているため、仕事という認識もあまりありません。タイルが好きだからタイル職人をやっているだけだと思います。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

好きこそものの上手なれ、そして継続は力なり。
好きを見つける探究心、好きを求める好奇心を持ちましょう。
他人に言われたことをよく聞き、でも他人に流されず、好きで始めたことを諦めない勇気を持ちましょう。



旅先で出会った美しいタイルをきっかけに、「タイル職人」の道を歩み始めた白石さん。数千年前のタイルに魅了され、数千年後の人たちを自分も感動させたいというお話には、壮大な歴史を感じますね。まだ将来の目標が見つからない人も、好きなことを見つける探求心・継続する勇気を持つことで、いつかきっと白石さんのように、仕事以上に生きがいといえるものに出会えるはずです。


【profile】タイル職人・陶芸家 白石普 
http://euclid-inc.jp/

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「タイル職人」
はこんな仕事です

ビルや家屋の外壁や床、トイレやバスルームなどにタイルを貼って、美しく装飾したり耐久性を高める仕事。タイル貼りは、1枚がほんの少しずれただけで、徐々にずれが大きくなって全体のバランスが崩れてしまう。したがって緻密な計算を行って手作業で作業を進める。正確に貼るためには集中力に加え、美的センスも求められる。「タイル張り技能士」は国家資格になっているほど奥深い職人の世界でもある。タイル工事を扱う会社、熟練の職人の下で修業をするのが一般的だが、職業訓練学校のタイル施工科などのコースで学ぶ人もいる。

「タイル職人」について詳しく見る