【シゴトを知ろう】誘導馬騎手 ~番外編~

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】誘導馬騎手 ~番外編~

2017.05.08

提供元:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

【シゴトを知ろう】誘導馬騎手 ~番外編~

川崎競馬場で誘導馬騎手を務める遠山裕香里さん。馬にも人間と同じようにさまざまな性格の違いがあり、誘導の役割を果たすためには、それぞれの状態や気分に合わせた配慮が必要だと言います。一方で、一般的にあまり知られていない競馬場ならではのルールも。お仕事で気をつけていることや「あるある」エピソードなどを伺いました。

この記事をまとめると

  • 緊張でおなかの調子が悪くなる馬もいる。馬も騎手も体調管理が大切
  • 誘導中は声を出さない。ピースサインなども禁止
  • 誘導馬のコスプレなどでもっと競馬を身近に感じてもらいたい

季節によって変わる誘導馬の飾りは手作りで

――誘導馬の装飾や衣装のアイデアはどこから?

川崎競馬場では初めはクリスマスやお正月に、誘導馬にトナカイや獅子舞の格好をさせていました。その後「イベント時以外にも飾りをつけたらかわいいのでは」と誘導馬騎手のみんなで話し合い、自分たちで馬の飾りを作るようになりました。100円ショップなどを利用して季節の花をたてがみに飾り、今では鞍の下のゼッケンなども工夫して装飾をしています。馬の衣装に合わせて、騎手の私たちもサンタクロースの衣装などを着ることもあるんですよ。


――お仕事にあたって普段から気をつけていることはありますか?

馬も人間もケガや病気をすると仕事ができなくなってしまうので、普段から体調管理に気をつけています。馬の場合、緊張するとおなかの調子が悪くなってしまうことも多いんです。人間がストレスでおなかが痛くなったり汗をかいたりするのと同じですね。他にも腸の動きが悪くなり、便秘のような状態になってしまうこともあります。馬の様子にこまめに気を配り、体調の変化を早い段階で読み取って悪化させないように心がけています。


――お仕事に関わる「あるある」エピソードがあれば教えてください

街を歩いていて馬がデザインされたグッズを見かけると、必ず立ち止まって手に取ってしまいます。見るだけでなくつい買ってしまうので、家には馬や馬蹄のグッズがたくさんあります(笑)。買い物をしている時も、洋服や雑貨を見て「これは乗馬の仕事に使えそう」「誘導馬の飾りに使えるかも」と考えることが多いですね。

近隣競馬場の誘導馬騎手が集まり、競馬を盛り上げる工夫を

――一般の方が知らないような業界の常識はありますか?

競馬場での誘導中はお客さんと会話をしないというルールがあります。競馬はお金が関係するので、少しでも情報を与えていると誤解されるような行動は慎まなければいけないんです。私たち誘導馬騎手に話しかけてくださるお客さんもいますが、声を出してお答えすることはできないんですよ。川崎競馬場の場合はお客さんに手を振り返すことはできますが、ピースサインなどは数字を連想させるため禁止です。


――業界内で横のつながりはありますか?

浦和・船橋・大井・川崎の南関東4競馬場の誘導馬騎手で時々集まっています。他の誘導馬騎手とはなかなか会えないので、集まりがあるのはありがたいですね。「みんなで一緒に競馬を盛り上げていきたいね」という話しをして、川崎競馬場で行っている誘導馬の飾りを他の競馬場でも参考にしてくれているようです。また乗馬クラブに所属していると、馬術の大会などで他のクラブの人とのつながりができると思います。

誘導馬の多くは元競走馬。レース中を彷彿とさせる走りに驚くことも

――お仕事で印象に残っているエピソードは?

誘導馬の多くは元競走馬で、引退後に乗馬クラブで誘導のための訓練をしています。でもほとんどの馬が競走馬時代のことを覚えているようで、朝の運動時間にコースを走ると、まるでレースのようにどんどん加速していくんです。ある誘導馬はコーナーを回ってゴールへとスピードを上げ、“1人レース状態”になったことがありました。そうなるといくら騎手が引っ張ってもダメなのですが、「1着だよ」と褒めてあげたら馬が止まったんです。馬たちもレースを覚えていて「ここに来たら走るんだ」ということが体に染みついているのかもしれません。そういう私の知らなかった誘導馬たちの姿はとても印象的ですね。普段は全速力で走る馬に乗ることはないので「競馬の騎手が感じるスピードはこんなに速いんだ」という発見もありました。


――今後チャレンジしたいことは?

川崎競馬場では誘導馬のコスプレを多くの方に知っていただき、楽しみに見に来てくれる方も増えているようです。これからも競馬場と協力しながら、競馬や誘導馬を身近に感じてもらえるようなPR活動をしていけたらうれしいですね。そして他の競馬場でもそれぞれ魅力がある誘導馬を通じて来場者が楽しめるようになったらいいなと思います。


遠山さんたちが工夫を凝らした誘導馬の衣装は、競馬場を訪れる方々にもとても人気のようです。「動物が好き」「馬に乗りたい」というだけでなく「お客さんに楽しんでもらいたい」というサービス精神のある方には、誘導馬騎手は向いているお仕事かもしれませんね。


【profile】川崎競馬場 誘導馬騎手 遠山裕香里

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「誘導馬騎手」
はこんな仕事です

競馬場において、出走前の競走馬を下見する場所であるパドックから、実際にレースが行われる馬場までの間、先頭に立って競走馬たちを誘導する馬を誘導馬と呼ぶ。その誘導馬に騎乗するのが誘導馬騎手である。基本的には競馬場の職員、もしくは乗馬クラブのインストラクターなどが騎乗する。誘導馬は元競走馬がなることが多く、まずは競走馬時代のクセや自分から走り出そうとする習慣を変え、何事にも動じることなく基本的な動作を手順通りに行えるように訓練することも重要な仕事である。

「誘導馬騎手」について詳しく見る