【シゴトを知ろう】ボーカルインストラクター 編

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【シゴトを知ろう】ボーカルインストラクター 編

2017.05.11

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ボーカルインストラクター 編

歌手の歌声に感動した経験は、きっと皆さんにも一度はあるはず。聴く人に素晴らしい歌を届ける歌手の多くには、優れた指導者がいます。今回取材させて頂いたのは、YUIさん・絢香さん・家入レオさん・Chayさん、そして2017年4月にメジャーデビューした井上実優さんを育てた名プロデューサーであると同時に、「音楽塾ヴォイス」の主宰を勤め、作詞・作曲家としての活動も精力的に行われている西尾芳彦さん。独自のボーカル指導法で注目される西尾さんに、ボーカルインストラクターのお仕事について伺いました。

この記事をまとめると

  • 生徒それぞれの「本番」を意識、一人ずつ処方箋を出すように指導
  • 名インストラクターとは、最適な指導法を生徒と同じ目線で考えられる人
  • ボーカルインストラクターを目指す人も、若い頃に表舞台を経験してほしい

生徒が「今何のためにトレーニングをしているのか」理解することが大事

Q1. 最初に、ボーカルインストラクターのお仕事について教えてください。

歌の指導というと、どんなボーカルインストラクターの人も「まず基礎が大事」と教える人が多いと思います。私の主宰している「音楽塾ヴォイス」でも、確かに基礎は教えています。声の出しやすい姿勢やストレッチの仕方、音階トレーニングなどですね。ただ、私が最も大切に考えているのは、ステージで歌えること、人前で歌ったときに「この歌手いいな」と思ってもらえるようなトレーニングを日頃からするということです。そして生徒が「今何のためにトレーニングをしているのか」をはっきり理解することが大事だと思います。明確な目的がないまま、毎日同じような練習をしていると飽きてしまいますよね。

例えば、テレビの歌番組の本番、ライブの本番、それから友達とカラオケに行く本番……生徒にはそれぞれ、その人にとっての「本番」があります。その本番のために、それぞれに処方箋を出すような形でその人に合った指導をし、今やっていることが必ず本番に生きるんだ、と本人に意識してもらえるようにしています。


Q2. お仕事をされる中で、どんなときにやりがいや楽しさを感じますか?

指導前にはできなかったことができるようになり、歌っている本人もそれを実感してくれるときです。私が指導したアーティストには、絢香やYUI、家入レオといったメジャーデビューして活躍している人たちもいますが、やりがいに関しては、指導している生徒のレベルは関係ありません。

小さな目標であっても、インストラクターとボーカルが二人三脚で目指してきたことを達成して、お互いに達成感を感じた時はすごくうれしいですね。

大変なことはやりがいと表裏一体、少しでも生徒が伸びてくれたらうれしい

Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときでしょうか?

あまり大変だと思うことはありません。大変なことが楽しさに直結するので表裏一体ですね。例えば、指導中に私の言っていることがなかなか理解してもらえないというのは、私に教える能力が足りないからです。どんな人であっても、指導を受けてもらっている以上、受ける前より1センチでも伸ばしてあげないといけない。その伸ばす力が自分に備わっていないのかな?と感じるときは辛いです。
しかし、いろいろ考えながら生徒と一緒に試行錯誤した結果、少しでも伸びてくれたらそれはすごくうれしいです。大変なことがあるからこそ、やりがいを感じられる仕事ですね。

Q4. 指導者(ボーカルインストラクター)を志すようになったきっかけを教えてください。

最初はバンドのボーカルとして音楽の世界に入りました。メジャーデビューもしましたが、全く売れなくて……。
上手くいかないことを運が悪いせいにしていましたが、その後サラリーマンなどさまざまな経験をする中で、「当時の自分の実力はメジャーで通用するレベルではなかったんだ」とようやく認めることができました。そして、ある日ふと「音楽の世界に戻りたい」「今度は裏方で頑張ってみよう」と思ったんです。それから独学で音楽を学び直し、先輩の経営するボーカルスクールで講師をするようになったのが今の仕事のきっかけです。その後いろいろな経験を経て、「音楽塾ヴォイス」を開校しました。


Q5.今のお仕事のために、どのようなことを学びましたか?

音楽の世界に戻りたいと思ってからは、音楽についてのあらゆることを学び直しました。楽典(音楽の基礎を学ぶための本)を買って読み込んだり、自分の好きな曲を分析してみたり……。歌の勉強をするために、いろいろな先生の元を訪れたりもしました。レッスンを受けている中で、私自身が「基礎練習は退屈だな、どうすれば長続きするだろう……」と思ったことから、自分が指導側になったとき「毎日のトレーニングが本番に生きることを意識した指導」に重点を置くようになりました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

とにかく音楽が大好きでした。普通の勉強も頑張ってはいましたけど、なかなか答案用紙と意見が合わなくて(笑)。音楽でプロになりたい!と強く思ったのが高校時代でしたね。

表舞台を経験することで、人を感動させられるような歌い方を教えられる

Q7. どういう人がボーカルインストラクターに向いていると思いますか?

一番大事なのは、生徒と同じ目線で指導することです。手を変え品を変え、生徒それぞれに合った指導法を考え、何回でも練習に付き合ってあげられる人こそが名インストラクターだと思います。あとは情熱を持って、ときには厳しく、ときには優しく、生徒と一緒になって悩める人ですね。そういう人に指導されたボーカリストは必ず伸びます。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

将来はボーカルインストラクターを目指しているという人も、若いうちはなるべく表舞台を経験した方が良いです。自分で歌を歌って人に聴いてもらう機会を持ってほしいですね。それによって歌の勉強もできますし、周りに感想を言ってもらえたり、他のボーカリストの歌についても分かることが増えたりと、多くの学びがあります。また、人を感動させられるような歌い方はどんなものなのかを学びを以て知ることができます。そしていざ自分が指導する側になったとき、指導したボーカリストが自分の教えたことを生かし、多くの人を感動させられていたら素晴らしいと思いませんか。



ご自身の経験や学んだことから確立した指導法で、たくさんのボーカリストを導いてきた西尾さん。どのお話からも、常にボーカリストの立場に寄り添い、聴く人を感動させる歌声を二人三脚で目指す、生徒たちと音楽そのものへの深い愛情が伝わってきました。ボーカル指導に限らず、皆さんも今後何かを人に教える機会があるときには、今回の西尾さんのお話を思い出してみて下さいね。


【profile】音楽塾ヴォイス塾長 / 音楽プロデューサー / 作詞・作曲家 西尾芳彦
西尾芳彦さんのHPはこちら

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ボーカルインストラクター」
はこんな仕事です

歌手やバンドのボーカリストとして活動したい人に、発声や歌唱法などを教える仕事。「ボイストレーナー」と呼ばれることもある。ミュージシャンだけでなく声楽家や俳優、アナウンサー、ナレーター、声優なども含め、プロ志向の人たちに教えることが多い。また、カラオケなどで上手に歌いたい人たち向けの教室を開いたり、幅広い層が対象となる。発声法、口・喉の使い方、腹式呼吸法、感情表現のコツ、声帯や音域の把握など、声楽や歌唱の経験則をベースに伝授していくことが多いため、歌唱面での実力と実績が大切になる。

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