【シゴトを知ろう】スポーツフォトグラファー 編

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【シゴトを知ろう】スポーツフォトグラファー 編

2017.05.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】スポーツフォトグラファー 編

さまざまなスポーツのハイライトシーンが強く印象に残っている人は多いでしょう。競技中の歴史的なシーンや鬼気(きき)迫る選手たちの表情に、大きく心動かされたのではないでしょうか。今回ご紹介する職業人は、スポーツフォトグラファーとして第一線で活躍する中西祐介さん。リオ五輪をはじめ、これまでに数々のスポーツシーンをカメラに収めてきました。
そんな中西さんに、スポーツフォトグラファーのお仕事の内容や、やりがいなどをお話いただきました。

この記事をまとめると

  • スポーツに関連する写真を撮ることがお仕事
  • 歴史的なシーンに立ち会えることも
  • 情報収集能力や理解力が求められる

国内だけでなく、海外のフィールドで撮影することも

Q1. 最初にお仕事の内容と、1日のおおまかなスケジュールを教えてください。

野球やサッカー、フィギュアスケートをはじめとする、さまざまなスポーツの写真を撮影しています。具体的な撮影内容は、試合中や競技中の風景、選手のクローズアップなどです。また、スポーツ選手をモデルとした広告写真(*1)の撮影を行うこともあります。僕が撮影した写真は、雑誌や広告、Web媒体といったメディアで発表されています。

撮影場所は国内にとどまらず、撮影のため海外に出張することもあります。また、夜間に試合が行われる“ナイター”や、早朝に開催される試合の撮影を依頼されることも多いので、1日のスケジュールはその日によって異なりますが、取材時の代表的なスケジュールは以下のようになります。

<泊まりがけの取材時のスケジュール>
7:00 起床
8:00 競技場へ出発
9:00 現場に到着。受付などを済ませて競技場内へ
機材準備や撮影場所の確認、出場選手のチェックなど
早めの昼食
12:00 競技開始とともに写真撮影開始
19:00 競技終了
競技終了後、すぐに撮影データの中からダイジェスト写真(*2)をセレクトし、会社に送信
20:30 競技場から宿泊先へ移動
21:00 夕食
ダイジェスト写真以外の写真を会社へ送信、翌日の撮影の準備
24:00 就寝

*1 広告写真:特定の商品やサービス、または企業を宣伝する目的で撮影された写真
*2 ダイジェスト写真:この場合、試合中の一連のカットではなく、ハイライトシーンなどを指す


Q2. どのようなときにやりがいを感じることが多いでしょうか?

僕が撮った写真はさまざまなメディアに送られ、全国に配信されます。必然的に多くの人々の目に触れることになりますが、白熱した試合風景や、選手が真剣にプレイする姿を見て、感動したり想像力をかきたてられる人は多くいるはずです。そのように人々に影響を与えることは、「社会に影響を与える」ということと少なからず同義になるのではないでしょうか。
試合や競技が行われている場所に足を運び、その様子をいち早くカメラに収める。そしてそれらの写真が配信され、人々に何かしらの影響を与えているという事実は、僕に「社会の中に参加している」という実感をもたらしてくれます。そんな社会への参加を実感できることが、この仕事のやりがいの一つです。


Q3. お仕事をする中で、どんなことが大変だと感じられますか?

撮影のため、海外に出張することもあるのですが、海外取材中は1日も休日をとれないことが多いです。2016年8月に開催されたリオ五輪も、3週間ほどかけて取材しましたが、その期間は毎日撮影をしていました。歴史的なシーンの数々を撮影する日々は刺激的ではありましたが、「体力的にきついな」と感じることもありましたね。

また、試合を撮影している最中、試合の流れの“読み”を外してハイライトシーンを撮り逃してしまうことがあります。例えばサッカーの試合で、選手がこちら側に走ってくると予想して待ち構えていたにも関わらず、逆方向に走っていってしまう、といった場合です。撮るべきものを逃した瞬間は、本当に悔しいですね。そこでいかに早く気持ちを切り替えて、次のハイライトシーンを狙えるかが重要です。

被写体をきちんと理解しなくては、いい写真は撮れない

Q4. どのようなきっかけで現在のお仕事に就かれましたか?

大学時代に「ドキュメンタリー(*3)」に強い興味を持ち、やがて自分でも作品を制作したいと考えるようになりました。多彩な人間ドラマを描ける可能性を感じたことから、「ボクシング」を被写体に選び、以降10年以上にわたってボクシングジムに通いながら選手たちの撮影をしていたことがあります。

「アフロスポーツ」に入社する前は、ある出版社の専属スタジオでカメラマンアシスタントとして働いていたのですが、契約満了を迎え次の進路について考えていた時、偶然「アフロスポーツ」でスポーツカメラマンを募集していることを知りました。
スタジオにこもって物や人を撮るよりも、外に出て実際に起きている事象を撮る方が自分に合っていると感じていたこと、また、長年ボクシングを撮影し続けてきたということもあり、採用試験を受けました。

*3 ドキュメンタリー:実際に起きた事件やイベントに基づいた、写真作品や映像作品など


Q5. 大学に進学する際、どのような学部を選択しましたか? また、なぜその学部を選択しましたか?

大学進学の際は、芸術学部写真学科を選びました。高校時代は写真部に所属し、屋外で撮影したり暗室でフィルムの現像をするなどしていたのですが、やがて写真の世界に強く惹かれ「カメラマンになりたい」と考えるようになったことが、主な理由です。
実際、受験の時は写真学科以外は受けませんでした。もしも写真学科に入学できなかったら進学せずに働こう、と覚悟を決めて入試に臨みましたね。


Q6. どのような人がスポーツフォトグラファーに向いていると思いますか?

スポーツフォトグラファーにはカメラや写真に関する知識はもちろんのこと、情報収集能力が求められると思います。
例えばサッカーの試合の撮影をする場合、ただ単に試合の風景や選手の姿をカメラに収めればいいというわけではなく、ゲームのルールやその日の選手たちのコンディション、メンバー構成といった予備知識を頭に入れて撮る必要があります。予備知識があることで試合の流れをある程度予測できるため、その日の試合の中で一番重要な局面、つまり“ハイライトシーン”をカメラに収められる可能性も高くなります。そのゆえ、新聞を読むなどの情報収集は普段から欠かせません。
 
また、ハイライトシーンは、試合の流れやサッカーというスポーツの“本質”を理解していないと分からないでしょう。そのため、状況に対する理解力やそのスポーツの“本質”を探る探究心なども求められます。
スポーツだけではなく人物や商品などを撮る場合もそうですが、被写体のことをきちんと理解していないと、いい写真を撮ることなど決してできません。


Q7. 最後に、この記事を読んでいる高校生に向けて、メッセージをお願いします。

高校生の皆さんの中には、「やりたいことが見つからない」と悩んでいる人は多いかもしれませんね。高校生の段階で既に将来の進路ややりたいことが決まっている方が珍しいのではないでしょうか。皆さんはこの先あと何十年も生きていくのですから、その中で自分のやりたいことを見つけていけばいいと思います。やりたいことが見つかったときに一生懸命取り組めば、何を始めるにしても“遅すぎる”ということはないでしょう。

反対に、興味を持っていることや「挑戦してみたい」と思っていることがある人は、たとえ周囲に反対されようとも、それをやってみるべきだと思います。真剣に物事に取り組んでいる人には必ず誰かが手を差し伸べてくれますし、多くの人が応援してくれるものです。
どうせ叶わないから、と諦めることが人生における一番のマイナス。反対に「絶対にできる」と信じて取り組む人は、すでに夢を叶えている人だと思います。



試合や演技のハイライトシーンを撮影し、人々に感動を与える「スポーツフォトグラファー」というお仕事。普段からスポーツにおける情報の収集や、情報に基づいた分析を行うことで、より良いスポーツフォトを撮影できるということが分かりましたね。スポーツフォトグラファーになりたいと考えている人は、今から撮影技術を磨くのはもちろんのこと、「分析力」をつけることを意識してみては? 例えば、毎日のニュースを漫然と聞き流すのではなく、「なぜ起きたんだろう?」「世の中にどんな影響を与えるんだろう?」など、より深く考えるということを意識するといいかもしれません。


【profile】アフロスポーツ スポーツカメラマン 中西 祐介
アフロスポーツのHPはこちら

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツフォトグラファー」
はこんな仕事です

スポーツに関わる写真を撮影し、雑誌、新聞、広告などの媒体に提供する仕事。競技中のみならず、競技外での選手の取材なども含め、対象の一瞬の表情や動きを捉えなくてはならない。そのため撮影技術だけでなく、それぞれの競技についての知識が必要となる。また、貴重な瞬間を逃さずキャッチするため、常に集中力が求められる仕事でもある。新聞などは報道的要素が強いが、雑誌などは芸術的要素を求められることもあり、センスを磨くことが必要。新聞社、出版社、制作会社などに所属し、その後フリーランスで活動することも多い。

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