【シゴトを知ろう】スポーツフォトグラファー ~番外編~

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】スポーツフォトグラファー ~番外編~

2017.05.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スポーツフォトグラファー  ~番外編~

スポーツシーンに特化したフォトグラファー集団「アフロスポーツ」に在籍し、第一線で活躍する中西祐介さんは、国内はもちろんのこと、海外での撮影経験も豊富にお持ちです。番外編では、さまざまなフィールドでの撮影を通じて得たノウハウをお伺いするとともに、中西さんが写真に興味を持つようになったきっかけなどをお話しいただきました。また、高校時代に経験された貴重なエピソードも必読です。

この記事をまとめると

  • 高い英会話スキルが、スポーツシーンの撮影で役立つ
  • いい写真を撮るためには、さまざまな経験をすることが大切
  • 「社会に参加したい」という思いが、写真を始める原動力に

積み重ねた経験は、写真作品にも反映される

―― スポーツフォトグラファーには高い撮影技術とスポーツに関する知識が求められるかと思いますが、その他どのような技術や知識が必要でしょうか?

絶対必要とまでは言いませんが、撮影のため海外に行くことも多いので、英会話ができると有利だと思います。海外ではあらゆるシーンで英語を話すことを求められますし、競技場で他国からやってきたカメラマンとコミュニケーションをとる際にも役立ちます。英語ができるか否かによって撮影結果が変わることがあります。

例えば競技場で撮影をする前は、競技場の担当者からカメラマンたちに対してブリーフィング、つまり会場の使い方や競技ルールの説明が行われます。具体的には、グラウンドのどの場所だったら撮影ポジションとして確保していいか、また、試合中どの場所に入り込んだらNGなのか、といったことを伝えられるわけです。

このブリーフィングは、海外の競技場では英語もしくは現地語で行われます。ブリーフィングの内容を聞き取れなかった場合、試合中どのポジションまで移動していいか分からないため、その日のハイライトシーンをとり逃がしてしまうかもしれません。もしくは立ち入り禁止の場所に踏み込んでしまい、ルール違反を犯してしまうこともあるでしょう。

この職業を目指す高校生の皆さんには、今から英語の勉強をしっかり取り組んでもらいたいですね。


―― スポーツに限らず、いい写真や印象的な写真を撮るためには、どのようなことが大切だと思いますか?

撮影技術を磨くことに加え、さまざまなことを見たり経験したりすることが大切だと思います。例えば、映画を観る・本を読む・人と話すといったことを積極的に行うといいでしょう。これらの経験が、幅広い視野や豊かな感性を養うのと同時に、その人の“人となり”にも影響を与えると思います。それまでに培ってきた経験や“人となり”は、やがて自分の作品にも反映されてくるものです。

お互いの個性を認め合う、良いクラスメートに恵まれた

―― 高校時代既にカメラマンになろうと決意されていたとのことですが、中西さんが写真に興味を持つようになったきっかけは何ですか?

小さい頃からテレビのニュース番組などで現場を撮影するカメラマンを見るたび、その姿と大きなカメラへの憧れを募らせていったことがきっかけの一つです。男の子はメカに惹かれる傾向がありますよね(笑)。

また、少し重い話になりますが、実は中学生の頃、社会において何の役にも立っていない無力な自分に対して、嫌悪感を抱いていたことがあります。学校に行って授業を受けるだけという日々を繰り返す自分は、社会に参加していないのだと。

その当時の僕にとって、常にニュースの最前線にいるカメラマンは、僕と対極の存在。世の中で起きている出来事の、ど真ん中にいる人たちだと感じていました。「彼らのように社会に参加し、影響を与えたい」という思いが、僕が写真を始める原動力となりました。


―― 社会における自分の役割について、考えられる中学生はなかなかいませんよね。中西さんは、その後の高校時代をどのように過ごされたのでしょう?

普通に受験勉強をして、一度は全日制の高校に入学したのですが、やがて淡々と学校に通うだけの生活に耐えられなくなってしまって。何も考えずに学校に通っていていいのかと思い悩んだ末、高校を中退したんです。

高校を辞めた時、頭に浮かんだのが単位制の高校の存在でした。単位制の高校では、大学のように単位を満たせば卒業できるというシステムが設けられていて、最高で6年間、学校に在籍することができます。朝から晩まで授業が行われているので、その中でどの授業を履修するかは、自分の自由。そのため、例えば働きながら学校に通うこともできます。

中学時代から単位制高校の存在を意識していたということもありますが、自由に時間を使えることと、さまざまな可能性を感じたことから、後に単位制の高校に入り直しました。入学した直後は、クラスメートの年代も彼らを取り巻く環境も多様なことに驚きましたね。働きながら学校に通う同級生もいれば、俳優やミュージシャンになりたいといった、具体的な夢を持って頑張っている人もいました。お互いの個性を認め合う風潮があり、とてもいい環境だったと思います。

もともと写真に興味を持っていましたが、今から思えば、彼らに触発された部分もあったのでしょう。写真部に入って、本格的に写真を撮り始めたのはその頃からでした。



最後に中西さんは、「高校を中退した直後はとても落ち込みました。でもその後立ち直り、カメラマンになる夢を追うことができたのは、“自分ならできる”という自信が根底にあったから」と話してくれました。いかなる局面においても、自分を信じる心が大切だということを教えてくれるエピソードですね。
自分を信じ、前向きに行動してきた中西さんだからこそ、一流スポーツカメラマンへの道を駆け上がることができたのだと思います。


【profile】アフロスポーツ スポーツカメラマン 中西祐介
アフロスポーツのHPはこちら

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツフォトグラファー」
はこんな仕事です

スポーツに関わる写真を撮影し、雑誌、新聞、広告などの媒体に提供する仕事。競技中のみならず、競技外での選手の取材なども含め、対象の一瞬の表情や動きを捉えなくてはならない。そのため撮影技術だけでなく、それぞれの競技についての知識が必要となる。また、貴重な瞬間を逃さずキャッチするため、常に集中力が求められる仕事でもある。新聞などは報道的要素が強いが、雑誌などは芸術的要素を求められることもあり、センスを磨くことが必要。新聞社、出版社、制作会社などに所属し、その後フリーランスで活動することも多い。

「スポーツフォトグラファー」について詳しく見る