【シゴトを知ろう】ドッグヘアスタイリスト 編

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【シゴトを知ろう】ドッグヘアスタイリスト 編

2017.05.01

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ドッグヘアスタイリスト 編

ドッグヘアスタイリストは犬のヘアスタイルをつくり上げる仕事です。犬のヘアカットをするトリマーとはどんな違いがあるのでしょうか。鎌倉でプライベート型のドッグサロンを経営するドッグヘアスタイリストのTina(ティナ)さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 犬の仕事は限りなく人=飼い主さんを相手にする仕事
  • 一番の強みをメインではなくプラスアルファにするという考え方も
  • 技術は人生の保険になる

カット技術だけでなく独自性も求められる仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

鎌倉でトイプードル専門のドッグヘアサロンを運営しています。犬などのヘアカットをする人は“トリマー”と呼ばれますが、ドッグヘアスタイリストにはカット技術だけでなく独創性も求められます。お客様の好みをお聞きしたり、お客様のファッションや雰囲気、犬に寄り添う姿なども見てスタイルをご提案しています。
犬は犬種によって性格が違うため、扱い方も変わります。私は長くあらゆる犬種を扱いましたが、一人で全犬種を責任を持って安全に扱うことは難しいと感じたので、自分が最も安全に扱えて力を発揮できるトイプードルを専門に運営しています。

<一日のスケジュール> ※時間は予約内容によって変動
10:30 開店
11:00 ヘアスタイリング(1頭目)
13:00 昼食
14:00 ヘアスタイリング(2頭目)
17:00 掃除
18:00 業務終了


Q2. どんなときに仕事の楽しさ・やりがいを感じますか?

お客様に求められたことが叶えられて、それを喜んでいただけたときです。また、毛のもつれを取ってあげただけでストレスから解放されて、ワンちゃんがすごく喜んでくれることがあるんです。そうした犬と私の間のコミュニケーションがあることも楽しいです。やっぱり犬は癒やされますね。

ただ私は自分のやりがいより、飼い主さんのもとにワンちゃんを安全にお返しすることが何より大事です。ハサミを使う仕事ですので何年やっても毎回緊張しますし、無事お返しできたときは毎回ホッとします。犬の美容師は業種で言うと「預かり業」なんです。私たちはそこを忘れていてはいけません。安全に預かるにはどうしたら良いか。ただワンちゃんを預かるだけでなく普段使っているリードや首輪も一緒に預からないといけないし、地震が来たときのシミュレーションも必要です。そこまで考えてやれるかどうかが、この仕事の大きなポイントだと思います。私も犬を飼っているので預ける人目線で考えていますが、そこに共感してくださるお客様が多いです。


Q3. 仕事の大変さを感じるのはどんなところですか?

やはり大切なワンちゃんの命を預かるというところです。気が抜けません。またドライアイには悩まされます。気がつくと3時間ずっと集中して作業していることもあり、瞬きを忘れてしまうんですね。今は医師のアドバイスもあって、スタイリング中は伊達メガネをかけてマスクをしています。

この仕事を目指している人は、勤務先を選ぶ時にスタッフの健康管理にも配慮してくれるお店を選ぶといいと思いますよ。挫折して辞めてしまう子も多い業界ですが、お店側の問題もあるのかなと思います。自分の良さを発揮できる場所はどこかにあるはずなので、それを見つけることが大切です。

犬の仕事を始めたきっかけは圧迫面接だった!?

Q4. どのようなきっかけでこのお仕事に就きましたか?

トリミングの専門学校を卒業した後、昔から興味のあった海外移住の夢を叶えたくて、ワーキングホリデーを利用してオーストラリアに渡りました。向こうの生活が肌に合い、8年ほど滞在して、ドッグサロンでの勤務を含めさまざまな仕事を体験しました。

帰国を決めたのは30歳になる頃。そろそろ親孝行をしなければと思ったことがきっかけでした。その後母が大病をして他界したのですが、それがなければまた向こうに戻っていたかもしれません。日本で犬の仕事を始めたきっかけは、ある貿易会社の面接を受けに行ったときのことでした。私の履歴書を見た面接官が「トリマーって何だ?」と聞いてきたので説明したら「だったらそれをやればいいじゃん」と言われ。圧迫気味の面接だったのでそのときは頭に来たのですが、家に帰ってから「確かにそうだな」と思ったんです(笑)。オーストラリアのドッグサロンで自由な表現やワンちゃんに優しく効率的な美容方法を学んだことで、手応えも感じていましたし、家族にも相談してがぜんやる気が出てきました。

だけどブランクがあるからどうしようかと思っていたときに、新聞の折込チラシで「アメリカ式トリミングが学べる」というサロン兼スクールのスタッフ募集を見て、しばらくそちらで働きながら技術を学び直しました。そして2004年に鎌倉の由比ヶ浜に路面店をオープンし、お客様もスタッフも順調に増えていったのですが、お店が10周年を迎えたことを機に原点に戻ることにしました。ちょうど右腕として支えてくれたスタッフが結婚・出産で辞めたことも理由の一つでしたが、経営者としてではなくスタイリストとして活動したいという思いもありました。心機一転、鎌倉のマンションの一室にお店を移し、私自身が美容を行う完全ご予約制プライベートサロンとして再スタートして今に至ります。


Q5. 専門学校ではどのようなことを学びましたか?

高校生の頃に落ちこぼれて不登校になった時期があり、学校を辞めて犬のトリミングスクールに通おうかと見学に行ったことがありました。そしたらスクールの学長に「あともう少しだから、卒業したほうがいいよ」と言われたんです。今は学長の言う通りに高校を卒業して本当によかったと思っています。
そして高校卒業後にそのスクールに2年通い、トリミング技術を習得しました。学校では犬に関することは何でも学びました。しつけだけは今でも苦手ですが……(笑)。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や経験したことが、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?

恥ずかしい話ですが私は夢というものを持ったことがありません。例えば今の夢を聞かれたら「愛犬と一緒に海外で暮らすこと」ですが、全てを捨てて行くことは現実的に無理なこと。夢は夢なんだろうなという思いがあり、これまでも現実にやりたいことばかりを目標にしてきました。
でも高校生の頃から母によく「女性も技術を持つことが強みになる」と言われていました。母は「夫婦はお互いに支える平等な関係であるべき」という考えを持った人でした。その影響もあって高校生の頃から「将来はやりがいのある仕事をしたい!」と思っていました。

年功序列なんて関係ない!

Tinaさんのセンスで海外から買い付けた犬のお洋服

Tinaさんのセンスで海外から買い付けた犬のお洋服

Q7. どういう人がドッグヘアスタイリストに向いていると思いますか?

人を見る目がある人ですね。実は犬の仕事というのは限りなく人=飼い主さんが相手。犬が好きというだけでは難しく、「この人だから頼みたい」と飼い主さんから頼られる存在でないといけません。人間同士なのでトラブルも起こり得ますが、そのときに信頼関係がベースにあれば事が大きくなるのを防げます。相手の話をよく聞いて求めているものを察知する力。そしていざ何かあったときには適切に状況を判断し、それを飼い主さんに的確に説明する力が必要です。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

みなさんに伝えたいのは「年功序列なんて関係ない!」ということです。学校を卒業したての子でも、センスや技術さえあれば認めてくれる大人はたくさんいます。年齢なんて関係ありません。

それと個人的には、一番の強みをメインではなくプラスアルファにする仕事の選び方が最強だと思っています。例えば英語の仕事をしたいという人もいると思いますが、他に核となる技術があってそのプラスアルファとして英語を使えれば、仕事の幅は広がりますよね。ドッグヘアスタイリストの仕事も意外と「犬が好き」という人よりも、美容センスがあり接客が好きな人がトリミングの技術を学ぶと良いスタイリストになるような気がします。
技術は身を助けます。一度体に染み付いた技術は忘れません。人生の保険を持っておくという意味でも、若いうちに技術を身につけるのはいいことだと思いますよ。



Tinaさんは専門学校を出てドッグサロンを開店するまで、10数年のブランクがありましたが、再び学び直したときの勘の戻りは早かったようです。そして今、数々のドッグサロンが並ぶ鎌倉で独自のポジションを築いています。「技術は保険になる」という言葉には大きな説得力がありますね。


【profile】ペットドッグヘアスタイリスト Tina
http://www.tinasgrooming.net/

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ドッグヘアスタイリスト」
はこんな仕事です

ペットの毛をカットする専門家・トリマーの中で、犬に特化したカットサービスを提供するスペシャリストである。サービス内容はカットに限定することなく、人間に対するヘアスタイリングのようにカラーリングやヘアデザイン全般を担当する。愛犬家のニーズは多様化しており、常に新しい技術を取り入れていく必要がある。スタイリングを成功させるには、犬からの信頼と安心を得られるコミュニケーション能力はもちろんのこと、スタイリングする犬の魅力を最大限に引き出す技術力が欠かせない。

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