【シゴトを知ろう】レストア技術者 編

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【シゴトを知ろう】レストア技術者 編

2017.04.18

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】レストア技術者 編

旧車や生産中止となった自動車を修復し、元の状態に戻す仕事「レストア技術者」。車体、エンジン、足回り、内装、板金、塗装といった、車に関する幅広い技術と知識が求められる仕事です。

今回は、高知県宿毛市で「有限会社 ボディショップ イケノウエ」を営む池ノ上健児さんに、車のレストアを行うお仕事についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 部品がなかったり、エンジンが動かなかったりする車を「再生」させる仕事
  • 仕事を始めてから、レストアの技術を現場で学んだ
  • 車を乗ることと触ることが好きな人に向いている仕事

希少価値がある、古い車のレストアを行うことが多い

Q1. 仕事の概要と一日を例に挙げてスケジュールを教えて下さい。

私が経営している有限会社ボディショップ イケノウエでは、旧車(主にドイツ車)のレストアや、現行の車ではボディの修理にあたる「板金」、また塗装や事故車修理などを行っています。レストアとは、基本的には古い車で希少価値がある車を扱うことが多いのですが、部品がなかったり、部品の交換では済まなかったりする車や、エンジンが動かないような車を「再生」させる仕事です。またレストアは、通常の修理や板金、塗装とは違って、作業期間が長いことが多いです。一般的な板金塗装というのは、事故でへこませた車体を直したり、交換したり、塗装したり、1週間そこそこでできあがるのですが、レストアの場合は、その過程が全部で1年間くらいかかるんです。ですので、毎日の仕事は、前の日にやった作業の延長になることが多いですね。

<ある一日のスケジュール>
07:00 出社、掃除後作業開始
12:00 昼食
13:00 作業
18:00 業務終了・帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

難しい作業をやり遂げた達成感、また納車時にお客さんに喜んでもらえたときはうれしいですね。時間と手間がかかる分、ほかで「修理を扱えない」と断られた車を持ってきてもらうことが多いですね。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

車の状態が酷い場合(さびやへこみ)は大変です。部品がないというよりも、形がない場合が大変なんです。部品の形が多少でもあるときには、作ってしまえばなんとかなるのですが、車のドアの半分から下がないといった場合は、復元するためにいろいろな情報が必要になるので、資料を調べたり、想像したりしてものすごく時間をかけて復元を行います。車の現物があれば、見に行ったりすることもあります。そういうところでの手間暇はすごくかかっています。ただ、仕事で辛いと感じることはありません。

高校時代は、車にはまったく関心がなくて獣医になろうと思っていた

高知県で有限会社ボディショップ イケノウエを営む池ノ上健児さん

高知県で有限会社ボディショップ イケノウエを営む池ノ上健児さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でレストア技術者の仕事に就きましたか?

私は、車を乗ることも触ることも好きだったので、この仕事に就きました。高校生のころまでは車に興味はなかったのですが、高校を卒業して車やバイクに乗り出し、それらのカスタムを自分で行うようになってから興味を持ちました。


Q5. 仕事を始める前は、どんなことを学びましたか?

高校時代は車とは縁がなかったのですが、1年間職業訓練校に行って、基本的な技術や考え、車の構造機関、鉄板に関する知識を学びました。その後、仕事を始めてから現場で学んだことが多いですね。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代は、車にはまったく関心がなくて、獣医になろうと思っていました。生き物を治療する獣医と車を直すレストアはまったく違いますけど、直したり作ったりという意味では、共通している仕事かもしれませんね。

“ただの乗り物”じゃなくて、少し違う方向から見ることができれば視野が広がる

Q7. どういう人がレストア技術者の仕事に向いていると思いますか?

車が好きで根気のある人ですね。車に乗るのが好きな人と車を触るのが好き、という人がいますが、この仕事は両方備えている必要があります。現在従業員は5人いるのですが、みんな車に乗るのも触るのも好きですね。また、「何時から何時までやったら終わり」という定時で仕事をするような考え方で仕事をしていると、一人前にはなれないかもしれません。


Q8. 高校生に向けてメッセージをお願いします

好きなことをとことん突き詰めてやってみてから、その事が自分に向いてるかどうか自分なりに判断すること。途中で諦めて向いていないと思うのは間違いだと思います。車に興味がある高校生でも、レストアという仕事があることを知らない人もいると思いますので、この機会にぜひ知ってほしいです。自転車でもバイクでもただの交通手段として見てしまうのではなく、「ここをこうしてみたい」とか、少し違う方向から見ることができれば視野が広がるのではないかと思います。

全国各地では、さまざまな車のイベントが行われています。アメリカの車や日本車などが集まるイベントもありますので、レストアに興味のある人は、そういったイベントに参加してみると、さらに興味が湧いてくるかもしれないです。



池ノ上さんは、「仕事イコール趣味」とのことで、会社がお休みになる日曜・祝日でも、何かしらの仕事をしているそうです。そんな車への情熱が、完璧なレストアを実現できる理由に違いありません。車のレストアの仕事に興味が湧いた人は、まずは昔の車や部品を調べてみるなどして、車への興味を深めてみてくださいね。


【profile】レストア技術者 池ノ上健児
【取材協力】有限会社 ボディショップ イケノウエ
http://www.jaa-bt.jp/reco/mb05/

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「レストア技術者」
はこんな仕事です

クラシックカーや生産中止となった自動車を修復し、元の状態に戻す仕事。車体、エンジン、足回り、内装、板金、塗装と、作業領域は幅広い。部品が生産中止となっていることも多く、場合によっては自身でオリジナルの部品づくりをすることがある。故障した自動車や廃車に近い状態の自動車の修復を手掛けるため、高度な技術が必要である。必須資格はとくにないが、「自動車整備士」の資格が仕事に役立つだろう。先輩などの助言を受け入れるとともに、自身で新たな技術を開発していこうとする向上心も大切だ。

「レストア技術者」について詳しく見る