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【シゴトを知ろう】生活指導員・生活相談員 編

2017.04.19

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】生活指導員・生活相談員 編

ニュースなどで目にする、さまざまな「福祉」の話題。福祉の仕事にはさまざまな種類がありますが、「生活指導員・生活相談員」も、その一つ。特別養護老人ホームや障害者施設で、対象者の自立をサポートする計画を立てていくのが、主な業務です。

今回は、「東京聴覚障害者支援センター」で働いている平野基浩さんに、生活指導員・相談員のお仕事について詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 平野さんは、聴覚障害者の自立に向けた支援をしている
  • 高校時代の部活では、仕事に必要な忍耐力を身に付けることができた
  • 将来、福祉の仕事に就きたいなら、障害者と接する機会を持つとよい

やりがいを感じるのは、施設を出た障害者の方が自立したとき

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
私が働いている「東京聴覚障害者支援センター」では、主にきこえない方(聴覚障害者)に対して、住まい探しや、自立に向けた生活訓練などをしています。家庭内の事情を抱える方、虐待を受けている方、身寄りのない方、施設での訓練を希望している方が対象です。住居が決まるまでは当センターに入所していただき、就職に向けた訓練も行います。また、ご本人様の相談を受けて、個別支援計画を立てることもあります。

<ある一日のスケジュール>
08:45 ほかの職員からの仕事の引継ぎ
09:00 各種生活相談
09:30 施設内での作業や訓練のサポート
12:00 昼食
13:00 各種生活相談
13:15 ほかの職員からの仕事の引継ぎ
13:30 施設内での作業や訓練のサポート
16:30 の入浴支援
17:00 ほかの職員からの仕事の引継ぎ
17:30 退勤

このほかにも、夕方から翌日午後までの夜間の勤務があり、朝夕に食事や服薬の支援を行っています。 

 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
きこえない方が、無事に就職し、施設を出て自立してくれたときです。施設を出た後も、何かしらの関わりが必要な方が多くいらっしゃいます。ただ、その一方で社会に溶け込み、施設との関わりなしに自立されている方もいて、そういう方は上手に生活されているんだと思い、こちらに連絡がなくてもうれしく感じています。すべての方がそうではありませんが、「便りのないのはいい便り」と捉えています。 

 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
先ほどの話とは逆に、施設を出たあと、何度もこちらに来る方もいます。きこえない方は自分で出している音が分からないため、住んでいるアパートで「足音がうるさい」「ドアを開け閉めする音がうるさい」といったご近所トラブルは起こりがちです。生活費が底をつきてしまったり、病院にきちんと通えずに病気が重くなってしまう方もいます。

社会にうまく溶け込めない環境があるという現実は、我々も一緒に考えていかなくてはならないのですが、なかなか簡単にはいきません。「あら? また来たの!?」なんてことは結構多いです。

手話サークルや手話講習会などに励んだ大学時代

「東京聴覚障害者支援センター」で働いている平野基浩さん

「東京聴覚障害者支援センター」で働いている平野基浩さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯で生活指導員・相談員の仕事に就きましたか?
 
大学入学前に、テレビを通して手話に出会いました。大学に入ってから地元の手話講習会に3年間通い、同時に在籍していた手話サークルは卒業後も仕事をしながら通いました。大学での福祉の実習先が現在の職場です。 
 

Q5. 大学では何を学びましたか?
 
私は、文学部の社会学科 社会福祉専攻に進学しました。大学では、教科書にあるような社会福祉に関する一般的なことを学んだと思います。当時勉強した内容はほとんど覚えていませんが(笑)、学校外の手話サークルや手話講習会、スポーツ交流などが現在の仕事につながっていると思います。高校生のみなさんも、学校の勉強はもちろん必要ですが、プラス自分の興味のあることを見つけてはいかがでしょうか? 
 

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
当時、私は野球に打ち込んでいたので、まったく今の仕事とはつながっていないと思います。当時は将来の仕事のことなんて頭の片隅にもありませんでした。ただ、体力的にかなりきつい部活ではあったので、社会に出てから少々大変なことがあっても「部活で頑張れたのだから大丈夫」と考えられるようになり、仕事において必要な忍耐力はついたと思います。

大切なのは、相手の言いたいことや気持ちを察知すること

Q7. どういう人が生活指導員・相談員の仕事に向いていると思いますか?
 
相手の考えていることが、何となくでも分かる人。利用者であればすぐに支援につなげられますし、職員であれば仕事の連携につながります。

きこえない方は、こちらの質問に対して、理解できていなくても「はい」と答えてしまいがちです。首を縦に振れば、自分の希望とは違っていても話がスムーズに進みますからね。小さいとき、学校や家庭で「いいえ」と答えた際に、話の流れを止めてしまったり、思わぬ方向に進んでしまったり、そういうことの積み重ねから、なかなか、自分の気持ちをストレートに伝えてくださらない方も多いです。だから、こちらが相手の言いたいことや気持ちを察知する必要があると感じています。私は、話しているとき、きこえない方の視線、ちょっとしたしぐさに注目するようにしています。

それと信号をキャッチしたらすぐに動ける人は、この仕事に向いているのではないでしょうか。誰かに指示されてから行動するようでは、ちょっと遅いと思います。でも仕事の内容によってはフライングできないので、そこが仕事の難しいところです。例えば、体調が悪いのかなと思っても、自分の判断で薬を飲ませたりすることは絶対にできません。
 

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
高校生で生活相談員や支援員を目指している人は、なかなかいないかもしれませんね。でも、福祉の仕事に興味がある人はいるでしょう。高校生のうちから、障害者や高齢者の支援に興味を持つことは素晴らしいことだと思います。将来、福祉の仕事に就きたい人は、今から障害当事者と接する機会を持つといいです。もっと仕事に対する興味が湧きますよ。

ただ、そういう経験をしなくても、福祉の仕事に就くことはできますので、心配はいりません。福祉に直接関係がなくても、それまでに頑張ってきたことは、将来、必ず役に立つと思います。 
 


生活指導員・相談員の仕事は、大変ではありますが、やりがいも感じられる仕事です。平野さんの話を読んで、福祉に関わる仕事に興味を持った人は、ぜひ生活指導員・相談員を目指してみてはいかがでしょうか?
 

【profile】東京聴覚障害者支援センター 平野基浩
【取材協力】社会福祉法人 友愛十字会

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「生活指導員・生活相談員」
はこんな仕事です

生活指導員・生活相談員は、各種福祉系の施設に勤務するソーシャルワーカーを指す。採用された地方自治体によって、職位を与えられる任用資格である。勤務先は、特別養護老人ホームだったり、知的障がい者施設だったり、行政の判断で配属が異なるが、ケアプランを立て、対象者の自立をサポートする計画づくりが仕事。さまざまな訓練プログラムを立案でき、具体的な生活指導を行える専門職として、ニーズが高まりつつある。健康状態に限らず、身体特徴、性格、普段の生活習慣までもチェックする生活指導のプロといえる。

「生活指導員・生活相談員」について詳しく見る