【シゴトを知ろう】精神科医 編

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【シゴトを知ろう】精神科医 編

2017.05.18

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】精神科医 編

みなさんは精神科にどんなイメージを持っていますか? 心を読まれそうで怖い? それとも何でも話を聞いてくれそう? 精神科医とはどんな仕事なのか、子どもを専門に診療を行っているクリニックで院長を務める児童精神科医の新井慎一さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 子どもを対象としているため長期間診療を行うことも。成長と自立の役に立てることがやりがい
  • 精神科医になるには医師免許が必要。医学部時代は内科、小児科などさまざまな科目を学ぶ
  • 精神医学の専門家の立場で人の心と向き合う仕事。向いているタイプとは?

心の問題を扱う仕事だけに責任は重い

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

東京都世田谷区にある尾山台すくすくクリニックで、お子さんの精神的なこと全般の相談に乗る仕事をしています。患者さんの年齢は高校生までで、中には1歳ぐらいで受診されるケースもあります。
当クリニックには、精神科医の私の他に常勤の心理士が4人(1人は育休中)、さらに非常勤の心理士、看護師、受付事務が1人ずついます。完全予約制で、日によりますが、初診の方を含め1日に20~40人ほどを診察しています。

<ある一日のスケジュール>
08:30 出勤、カルテのまとめ作業などのデスクワーク
09:00 診療
12:00 昼食・昼休み
13:30 診療(曜日によっては会議や研修)
16:00 休憩
16:30 診療
19:00 診療終了
19:15 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

うれしかったのは、治療が終わった患者さんのお母さんが、「息子が大学に合格しました」とわざわざ私に会いに来てくれたことですね。通院を始めた小学校時代は全然会話ができなかった患者さんが、中学生になってからは話せるようになって、高校生活にもなじんで、その後は普通に生活していけるようになったんです。
私が彼に何をしてあげられたのかは分かりませんが、役に立てたのだと感じ、とてもうれしかったですね。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

日々の診療では、短時間で答えを出さなければいけないのが大変ですね。再診の患者さんの診療時間は10分で、その間に何かしらの答えを出さなければいけません。長時間診療をしていると、だんだん疲れて最後の方は集中力が途切れそうになることもあります。

この仕事で一番つらいのは、患者さんが亡くなってしまうことです。以前勤めていた病院では、患者さんが自殺してしまったことがありました。「死にたい」と言う患者さんに接するときは細心の注意を払い、患者さんの安全を確保するために、入院できる病院に診療をお願いすることもあります。生きてさえいれば何とか道が開けますが、亡くなってしまったら取り返しがつきません。

映画に登場した精神科医の姿に憧れて医学部へ

落ち着いた色合いの待合室。奥には子どもがリラックスできるよう工夫されたスペースがある

落ち着いた色合いの待合室。奥には子どもがリラックスできるよう工夫されたスペースがある

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

精神科の医師を目指すようになったのは高校3年生の時ですが、子どもを対象にした児童精神科医になりたいと思うようになったのは、大学病院の精神科で働き始めてからですね。大人を診療していて、「大人になってからではなくもっと若いうちに治療した方が、患者さんの人生がいい方向に向かうんじゃないか」と考えたからです。


Q5. 大学では何を学びましたか

大学は医学部に進学しました。医師になるための国家試験は、希望する診療科目によって異なるわけではなく医学全般に関する知識が問われるので、内科や小児科など全ての科目について学びました。医学は日々研究や専門化が進んでいるので、自分が選んだ科目だけ学んでいると、専門以外のことが分からなくなってしまうんです。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

子どもの頃は、時代劇の『大岡越前』を見て裁判官になりたいと思い、法学部を目指していました。でも、高校3年生の冬に見た映画『普通の人々』(1980年/アメリカ)に感動し、精神科医に方向転換しました。映画の中の精神科医がクールだけど温かい人柄で、自分もこうなりたいとひかれたからです。なので、高校生のときの夢が今の仕事になっていますね。

生きる意味や幸せについて、じっくり考えたい人に向いている

Q7. どういう人が精神科医に向いていると思いますか?

人間の心理に興味があり、「人って何だろう」というようなことを考えることが好きな人が向いてると思います。自分自身も心理的に悩みがちな人が精神科医になる傾向があるかもしれません。ある程度悩んでいる人の方が人の悩みにも共感しやすいので、それはそれで向いているのではないでしょうか。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

精神科医は、自分がどうやったら幸せに生きていけるのか、働きながら学べる仕事です。教科書に書いてあることだけが答えではなく、患者さんや患者さんの家族から教わることがたくさんあります。
この世に生まれ、育ち、社会に出ていくという、その人の人生を長いスパンで見て、そこから人はどうしたら幸せに生きていけるのか、家族とは何なのかなどいろいろと考えることができるのも、この仕事の魅力だと思います。
人の心についてじっくり考えたい人はぜひ、精神科医・児童精神科医という進路も考えてみてください。


誰もが持っているけれど目には見えない「心」というもの。その不調を治療する精神科医には、やはり見えないものをじっくり考えることが好きなタイプが向いているようです。
精神科医の仕事に興味を持っている人は、新井さんが高校生のときに見て心を動かされた映画『普通の人々』を見てみてはいかがでしょうか。


【profile】尾山台すくすくクリニック 院長・児童青年精神科医 新井慎一

尾山台すくすくクリニック http://www.oya-suku.com/

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「精神科医」
はこんな仕事です

心の病を診察して治療する仕事。うつ病、依存症(アルコール・薬物など)、パニック症、自閉症など、ストレスなどを原因として起こる精神疾患と、アルツハイマー型認知症のような脳の疾患に対して、薬の処方だけでなく心のケアを含めた診療・治療を行う。患者の悩みや苦しみの原因がどこにあるのかを診察で探り出し、一人ひとりに適した治療法や治療薬を処方する。仕事に就くためには、大学医学部で6年間学んだ後、医師国家試験に合格して、さらに2年以上臨床研修医として勤務する必要がある。

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