【シゴトを知ろう】研ぎ師 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】研ぎ師 編

2017.04.19

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】研ぎ師 編

刃物の手入れを行う「研ぎ師」は、包丁を研ぐイメージが強いかもしれませんが、じつは大きく分けて二通りあります。一つは、美術品として扱われる日本刀を専門に研ぐ研ぎ師。もう一つは、理容師が使うはさみや家庭で使う包丁などを研ぐ研ぎ師です。

今回は、浅草で約90年にわたって刃物研磨の技術を受け継いできた、かまた刃研社の代表取締役鎌田晴一さんに、包丁をはじめ日常的に使う刃物を専門的に研ぐ研ぎ師の職業の仕事内容や魅力についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • はさみや包丁を扱う研ぎ師は、形が崩れてしまった刃物を研磨修理するのが主な仕事
  • よく切れる包丁は、刃が薄く繊細な使用法が求められる
  • 几帳面な性格でなければ、いい仕事はできないという

形が崩れてしまった包丁を研磨してよみがえらせる

Q1. 仕事概要を教えて下さい

私は研ぎ師として、プロの調理人が永年使い古して形を崩したり、刃を欠けさせてしまって手に負えなくなったりした包丁を研磨・修理して新品のようによみがえらせる作業をしています。また一方で、包丁専門店の社長として優れた商品の企画・開発にも携わっています。具体的には、業者や包丁メーカーに協力をいただいて、安くてよく切れる包丁をオリジナル商品として製作してもらい、最後の仕上げを私が担当して商品として完成させて販売しています。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

依頼主が、仕上がりの素晴らしさに驚嘆してくれることです。包丁の研磨をしっかり行うと、使い心地や見た目が変わります。見間違えるような仕上がりに、受け取った修理品を「自分が依頼した包丁ではない」と見間違えるお客様もいらっしゃいます。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

よく切れる包丁は、刃が薄く繊細な使用法が求められるのですが、従来の切れない包丁に慣れていて乱暴に扱い、刃を欠けさせてしまう人がいることです。持ち込まれた包丁を見て、使用する人のレベルに合わせた加減で仕上げる難しさがあります。

家業を継いで研ぎ師の道へ

Q4. どのようなきっかけ・経緯で研ぎ師の仕事に就きましたか?

研ぎ師は祖父から続く家業なので、あまり疑問も持たずに後を継ぎました。学生時代は、夜間の大学に通いながら家業を手伝いましたが、早く技術を身に付けられた反面、一般的な会社勤めをしていないので、仕事で雇用される側の気持ちを理解するのはうまくないと思います。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学では商学部に進学し、マーケティングを学ぶゼミに入ったので、販売に関しては常に消費者視点で物事を考える習慣が付いたかもしれません。それは、優れた包丁の企画や開発を行う現在の仕事にも役立っています。


Q6. 高校生のときの体験が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

私は写真を撮るのが趣味だったこともあり、なにごとも見た目を意識しています。今でも自社の広告のデザインを考えるときは、厳しい目でデザインの校正(確認)を試行錯誤しています。

几帳面で自己満足を追求できる人にはぴったりの仕事

Q7. どういう人が研ぎ師の仕事に向いていると思いますか?

職人と呼ばれる人全般にいえると思いますが、私生活がどうであれ仕事に関しては几帳面な性格でなければいい仕事はできません。損得より自己満足を追求するぐらいでよいと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

最初は、教えられた作業を根気よく続ける忍耐力が必要ですが、単に与えられた作業をこなすのではなく、「なぜそうするのか」を常に理論的に考えればどのような要求にも応えられる柔軟性が身に付きます。私は、常にもっと効率的で確実な方法がないかを考えながら作業をしています。いつまでも改善点を見出そうとする向上心が大切です。



研ぎ師は一人前になるまでには時間がかかりますし、もちろん努力も必要ですが、一度技術を身に付けることができれば一生の仕事になります。研ぎ師の仕事に興味が湧いた人は、まずは料理で使う包丁などをよく観察して職人の「技」を感じてみてくださいね。


【profile】かまた刃研社 鎌田晴一
http://www.kap-kam.com/index.html

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「研ぎ師」
はこんな仕事です

研ぎ師の仕事は大きく分けて2通りある。一つは、美術品の日本刀の刃紋などを美しく引き出す日本刀専門の研磨師、もう一つは理美容師が使うはさみ、調理師や家庭で使う包丁の研ぎ師である。日本刀の研磨師の場合は美術品のため、長い修業が必要だが需要は少ない。はさみや包丁の場合は、用途、使い手の癖、利き手を確認し、プロ用であればより精度の高い仕上げのイメージを確認して砥石を使い分ける。刃の薄さや鋭さを調節していく仕事だが、日常的に使う刃物は需要も大きい。国家試験などの資格は不要だが、一定の修業は必要だ。

「研ぎ師」について詳しく見る